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自転車の写真です。去年の写真なんですが、夏らしく海をバックに。
でもやはりまだ使いこなせないな。。

サイクルモード'07(まとめ)

CYCLE MODE international 2007

(まとめ)




昨年は個人的にロードバイク熱が高まっていた時期でもありましたので、それ以外はあまり熱心に見ていませんでした。今年も中心はロードになってしまいましたが、MTBやミニベロなども少しは取り上げることができ、いくらかバランス的にもマシになったのではないでしょうか? また、昨年は撮った写真の順(つまり、私が見て回った順)で、あまり脈絡がなかったのですが、今回は自転車本体と部品・用品などを別け、本体のほうはブランドの国別で仕切ってみました。

昨年のまとめは東京モーターショーに対する愚痴ばかりになって、かなり取り留めのない話題に終始してしまいました。今年はその辺を深く反省し、総括してみたいと思います。なお、ここでは東京会場(幕張メッセ)についての評価で、大阪会場(インテックス大阪)については対象外ですので、念のため。



今年のサイクルモードは昨年よりさらに洗練されたように思います。昨年は試乗コースが導線を乱すような位置に張り出していたのがかなり気になりましたが、今年は小径車/リカンベント用のコースと幼児車向けのコースが会場奥にまとめてあり、かなりスッキリした印象になりました。また、昨年はMTBの試乗コースも下の写真のように会場内にありました。木材で組まれた人工の凹凸路が設けられていたんですね。



これが今年は無料シャトルバスで5分ほどの幕張海浜公園で行われていましたので、より理想的な環境で試乗ができたかと思います(私は行きませんでしたけど)。ただ、今年は運良く晴れたのでこのMTB野外試乗も実施されましたが、悪天候では中止になると事前にもアナウンスされていましたので、こうした試乗コースは諸刃の剣ともいえるでしょう。



いずれにしても、今年はMTB試乗コースが会場外に設けられたことでその分だけ出展スペースが拡大し、昨年よりもゆったりした印象につながっていたように思います。



本編中でも何度か触れましたが、昨年までは「東京サイクルショー」との競合もあり、サイクルモードはどちらかというと「趣味の自転車」、サイクルショーはどちらかというと「実用の自転車」といった色合いが濃かったように思います。

また、本格的なスポーツバイクやメジャーな出展者はサイクルモードへ、小径車やシティサイクルといったカジュアルな自転車、ショップレベルの小規模な出展はサイクルショーへ、といった感じもあったように思います。サイクルショーには中国や台湾の中小部品メーカーも協会をつくってブースを構えたりしていましたし。

しかし、今年からサイクルショーのほうは「東京バイクビズ」と名を改め、「出展社とバイヤー・販売店の商取引きを繋ぐ架け橋」との趣旨を掲げ、自転車業界関係者以外は入場できない完全な業界向け見本市と化しました。そのせいもあると思うのですが、小規模ながらもショップのブースがいくつかサイクルモードのほうへ鞍替えしてきたようでした。



海外のサイクルショーを見に行ったことはありませんが、例えばユーロバイクなどはあまり現実的ではないバイク(例えば、完成車で3.6kgのロードバイクとか)の展示なども盛んに行われています。が、サイクルモードには全くといって良いほどその手の展示はありません。

こうした突飛な試作品は派手で素人受けするかも知れませんが、所詮は絵に描いた餅でしかありませんし、この種の客寄せパンダ的な展示が幅を利かせるようになると軽薄なお祭り騒ぎの路線に向かいかねません。あくまでも個人的な見解ですが、サイクルモードの位置づけは本来の見本市の趣旨に忠実な、いまの路線のまま適度な規模に抑えながら洗練されていけば良いのではないかと思います。

しかし、現実問題として主催者も出展者も来場者もこうしたショーの発展・拡大を望むのが世の常ですから、この「適度な規模」を維持するのは意外に難しかったりします。私がこれまで様々な展示会を見てきたり、参加してきたりした経験からして、あまり肥大化するとロクなことにはなりません。やはり「拡大」よりも「洗練」を理想とすべきだと思うんですけどねぇ。さて、どうなっていくのでしょうか?



各出展者で気になった点は本編でも述べましたが、脈絡の関係で書けなかったところについてはここでいくつか挙げておきたいと思います。

まず、好印象だった筆頭はピナレロですね。ここは今年も昨年同様、入口近くに見事なブースを構えていました。長いこと見て回ると感覚が段々麻痺してきて、印象も薄くなってしまうものですが、入口付近の避けて通れない場所に立派なブースがあれば、否応なく引き込まれてしまいます。しかも、頭がフレッシュな状態で入っていきますから、好印象が残りやすいでしょう。彼らはそうしたことも織り込み済みで入口付近の場所を選んでいるのだと思います。



しかし、私はそれしきのことで高評価を与えたりはしません。今年のピナレロがさらに一味違っていたのは試乗受付が展示ブースと切り離されていた点です。最初は私も気付かなかったのですが、ピナレロのブースは他と比べて何故か雑然とした雰囲気がなく、非常に落ち着いている印象がありました。それが何故なのかよくよく考えてみると、試乗待ちの行列や試乗車の出入りがなかったからだと気付いたんですね。



ピナレロ・ジャパンのブースから数ブロック先にインポーターであるリオグランデのブースがあり、ピナレロの試乗はここで受付ていました。こうした煩雑な状況を展示ブースと切り離してしまうことで、展示ブースはぐっと落ち着いた雰囲気になるというわけです。試乗希望者はどこに行けば試乗できるのか多少解りにくくなるかも知れませんが、その辺のインフォメーションさえしっかりやっておけば、これは最高のレセプションといえるでしょう。



ジャイアント・ジャパンのように試乗車も空いているときに展示しようと欲張ると、ご覧の通りブースの全般の雰囲気が非常に落ち着かなくなってしまいます。ピナレロとは好対照ですね。ま、それでもビアンキのサイクルヨーロッパに比べればマトモですが。

一方、落ち着かないという点では、シマノ新型XTの展示台も酷いものでした。特に写真を撮っていた人はみんな辟易したのではないでしょうか?

その8(シマノ編)の冒頭から2枚と3枚目の写真がそれですが、ディスプレイの台座がミラー(といってもガラスではなく、アクリルか何かの透明樹脂にアルミを真空蒸着メッキしたものと思しきミラーです)になっていて、どう頑張っても照明が映り込んだり、通りがかりの人が映り込んだり、自分が映り込んだり、フォーカスが合わせにくかったり、非常に邪魔くさかったですね。

XT展示スペース全景の写真は右の2つに思いっきり照明が入ってハレーションまで起こしていますが、立ち位置を変えても別の展示台に照明が入ったり、バックにあるロゴやコピーが中途半端に切れてしまったり、なかなか良い構図が決まらず、しかも人がいるとフレームから外しても展示台に映り込んだり、タイミングを計るのもシビアで、思うように撮れませんでした。

リヤディレイラーの写真も苦労してトリミングしてあのザマです。右下には通りがかりの人の頭が写っています。実はトリミングで切り落としましたが、左のほうには私の顔も思いっきり写っていました。写らないようにするとなると、もっと左へ外れて浅い角度から狙わなければなりません。すると、構図などもさらに悪くなるのですが、通りがかりの人も写りやすくなってしまうんですね。

写真を撮る撮らないは別にしても、やはりこのミラーの台座はミスチョイスでしょう。展示物に向かうと思いっきり自分と対面することになりますから。新型の製品をマジマジと眺めている自分の顔ががその製品の向こうに見たくなくても見えてしまうという状況は非常に落ち着かないものです。これで喜ぶのはナルシストくらいでしょう。

こういうナンセンスな展示方法を考える人間は、ミラーを使うという単なる思いつきが正解だと思い込み、どういう見方がされるか微塵も考えたことがないのでしょう。シマノはそういう感性だけで生きている阿呆ディスプレイデザイナーを起用しないよう、もう少しスキルを磨くべきですね。



今年はメディアのブースも昨年より充実していたように思います。Jスポーツもブースを構え、サイクルロードレースの中継をアピールして視聴者拡大を期していたようです。



今年からツールはe2 by スカパー!でハイビジョン中継されるようになりましたが、ハイビジョンでツールを観戦できるのはまだ本国フランスと日本だけだそうです。日本ではまだまだマイナースポーツのサイクルロードレースですが、ファンの環境としては恵まれているほうじゃないかと思います。



本編のほうでも流れで数人ご紹介しましたが、業界有名人も数多く見かけることが出来ました。東京モーターショーなどではプレスデーや特別招待日でもあまり頻繁にはありませんが、サイクルモードでは当然のように有名人が多数来場しており、これがまた会場へ来る楽しみの一つでもあります。

例えば、私がピナレロのブースで写真を撮っていると後ろのほうで「この辺はみんな台湾製ですよ。アイヤイヤって感じですね。」という話し声が聞こえて来ました。「アイヤイヤって感じ」なんてフレーズは元プロレーサーの市川雅敏さんがTV中継の解説の時によく使ってますが、かぶれたヤツが現れたのか? なんて思って振り返ってみたら本人でした。

その後、市川さんは日鋪梅丹の新城幸也選手とライジング出版のブースでトークショーをやってました。ま、ブースも冴えませんし、トークショーのスケジュールも手書きでかなりチープな感じでしたが、さすがは日本人として初めてジロ出場を果たした市川さんだけに、観衆が十重二十重に取り囲んでいました。



私も職業柄、展示会で説明員なんぞをやることがありますが(今年も3度ほどやりましたが)、食事は別に用意されている出展者用レストルームかレストランなどで済まし、ブース内ではせいぜいお茶を飲むくらいですが、ライジング出版の女性スタッフは観衆が取り囲み、盛んにフラッシュが焚かれているこの状況で平然と弁当を食べているあたり、素晴らしく肝の据わった方とお見受けしました。





インターマックス代表の今中大介さんはステージで俳優の鶴見辰吾さんとトークショーをやってました。左のMCのお姉さんはなかなか美人でしたが、誰かは知りません。猛烈に浅く腰掛けていたので椅子が滑って後ろにコケるんじゃないか? ということのほうがトークの内容より気になりました。



私のレポートを振り返ってみますと、今年は塗装の話題がやたらと多くなってしまいましたね。最外層に化粧カーボンを仕込んでクリア塗装で仕上げたヌードカーボン一辺倒だった数年前から比べればカラフルになって来ましたし、各社とも差別化という意図もあるのでしょうけど、塗装にはかなり力が入っていました。なので、こうしたウンチクも丁度良い機会ではなかったかと思います。

また、近年の動きはカーボンもアルミも旧来のように単純な円筒形チューブではなく、複雑な面で構成されるようになってきました。これらはむしろ明るい色のほうが映えるんですね。黒いヌードカーボンは光の反射が少ないために陰影がはっきりせず、面の構成が解りにくいものです。が、明るい色なら陰影の差が大きくなりますから、エッジのシャープさも曲面の美しさも曲面同士が重なる稜線の微妙なカーブも強調できます。

ギリシア彫刻が真っ白な石灰石や大理石に彫られているのはその曲面やエッジを魅せるためだと私は解釈していますが、もしあれを真っ黒なペンキで塗りたくったら、あの繊細な印象はあまり伝わらないと思います。なので、これから面構成の美しさをアピールしたいフレームについては白や黄色といった明色・淡色系が流行るかもしれません。(というか、既に白が流行していますが。)



そうそう、初めにお断りしておかなければならなかったことが最後になってしまいました。本執筆に当たっては万全を期しているつもりですが、取材中の記録ミス、過去の話題では記憶違いもある可能性をご承知おき下さい(なにぶん素人仕事ですから)。また、新製品ラッシュとなるこの時期は、メーカーの広報資料に誤りがある場合も珍しくありません。

例えば、昨年シマノのPD-7810というペダルをご紹介しました。このとき「フリー状態で踏面が水平となるように改良され」と書いたのはシマノの資料に同様の記述があったためですが、実際には従来通り後ろ下がりになります。これを使用している私のバイクでご確認下さい。(ま、慣れの問題かも知れませんが、個人的には従来通りの仕様で良かったと思いますが。)

メーカーの広報資料という根本の情報が誤っていたら、伝える側ではどうしようもありませんね。でも、ここで取り上げた製品を購入される場合などは特に、価格や仕様など念のためメーカーや輸入代理店のサイトやカスタマーサポートなどでご確認されることをお勧めします。(誤報で何らかの損害が生じても責任は負いかねます。誤りのご指摘は歓迎しますが。)



ということで、書いている本人もお腹いっぱいになってきました。ここまで辿り着いた方が何人いるのか解りませんが、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。



(おしまい)


(C)石墨
2007年12月29日(土) 21:26:51 Modified by ishi_zumi

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