ふたなりあるいは
フタナリは、男性と女性の性器を兼ね備えた人物やキャラクターのことである。
漢字では「二成、双成、二形」と書き、半陰陽・両性具有とも言う。
医学的な用語としては半陰陽・両性具有・インターセックス (intersex )と呼ぶことが一般的だが、
アニメやマンガやゲームなどのサブカルチャーの世界では、フタナリと呼ぶことが多い。
現代日本では、主に性的な対象として半陰陽者を扱った成人向け漫画やアダルトゲーム・アダルトビデオにおいて多く見られる。半陰陽や両性具有といった言葉の婉曲表現として「ふたなり」という表現が使用されることが多く、登場人物の特性としてもジャンルそのものとしても用いられる。ふたなり描写を多数描く漫画家・イラストレーターが居る等、一部では萌えの属性やフェティシズムとも見做されている。一方、官能小説でふたなり描写を前面に押し出した作品は極めて少ないが、結城映一作『淫妖伝』等が有名である。
漫画やゲームの世界では、両方の性器が正常に機能する、完全な両性具有として描かれることが多い。また、その性器の配置に関しては作家によって差異はあるものの、男性もしくは女性のどちらとも言えない形にすることが多い。ただし、性格は女性であることが非常に多い。さらに体質として、絶倫、巨根(極端なケースではオートフェラチオなどができるほどの大きさの場合も)、稀に性器自体が柔軟、性器が複数ある(複根)、精液の量が異様に多いというケースもある。 睾丸がある場合とない場合の両方あるなど、成人向けのメディアにおいては医学的な半陰陽と思われる表現はほぼ皆無である。また、呪術や人体改造、生物の寄生などで陰核が男性器へと変化するケースも見られる。稀であるが、肉体改造などで陰核を肥大化させたものや特異体質で陰核自体が特殊で細く長く柔らかいものを男性器として扱い挿入するケースもある。先天的にせよ、後天的にせよ、キャラクターがこれらような身体的特徴を持つにいたった経緯の説明が作中で全くなされない場合も多い。日常ではありえない不条理なシチュエーションのひとつとして、唐突に描かれる事もまた多い。
ふたなりとは異なる概念だが、ボーイズラブでは「やおい穴」とよばれるものが存在し、半場女性器のような機能を有しているものもある。
近年では成年コミック業界においてレズビアン物+αの要素がある魅力から読者ニーズが非常に増加し、「ふたなりっ娘LOVE」(茜新社)と「ふたなりっ娘らばーず」(一水社)の2大アンソロジー単行本が隔月で交互に発売され賑わいを見せている。いずれも人気美少女作家の執筆作品が多く収録され、アンソロジー本としては異例の質の高さを誇っている。
サブカルチャーにおいて
フタナリは
成年向けマンガなどのジャンルの一種として確立した人気を持っている。
マンガやゲームなどに初めて使われた年代や経緯は不明。
現在は好き嫌いが分かれるが、メジャーなジャンルになっている。
通常キャラクターは男根と膣を併せ持ち、このとき男女どちらがベースの肉体になっていても成り立つ。
| 『グラマラス召し上がれ』より |