三菱UFJ:3大銀行で初めて公的資金を完済
三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が9日、3大銀行で初めて公的資金を完済した。旧三菱と旧UFJを合わせて総額2兆2000億円の公的資金を受けていたが、同日、最後に残っていた3000億円を返し、完済した。金融機関全体で約12兆円が投入された公的資金の残高は約6兆円まで減少し、みずほFGや三井住友FGも完済のめどをつけている。ただ、地銀の中には、不良債権処理の遅れなどから、いまだに返済見通しが立たない銀行もあり、国民負担の全額回収にはなお時間がかかりそうだ。
三菱UFJに続き、みずほは残る6000億円を7月中に、三井住友は8960億円を来年3月までに返済する予定だ。
不良債権処理にめどをつけた3大銀行グループは、優先株の発行などで市場から資金を調達し、競うように公的資金を返済してきた。三菱UFJが06年3月期に1兆円を超える最終利益を上げるなど、収益が予想を上回って急回復したことも早期返済を後押しした。
一方、不良債権処理が遅れている地銀には、経営統合などの際に、統合相手に返済を肩代わりしてもらうケースが目立つ。熊本ファミリー銀行(熊本県)は福岡銀行(福岡県)と、もみじホールディングス(広島県)は山口銀行(山口県)と統合することで、公的資金を完済した。
残る6兆円の公的資金のうち、約半分の2兆9253億円が、経営危機で一時国有化されたりそなホールディングス分だが、「3〜4年内に完済に必要な財源を確保できる」(細谷英二りそな会長)という。
これまでの返済分で、預金保険機構には約7800億円の利益が出ており、今のところ国民負担は回避されている。だが、破たんした旧日本長期信用銀行(新生銀行)と旧日本債券信用銀行(あおぞら銀行)は返済時期を具体的に示しておらず、今後どれだけの国民負担が発生するのかまだ不明だ。【平地修】
毎日新聞 2006年6月9日 19時30分
3大銀行は-み-で始まる。3214、332,325でしのぎあう。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が9日、3大銀行で初めて公的資金を完済した。旧三菱と旧UFJを合わせて総額2兆2000億円の公的資金を受けていたが、同日、最後に残っていた3000億円を返し、完済した。金融機関全体で約12兆円が投入された公的資金の残高は約6兆円まで減少し、みずほFGや三井住友FGも完済のめどをつけている。ただ、地銀の中には、不良債権処理の遅れなどから、いまだに返済見通しが立たない銀行もあり、国民負担の全額回収にはなお時間がかかりそうだ。
三菱UFJに続き、みずほは残る6000億円を7月中に、三井住友は8960億円を来年3月までに返済する予定だ。
不良債権処理にめどをつけた3大銀行グループは、優先株の発行などで市場から資金を調達し、競うように公的資金を返済してきた。三菱UFJが06年3月期に1兆円を超える最終利益を上げるなど、収益が予想を上回って急回復したことも早期返済を後押しした。
一方、不良債権処理が遅れている地銀には、経営統合などの際に、統合相手に返済を肩代わりしてもらうケースが目立つ。熊本ファミリー銀行(熊本県)は福岡銀行(福岡県)と、もみじホールディングス(広島県)は山口銀行(山口県)と統合することで、公的資金を完済した。
残る6兆円の公的資金のうち、約半分の2兆9253億円が、経営危機で一時国有化されたりそなホールディングス分だが、「3〜4年内に完済に必要な財源を確保できる」(細谷英二りそな会長)という。
これまでの返済分で、預金保険機構には約7800億円の利益が出ており、今のところ国民負担は回避されている。だが、破たんした旧日本長期信用銀行(新生銀行)と旧日本債券信用銀行(あおぞら銀行)は返済時期を具体的に示しておらず、今後どれだけの国民負担が発生するのかまだ不明だ。【平地修】
毎日新聞 2006年6月9日 19時30分
3大銀行は-み-で始まる。3214、332,325でしのぎあう。