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自転車の写真です。去年の写真なんですが、夏らしく海をバックに。
でもやはりまだ使いこなせないな。。

モーターショーで見かけた自転車

ま、ついでですが…

東京モーターショーで見かけた自転車たち



性懲りもなく今年も行ってきました。中学生の頃から何だかんだ文句をたれながら行き続けたシガラミといいますか、およそ四半世紀の付き合いを途絶えさせてしまうのも淋しいような、そんなところです。

今年は前職の人脈を使って某自動車メーカーから特別招待日のチケットを入手していたのですが、スケジュールの都合で結局そのチケットは無駄になってしまいました。が、諸々の都合がクリアでき、ウィークデーに時間が取れたので一般公開日に行ってきました。

休日と違うのは子供が殆どいない、逆に学生やリタイヤしたと思しきご高齢の方が多い、といった感じで、カメラ小僧(恐らく学生あるいはニート?)もしっかりいました。特に肌の露出が多いコンパニオンが沢山いたタイヤ・オーディオ館はかなりAKBチックな雰囲気で気持ち悪くなりましたね。

相変わらず中身の乏しいコンセプトカーが並んでいて、近年はエコロジーを謳うクルマも増加の一途です。が、その一方、資源を浪費する巨大な高級車路線も一層目立ってきました。日本のメーカーもトヨタのレクサスブランドを筆頭に、ホンダのアキュラブランドの国内展開も2010年に控え(当初計画から2年延期されましたが)、こうした分野の勢いは年々増しているあたりにメーカーの偽善というものが見え隠れして、大いにシラケますね。

んで、以前にもメルセデスやポルシェ、BMWブランドの自転車がモーターショーで話題になったことがありましたが、昨今のブームで今年も自転車やそれにかかるコンセプトも幾つか見ることが出来ました。私が気付いたところだけ紹介しておきましょう。



メルセデスのエンブレム「スリー・ポインテッド・スター」を戴いたMTBはこのジャンルの先駆け的な存在でしたが、その当時からもちろん丸投げのOEMでした。完成車で50〜60万円もする価格設定なのにコンポはシマノのXTと、かなりの割高感があったそれはワイズロード上野にかなり最近までデッドストックとなって、半額くらいの値札が付いていましたね。



ルーフキャリアに載せられたメルセデスのMTBは大幅にグレードダウンしていました。はっきり言ってかなりショボくなってます。シマノのMTB系グループコンポーネンツでは最低グレードのアリビオです。いえ、街乗り程度ならこれでも良いのでしょう。

メルセデスというプレミアムブランドに見合うか疑問符も付きますが、「メルセデスなのにアリビオかよ!」と心中で思いっきり突っ込みを入れていた人が私以外に何人いたか解りません。恐らくこの会場でこれを見た大多数の人は何の疑問も感じなかったでしょうから、そういう人達を騙せれば、もとい、納得させることができれば、こういうイメージキャンペーンは成功なのだと思います。





何故かアルファロメオもMTBです。カーボンモノコックのハードテールにコンポはXTです。その他、詳しい説明書きがなかったので素性はよく解りません。ダウンチューブの前方が個性的なデザインになっていますが、この逆三角形をくり抜いた部分には却ってストレスが集中しそうな気がします(あくまでも見た目の印象です)。



こちらもアルファロメオのロードバイクです。シートステーとチェーンステーはヌードカーボンになっていましたので、前三角はアルミのハイドロフォーミングかとも思いましたが、接合部のフィニッシュなどからはどうもカーボンモノコックのように見えました(軽く叩けば音で解りますが、みんな遠巻きに見ていたので触れるのが憚られました)。なので、後で調べてみたところ、やはりカーボンモノコックのようです。

かつて、カンパニョーロは自動車用ホイールも作っていました。テクノマグネシオというマグネシウムホイールなどは私にとって羨望の的でしたが、アルファロメオの純正ホイールも手掛けていたんですね。アルファロメオ・ジュリアにカンパナチュラという組み合わせは、いまでも旧車マニアの間で定番です。

で、このアルファロメオブランドのロードバイクにはカンパニョーロの完組ホイールが組み合わされていました。これはマニア心を猛烈にくすぐるでしょう。自転車には大して興味がなかったけれど、これにはヤラレてしまったなんてアルファの旧車好きもいたんじゃないでしょうか? アルファ自身がそれを意図して企画したとも思えませんが。

これらアルファのMTBもロードもデザインコンセプトはチェントロスティーレ(アルファの社内デザインチームで今年6月くらいにチーフが入れ替わったり色々ゴタゴタしたようです)の仕事だそうです。ま、造形としてはそれなりのセンスも感じられなくはないのですが、レース機材のような凄みが全くないんですね。本物のレースカーの凝縮感に対するショーカーのハリボテっぽさという感じでしょうか? スタイリングのためのデザインは性能を追求した結果の「機能美」とは違う次元にあるわけですよ。

サイクルモードのレポートでご紹介したボーネンのターマックSLなんかは彼のライディングポジションに合わせてジオメトリが見直されたスペシャルフレームのようですが、オリジナルより数段格好良く見えます。これはスタイリングデザイナーの意図が色濃く反映されたオリジナルより、機能優先でリデザインされた方がより洗練されたマシーンの美しさにつながるということを体現しているからだと思います。

所詮は本物のレーシングバイクなど見たことのない、クルマオタク達にアルファのデザインコンセプトをアピールするハッタリなのかも知れません。私のようにクルマオタクでチャリオタクという人種はそうそう多くはいませんし。ま、モーターショーへ出展している時点でチャリオタクは眼中にないのでしょうけど。



この写真はアルファの広報用です。これにはしっかりカンパ・レコードのフルコンポにホイールはボラ・ウルトラという、それだけで70万円コースのハイエンドパーツがインストールされ、トータルでは軽く100万円オーバーといったところになってます。ところが、モーターショーの展示車はサードグレードのケンタウル、ホイールもゾンダでした。

これでは幻滅ですねぇ。真っ正直に言わせて頂くなら「モーターショーの客を完全に舐め切ってやがんな」と。これがコンセプトカーかニューカーで、広報資料にはピレリのPゼロを履かせているのに展示車にはP6000を履かせていたら、目ざとい人からは失笑を買っているところでしょう。自動車メーカーがモーターショーに持って来る自転車はいつもこのように素人を見切った子供騙しっぽさが漂っているんですね。私にとってはイメージダウンにしかなりません。



余談になりますが、ホンダがやっているDH用のレーシングMTB、RN01は別格です。ま、これはエンジンレス・モーターサイクルみたいなもので、四輪ではなく二輪屋の仕事になりますが、これが作られている環境は完全に別次元です。

ハンドルバーやサドルなど、汎用部品もそこそこ使われてはいますが、かなり贅沢な専用設計となっている部分が少なくありません。特に圧巻は変速系/駆動系ですが、7sのトランスミッションはまさにモーターサイクルのそれで、凄いことになっています。

そもそも、このマシンの開発はホンダ朝霞研究所で行われ、チーム運営はHRCが行っています。つまり、これはMotoGPに参戦しているやり方と全く同じ、バリバリのワークス体制なんですね。完全マジモードってことです。



これはホンダRN01が昨年のサイクルモードに出展されたときの写真です。市販されていません(たぶん市販しようと思っても商売にはならないでしょう)から、欲しくても買えませんが、門外漢の巨大資本メーカーがあえて作る意義のある自転車というのは、このように自転車好きが集まるイベントでも燦然と光り輝くものです。





これはダイハツの「マッド・マクスターC」という軽自動車規格のコンセプトカーです。自動車メーカーが片手間で企画モノのヘナチョコ自転車をOEMメーカーに作らせるくらいなら、こういうコンセプトカーでアピールするほうが遥かに健全というものです。

諸々の工具類や用品類などを収納できる仕組みは全く考慮されていないようですので、純粋なトランスポーターといった感じですが、3面ガルウィングドアで積み下ろしも楽そうですし、荷室の床は汚れても水でジャブジャブ洗えるようになってます。この種の企画として悪くない仕上がりですね。

と思ったら、サイクルモードのレポートでもご紹介した鈴木雷太氏がスーパーバイザーを務めているそうです。そういえば、彼はブリヂストン・アンカー所属ですが、ダイハツ・ボンシャンス飯田の選手兼任監督でもありました。

このコンセプトカーは自転車誌でも紹介されていました。『サイクルスポーツ』誌では「ドライブシャフトとハブとの接合部分にギヤを組み込む独自のシステム」などと素人丸出しの解説をしていましたが、この異様に高い最低地上高(何と370mm!)を稼ぎ出したシステムは決して独自ではなく、ハマー(H1)やトヨタのメガクルーザーなど、とっくの昔に実用化されているハブリダクション・システムといいます。

ハブリダクションというのは、ホイール内にリダクションギヤを仕込んでホイールの中心軸より高い位置に駆動軸をオフセットさせる方式です(このマッド・マクスターCの場合は100mmほどオフセットしているそうです)。つまり、ちょっとやそっとの改造とはわけが違うということです。ま、それだけに市販化も絶対にあり得ないと断言します。(もし、何かの間違いで市販されるとしても、マーケットが受容できるコストに抑えるためにハブリダクションは間違いなく省略されるでしょう。)

駆動系に関しては明らかにやり過ぎですが、ユーティリティコンセプトそのものは現実味がないわけでもないので、個人的にはかなり好感が持てます。アトレーワゴンあたりで側面のガルウィングドアを持つ荷室バージョンを発売し、この使い勝手の良さそうな内装キャリアをオプションとして出してきたら、本気で購入を検討してしまうかもしれません。もっとも、現行アトレーをベースとしてこの構造が強度的に耐え得るのか微妙な気もしますが。



ということで、サイクルモードの会場には5時間以上いましたが、モーターショーは腰痛に祟られたこともあって2時間半ほどで会場を後にしました。他にも自転車がらみの展示はあったかも知れませんが、私が見た範囲では以上です。



(おしまい)


(C)石墨。
2007年12月31日(月) 00:35:25 Modified by ishi_zumi

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