2ちゃんねるオカルト板「心霊ちょっといい話」のまとめwiki

 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/12 16:51
何年か前のお盆の早朝の出来事です。

私は九州の実家を離れ、ひとり大阪で暮らしています。
お盆や暮れは仕事上なかなか休みが取れず、その年も「今年もじーちゃん、ばーちゃんのお墓参りに行けそうにないなあ・・・。
じーちゃん、ばーちゃんごめんな。」と思っていました。
そして明け方近く。ふと目が覚めました。
と、いってもしっかり目があいたわけではなく、半覚醒状態というんでしょうか。
まだ、起きるには早く、「もう一度寝なおそう」とベッドの上で寝返りをうった時です。
ぎゅう・・・と誰かに正面から優しく抱っこされました。
初めは、泊まりに来ていた彼だと思っていたんですが、私の背中には彼の背中があたっている感触があります。
不思議と怖くなく、のんびりと「じゃあ、誰?」目を閉じたまま、考えていました。
おでこにあたる、広くて骨っぽい胸の感触。男の人かな?と思ったその時。
私が中学生の頃他界した祖父の顔が頭に浮かびました。
まだ私が小さくて、よく祖父に抱っこされていた時、おでこにこの感触があったことを思い出したのです。
「じーちゃん!?」今までぼーっとしていた頭が一気に覚醒し、急いで目を開けました。
が、もちろん祖父がいるはずはなく、背後では彼が静かな寝息をたてていて、目の前には白い壁があるだけ。
のろのろと起き上がっておでこに触れてみると、あの懐かしい、痩せてはいたけれど頑丈だった祖父の、乾いた肌の感触が確かに残っていました。
内弁慶で泣き虫だった末の孫娘が心配になって来てくれたのでしょうか。それとも、出て行ったきり仕事にかまけて、滅多と墓参りにも来ない不義理な私に
思い出して欲しかったのでしょうか。
祖父の日に焼けた笑顔を思い出し、少し泣きました。

「お盆には十万億土?の釜の蓋が開いて、仏様が帰ってくるんやぞ」
子供の頃、お盆になると仏様をお迎えする為のお団子を作りながら、祖父や祖母がよくそんな話を聞かせてくれていました。
今年で、大阪に出てきて丸10年。
今年のお盆は実家に帰ろうかな。
甘党だったじーちゃんが大好きだったお団子を作ってお供えしに・・・。

長文・駄文失礼しました。

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