パソコンとオカリーナ

　クラリネットの魅力は、芯のある温かい音色だと思う。高い音は艶やかで、低い音には深みがあり、それをつなぐ音には、広がりと、ふくらみがある。木のぬくもりのあるこの楽器は、オーケストラや、吹奏楽では大人数の中で演奏されることが多い。それは、重要な役割を果たし、木管楽器の花形と言われている。吹奏楽では、オーケストラでのバイオリンやビオラのパートの役割を受け持つことも多い。
　そのクラリネットの、ピアノと、たった一本のクラリネットだけで演奏される「ソロ」の演奏会を紹介する。どんな楽器でもそうだが、名手のソロになると、演奏家の持ち味と相まって、楽器の音の魅力は倍増する。
　今回の演奏家は、大山町在住の松本幸恵さん。フランスのジャックイベール音楽院を優秀な成績で卒業され、県内外で活躍しているクラリネット奏者の一人だ。ピアノは、鈴木雪絵さん。
　ポーランド民謡の「クラリネット・ポルカ」をはじめ、サン＝サーンスの「白鳥」やシューベルト「アヴェ・マリア」など、今回は親しみ深いプログラムが用意された。
　また、松本さんは、バスクラリネットの名手でもあり、「白鳥」等では、その低音のソロも聞くことができる。
　親子で楽しんでいただくために、親子ペアのチケットが用意された。これは、一般と同額で、大人一人と高校生以下の子ども一人が入場できるものだ。
　コンサートは、九月十八日（日）午後二時から（一時半開場）。倉吉市昭和町にある文房具店「ＢＹヨシダ」三階の「ＢＹホール」。
　「一般」まはた「親子ペア」は、どちらも三千円、高校生以下は、千五百円。前売りは、五百円引きとなる。前売チケットは、ＢＹヨシダにあるほか、主催の岩美オカリーナ・クラブから、何枚でも送料無料で郵送してくれる。問い合わせは、岩美オカリーナ・クラブ代表岸本みゆう（電話〇九〇八三六一九四四八）まで。ｍｕ＠ｈａｌ．ｎｅ．ｊｐ、メールでも可。