2ちゃんねるオカルト板「心霊ちょっといい話」のまとめwiki

157 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/06/27 16:45
北海道に住んでいた俺のじいちゃんは町議会員も務めた
こともある堅物だったそうだ(その頃は俺たち家族は、
千葉にでてきてたし俺も消防だったから・・)が夏休み
に帰省すると釣りを教えてくれたり畑でとうもろこしを
とってくれたりして俺たちにはとっても優しかった。
俺が工房になった時、そんなじいちゃんがボケはじめた
という(俺には信じられなかったけど)ので母ちゃんが
北海道に看病?というか様子を見に行ったんだ。
そんで母ちゃんから電話がかかってきたが母ちゃん曰く

「それがねぇ〜やっぱりちょっとボケてるみたい。私の
ことはわかるみたいだけどおばあちゃんとか近所の人と
かわからなくなる時があるのよ。」

ということだった、その時、俺もじいちゃんと話しを
したが別段かわった様子は見られなかった。

「元気でなぁ、今度、遊びにいくからねっ じいちゃん」

「んっ はやぐぅごいっ」←じいちゃん

それが最後に話した言葉だった。

それから半年後、そんなじいちゃんが死んだ・・・


俺たち家族はすぐに北海道にいった。そして通夜が終わり、
遺影を前にして親戚連中が酒を飲みながら話をしていた。
俺はまだじいちゃんが死んだのが信じられないで涙も流さ
ずにボーとしていた。じいちゃんは最後の方は誰が誰だか
さっぱりわからなくなってたが俺が遊びにくるからと何度
か話しをしてたそうだ(ごめんなぁ会いに来なくて・・)
そんな中で親戚連中がなんか喧嘩を始めだした。(何が原因
だったか覚えていない)俺は怒りが込み上げてきた。

何でこんな時に喧嘩してんだぁ じいちゃん死んじゃったんだぞぉ〜

俺は心の中でそう叫んでた。その時・・俺の体が前後に大きく
揺れ始めた。

なんだこれは・・・

そうか、じいちゃんだろっ そうだろっ じいちゃんも怒ってるんだろ〜
文句のひとつもいいたいんだろ〜 じいちゃん俺の体使っていいよ

俺はじいちゃんに心の中で話かけた・・・


親戚連中も俺の異変に気付いて騒ぎはじめていたが
俺の体の揺れはますます大きくなっていた。俺は
涙が溢れて止まらなくなっていた。俺が泣いている
のか、じいちゃんが泣いているのか自分でも解らな
くなっていた。そして、俺の口からそこにいる親戚
全員の名前が次々に呼ばれていった。最後には俺の
名前が呼ばれた。そして・・・

「みんなぁ み〜んなぁ 来てくれてありがとおぅ〜」

「ありがとおぅ〜」

「ありがとおぅ〜」

と何度もしゃべり続けて俺は気を失って次の日の夜
まで高熱を出し寝つづけた。

じいちゃん 寂しくって そして みんなに会えて
うれしかったんだろうなぁ

そんな、俺は霊感なし。

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