○兵庫県赤穂郡 大避神社の大避大神の謎
摩多羅は漢文字化された訳語にすぎず、「太地母神としてのターラー」を京都太秦に祀ったということが見えた。
このことを説明するにはすこし遠回りをさせてもらう。兵庫県赤穂郡坂越(さこし)町に大避神社(おおさけ)がある。天照大神、春日大神、大避大神をまつるこの神社は大避と書くが、「おおさけ」とお読みする。三神をお祀りしているうち、問題なのは、この大避大神である。
摩多羅は漢文字化された訳語にすぎず、「太地母神としてのターラー」を京都太秦に祀ったということが見えた。
さて、もう一つの大きな謎は、神社名とそのご祭神である。この神社、大酒神社を「おおさけ」とお読みする。それは表で、実は「ダビデ」神社と読みくだせるのである。「大酒大主」という漢字は、いったいなんの音写なのだろうか?
このことを説明するにはすこし遠回りをさせてもらう。兵庫県赤穂郡坂越(さこし)町に大避神社(おおさけ)がある。天照大神、春日大神、大避大神をまつるこの神社は大避と書くが、「おおさけ」とお読みする。三神をお祀りしているうち、問題なのは、この大避大神である。
おおさけ大神という神名は非常に希有な名前である。由来によると秦氏の祖霊を祀った古社であること、秦河勝(はたのかわかつ)の所持した神楽面をご神体として小祠をたてたことなどが伝えられている。 秦氏(はたうじ)は、秦始皇帝(しんのしこうてい)を祭り、かつ、祖霊の名前、「大避大神」を神社名に付けたことが、一番はっきりするのは、坂越においてである。大避大神とは、びっくりすることにダビデ大神と読める。その理由は「大辟」はダビデの漢訳されたものであるからだ。Davidの発音はダーヴィ、ないしデイヴィーだろう。大は「ダー」、辟は「ビ」と読める。驚くことに、中国ではダビデ大王を大闢(ダーピー)大主と表記する。 すると、明らかになることは大酒神社と大避神社は両社とも一族の祖霊、イスラエルのダビデ大王の神社となる。中国からの海洋渡来、または新羅からの渡来であるか、畢竟、秦氏(はたうじ)は、深い謎を秘めた一族である。始皇帝と、イスラエルの大王の「ダビデ」、この両者にどんな関係があったのだろうか。ここで、祖大酒主とは、ダビデ王という意味であることを踏まえておこう。この祖大酒主とは、日本書紀にも見いだせることは後章に紹介する。