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第十六景 牙 其の二 (きば そのに)

あらすじ

陣馬峠、そこにはほぼ壊滅している牢人者たちが倒れていた。
素手で事を成し遂げ、右手に力をいれて刺さった歯を抜く源之助。残る一人にこうつぶやいた。
野良犬相手に表道具は用いぬ
丹波蝙也斎は源之助の実力を目の当たりにし、さらに警戒を強め太刀を抜く構えに移る。源之助の右手が、存在しない刀を掴む。蝙也斎が刀を抜き切り込むと同時に、源之助が右手を開放し蝙也斎の右手をつぶした。更に流れるまま二発目を放ち、蝙也斎の顎部を吹き飛ばした。前年、師範牛股より虎眼流印可を授かった源之助の拳は、無刀であろうと凶器そのもの。蝙也斎が倒されると、倒れている牢人者の頭部に石が落とされる。一人は残され、虎眼流の剣名を広めるための生き証人となる。
全てを目の当たりにした涼之介は、涙が自然にあふれてきた。自己の学んでいる虎眼流こそが最強であることを。いつか自分もたどり着きたい、理想の剣士の姿が目の前に輝いているから。

翌朝、いつも道場に最も早く入る源之助だが、この日は自分以外の者の気配を感じた。天井の梁の上、そこには真っ二つに切断された涼之介の頭部が置かれていた。
舞台
陣馬峠?虎眼流指南岩本道場?
道具
日本刀?表道具?へし切長谷部?斬馬刀?飛苦内?分胴鎖???
主要単語
脳挫傷、野良犬、表道具、竜、虎眼流印可、剣名
詳細

掲載ページコマ文字
チャンピオンRED 2005年1月号
単行本4巻
30ページ79コマ文字

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最終15巻

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