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第六十七景 石牢(せきろう)

あらすじ

一月某日、登城する家老、三枝の前に、一名の武士が伏した。その男星川は、自分の力量では、藤木らを上覧試合の日まで、無事に預かることはできないと告げた。それは星川が預かった次の日のことだった。
二日後、戸田流道場の前に乗物が用意され、移送されたのはあの駿河藩槍術指南、笹原修三郎の邸宅。笹原が挨拶をし、この屋敷には腕に覚えのある浪士が大勢暮らしているので、万事仲良くするようにと忠告したものの、返事は乙女のみである。二刻後、藤木らにあてがわれた庵に、猪又晋吾という若い槍使いが現れる。最初は断られそうな手合わせ願いだったが、猪又が伊良子のことをつい滑らすと、藤木は木剣を取り、指南つかまると構えた。対立する猪又は、槍と剣の違いから、意気揚々とすばやい突きを繰り出した。しかし、その突きよりも早く、虎眼流の流れは、猪又の左指を吹き飛ばし、更に伊達にするべく、二の太刀が閃く。そのとき、白蛇のごとき長い手が、藤木の木剣を掴んだ。笹原は木剣を抑えながら、藤木を怒鳴りつけ、猪又の元に寄り添った。源之助と三重からも、一切の侘びはない。

夜、笹原と星川は藤木のことでお互い相談しつつ悩んできた。あの男の胸にあるのは、ただ伊良子を討つ事のみ。
同じころ、駿府城ではあの石牢を覗く忠長がいた。そこには、帯刀を許された上で、案内されてきた清玄の姿。戸が任の成敗が役目と心得ていたが、その先には、毛に覆われ、鋭い爪を持つ生き物がいた、、、
舞台
駿府城?近く、戸田流道場、笹原邸、駿府城?地下室
道具
乗物(駕籠?)、舌切り槍、木槍?、木剣
主要単語
登城、上覧試合、一芸一能、人品骨柄、立身出世、前髪、城勤め、石牢、科人
詳細

掲載ページコマ文字
チャンピオンRED 2009年4月号
単行本13巻
30ページ98コマ文字

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最終15巻

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