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第四十二景 双眸 (そうぼう)

あらすじ

小刀で繰り出した流れから再び切り返し、ニ撃目を打とうとするが清玄の手に阻まれた。急所を断ったかに見えた源之助の小刀は、清玄の衣服に編みこまれた鎖に阻まれ浅手に留まった。雪千代が鎖に救われたと一言、備前守は決闘とあらば当然の仕儀、士道不覚悟にはあたるまいといった。しかし、源之助は大小のみでこの敵討に望んでおり、当道者の刃ごときを恐れるようでは、当家武芸師範役は勤まらぬとの腹積もりだと返した。左手を押さえられたまま左足で体勢を崩そうとする源之助。もう一度流れを繰り出そうとした瞬間、清玄の刀が柄頭から抜けた。とっさに顔を上げて避け、かすり傷で事なきを得た。まず涼之介の顔が浮かび、次いで口中にある味がよみがえった。忘れえぬ血の味。さらに驚くべき事実に気付く。清玄は今源之助を見ている。感じるではなく見ている。鮮やかに見ている。源之助には双眸を切り裂かれた清玄が、いかなる方法を用いているかは謎だった。清玄の背後ではいくが座り込み、血の涙を流しながら源之助を見ていた。
二刀流のまま構えを取る源之助。虎眼流簾牙、簾牙は牛股との特訓にて会得した下段封じの秘太刀である。力を溜め間合いを詰めた。そして両者の刃が急所に向かって放たれた時、清玄の逆流れは源之助の小刀とぶつかった。そのまま清玄は倒れこむように、源之助は飛び越えるように交差した。
舞台
掛川仇討場?虎眼流指南岩本道場?
道具
日本刀??
主要単語
士道不覚悟、大小、敵討、当道者、武芸師範、双眸、簾牙
詳細

掲載ページコマ文字
チャンピオンRED 2007年3月号
単行本8巻
36ページ94コマ文字

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最終15巻

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