368からすの数霊 - 神道に変わるには
 神道に変わるのは簡単です。初宮参りより葬式まで、氏神神社の神職に頼むと宣言し、神棚を神職に開いていただけばよい。
祖霊舎、神道墓は必要時にそろえる。神道は宗教ではありません。礼儀のある日本人であれば神道です。作法です。
まずは、住んでいる場所の氏神を知りましょう。近くの神社の神職に聞いてください、細かく決まっていますので、くれぐれも神職に聞かれること。生まれながらに仏教徒とされてきた人がほとんどでしょうから、まずはにわか神道でいいのでは、何時でも元に戻れます。3ヶ月でいいから神道の人になってください。
 無宗教+礼儀作法=にわか神道ですが、神道の作法が重要。


仏教から神道に改宗するのにはどのようにすればよいのですか。

 信仰は心的なものであり、特に神道では、キリスト教やイスラム教に見られる信仰告白などのような改宗に伴う儀礼は、ありません。神道は我が国の伝統的な風習や日常的な儀礼に基づいた信仰であり、こうしたことを日々の生活の中で実践することが、神道を信仰していることとなるからで、神道への信仰は、他教のように一宗一派に入信するといった考え方によるものではないといえます。
 毎年、各宗教団から届け出のある信者数は日本の全人口と比しても、かなり人数の多いものとなっています(『宗教年鑑』)が、これは、神社の場合、基本的に氏子区域内に住居する方を全て氏子と考えていることなども理由の一つとして考えられます。一人の方がお寺の檀家であり、また神社の氏子でもあるという複数の信仰を持つことを意味しますが、神道と仏教の密接なる習合の歴史や、古くからの日本人の信仰の在り方に鑑みても違和感のないことと言えます。
その中でも、神道を信仰しているということを、外面的で象徴的に現すことといえば、その家の祖先祭祀を神道でおこなっている点が考えられます。
 具体的には、各家庭に仏壇でなく神式の祖霊舎を設けて、位牌の代わりに霊璽(れいじ)が祀られることとなります。神職により神道に改宗する旨を祖先の霊前(墓前を含む)に奉告し、仏式の位牌から霊璽へ御霊を遷す祭りがおこなわれ、過去帳の代わりに霊簿が用意されます。この際、仏壇や位牌は今まで祖先が祭られてきたのですから、粗相のないよう取り扱う必要があります。また、墓所の祀り方も神式となるため、墓石や墓誌に法名が刻まれている場合には、神式の諡名(おくりな)に改める必要があります。墓所が公営霊園にある場合は問題ありませんが、寺院付属の墓地の場合は、寺院とのトラブルが無いようにしなければなりません。いづれにしても、改宗は個人的な問題とともに祖先祭祀を含めた家庭祭祀の変更でもあるため、身内とよく話し合った上で、葬儀や年祭を奉仕して戴く地元の神主の方に相談をする必要があります。

神社新報 『神道いろは』より転載
平成十二年十月九日
第二五七三号