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第五十五景 兜 (かぶと)

あらすじ

寛永元年、日坂の舟木兄弟が顔を奪われて怪死。いまや舟木道場は一粒種となった。第三子千加は、舟木一族に代々伝わる怪力の特性と、双子の兄同様の豪放な気質を備えており、門弟らの稽古を率先してつけていた。
大男を力任せに引きずり担ぎ上げる千加、次の者というが物怖じし誰も出てこない。一人目をつけたのは倉真又八、色白の美形である。わざと先に打たせ素手で一撃、しばし休んでいくがよいといった。又八はその日、舟木道場の一室に一泊を進められた。夜、この様では千加さまに嫌われてしまうと自分の弱さを悔やむ又八の元に裸の千加が現れた。千加が強く当てるのは又八だけ。乙女は未通であったが、営みの手順については双子の兄から十分な説明がなされていた。この時異変が起こる。千加自身が思いもよらぬ異変である。事に望まんと欲した時、乙女の一部位が男子と化す。千加様は男子といった又八は、無礼者と顔の皮を引き裂かれた。千加の肉体は再び乙女に戻っていたが、この一部始終を床下でうかがっていた屈木頑之助。元はといえば行き倒れた浪士の孤児を、一伝斎が養育したものであり、大きな頭が邪魔をして、竹刀すら振りかぶれない身体だった。そのような頑之助は、道場でも孤立し門弟らにいたぶられていた。そこに割り込むのは門弟らに喝を入れる千加。また上半身をはだけた状態で飯を食べている時でも、頑之助を見かけても気にも留めない。千加が無防備なのは、蝦蟇を家畜以下の生物とみなしているからに他ならぬが、この男の脳内ではこれが好意と思い込み始めた。その蝦蟇がこの夜乙女の秘密を知った。自分の身体は人とは違うが、千加様の身体も違う。だから自分と千加さまは、、、

その後、頑之助は覚悟を決めたように蔵の兜を見つめていた。
登場人物
舞台
日坂舟木道場?
道具
日本刀??竹刀?
主要単語
一粒種、豪放、未通、営み、醜漢、蝦蟇
詳細

掲載ページコマ文字
チャンピオンRED 2008年4月号
単行本11巻
33ページ121コマ文字

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最終15巻

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