映像散歩10周年記念ページ
最終更新：
onisensha55 2006年04月21日(金) 21:07:31履歴
放送開始から10年を迎えた「映像散歩」 
2006年4月、NHKフィラー枠「映像散歩」は1996年4月初旬（正確には4月5日深夜＝4月6日未明）の放送開始から丸十年を迎えたようです。
参考：wikipediaの項目「映像散歩」・ミッドナイトチャンネル
90年代半ばから、NHKは視聴者からの要望や突発的な事故・災害・事件に対応するために深夜の放送時間を延ばし、1997年には終夜放送を開始しました。はじめの約1年は週末の深夜のみでしたが、1997年からは総合テレビで毎日深夜の放送へ移行し、2000年からは教育テレビでも開始しましした。
言うまでもないですが、この終夜放送に伴って始まったのが映像散歩ということになります。普通の人が観ることの少ない「ごくごく深い時間」の埋め草としてひっそりと放送されてきた映像散歩も、時に好事家の注目を浴びつつ、その存在同様ひっそりと10年を迎えました。
放送開始時間繰り上げによる放送時間の短縮、受信収入減（不祥事による）に伴った教育テレビ終夜放送中断など、現状は映像散歩を愛好する人々にとって決して楽観すべき状況ではありません。しかし、映像散歩好きが映像散歩を愛する限り、映像散歩は無くならないのではないか。そんな気がします。そんな気がするだけですが…
映像散歩については98年の夏頃から意識的に観始めたため、開始当時のことはほとんど分かりませんし、トータルで観てきた期間も長い方ではなくいまでもよく分からない部分が多いです。故に「映像散歩のこの十年」についてはあまり書けることはないかもしれません。でもとりあえず、自分の書ける範囲のことについて書いていけたらと思います。えらく個人的な記述になるかも知れないことをご容赦下さい。
映像散歩開始当時のテレビ欄をみてみる
かなり前…ちょうどこのサイトを始めた頃ですが、前述のwikipediaの項目で「どうやら映像散歩が始まったのは96年の4月らしい」ということを知った自分は、札幌市の中央図書館に当時の新聞の縮刷版があるかどうかを確かめに行ったことがあります。結果全国紙のものは見られなかったものの、北海道新聞の縮刷版で確認することができ、コピーもとれました。午前3時以降の枠が設けられたのはどうやら4月5日（4月6日未明）のようで、それ以前に午前3時以降の放送はなかったようです。
北海道新聞・1996年4月5日朝刊（縮刷版）よりコピーしたものの一部です（本当はこういうモノを載せちゃいけないのでしょうが…）。スキャナが使える状況にないためデジカメで撮っています。
午前1時からの「オリンピック」そして「転換期」（両方ともタイトルが省略されすぎてどんな番組なのかナゾ）に続いて「◇3.00 音楽」という番組があり、これが恐らく映像散歩だと思われます。「音楽」ということは「名曲コレクション」あたりなのかも知れませんが…本当のところはよく分かりません。大学受験の頃にフィラーで流れてた「名曲コレクション」を観たような記憶があるため多分そうなんじゃないかなぁとは思います。
ところでこの朝刊テレビ欄の次頁には夕刊の第1面が載っていて一緒にコピーされていたのですが、主なニュースとしてオウム真理教（現アーレフ）の破防法適用に関する弁明手続きや、通称「象のオリ」で知られる楚辺通信所の話題が掲載されていました。またテレビ欄の一部にもあるように、丁度薬害エイズ事件について様々なことが判明していた時期の真っ最中だったようです。
そういった記事から「あれもこれも10年も前のことだったのか！」という感慨も受けましたが、それよりも「そんな頃から映像散歩が！」という感慨の方が強いです。
北海道新聞・1996年4月5日朝刊（縮刷版）よりコピーしたものの一部です（本当はこういうモノを載せちゃいけないのでしょうが…）。スキャナが使える状況にないためデジカメで撮っています。
午前1時からの「オリンピック」そして「転換期」（両方ともタイトルが省略されすぎてどんな番組なのかナゾ）に続いて「◇3.00 音楽」という番組があり、これが恐らく映像散歩だと思われます。「音楽」ということは「名曲コレクション」あたりなのかも知れませんが…本当のところはよく分かりません。大学受験の頃にフィラーで流れてた「名曲コレクション」を観たような記憶があるため多分そうなんじゃないかなぁとは思います。
ところでこの朝刊テレビ欄の次頁には夕刊の第1面が載っていて一緒にコピーされていたのですが、主なニュースとしてオウム真理教（現アーレフ）の破防法適用に関する弁明手続きや、通称「象のオリ」で知られる楚辺通信所の話題が掲載されていました。またテレビ欄の一部にもあるように、丁度薬害エイズ事件について様々なことが判明していた時期の真っ最中だったようです。
そういった記事から「あれもこれも10年も前のことだったのか！」という感慨も受けましたが、それよりも「そんな頃から映像散歩が！」という感慨の方が強いです。
極私的「映像散歩歴」覚え書き
いよいよ個人的な記述になっていきますが、ここで自分が映像散歩を観始めた頃から現在に至るまでのことについて書いておきたいと思います。
はじめて映像散歩の存在を知ったのは、大学受験で札幌に泊まったとき（98年2月中旬頃？）でした。
受験勉強が全然追いつかなかったため、試験前日までホテルで参考書を何度も見直したりしていたんですが、途中で睡魔に負けて眠ってしまいました。目覚めたのは夜中の3時頃で、つけっぱなしだったテレビからはクラシック音楽と共に自然の風景が流れていました。チャンネルはNHKで、数年前からNHKが深夜まで放送を続けるようになったことは知っていたものの、終夜放送をするようになっていたということはまだ知らず、「ずいぶん遅くまでやってるなぁ…それにしてもこの番組ってナニ？」という風にしか思いませんでした。
それがいわゆる「深夜の穴埋め番組」であるということを知ったのは（大学に落ちて）予備校に通うために札幌に出てきた後、98年の初夏くらいのことです。予備校で友達が何人か出来たりしたのはいいものの、その頃からなんとなく予備校に通わなくなくなってしまいました。一人暮らしで誰にも気兼ねすることもなく夜更かし出来るため、昼夜逆転生活に突入したのは言うまでもありません。
深夜の暇な時間は、はじめのうち民放の天カメフィラーやオールナイトニッポン、ANNの放送がない日曜深夜には「ラジオ深夜便」でしのいでいたのですが、いつしか「夜かなり遅くにNHKをつけると何か変な番組（たとえば地方の風景だとか、ボイジャーが写した惑星の様子だとか）が観られる」ということを知り、毎日のように「深夜のNHKの変な番組」を観るようになりました。
そのうち深夜3時になりNHKの画面の右上にロゴが出ると、なぜかうきうきするようになりました。海中の魚たちとか水戸の美術館とかという普通の人にはどうでもいい映像のはずなのですが、映像のユルさとか、誰も起きてなさそうな（あるいは観てなさそうな）時間にそういうものが流れるということ自体が非常に新鮮だったのか、私はNHKの深夜3時から5時に流れる番組に強く惹かれていきました。また当時はその時間帯にどんなタイトルの番組が流れるのかを知るすべがなかったため、「一体どんな番組が出てくるんだ？」という風に毎日まるでプレゼントを開ける子供のようにワクワクしながら観ていました。
この頃放送されていたフィラー（当時はまだ「フィラー」なんて言葉は知らなかった）で印象に残っているものは、ニューヨークの風景やいろいろな人を題材にしたものでした。タイトルは失念しましたが、こんな感じの内容だったという記憶があります。
予備校生の頃はあまりよく分からないままに観ていましたが、大学に入ってからは映像散歩をある程度意識的に観るようになりました。予備校時代にはまだ持っていなかったビデオデッキも購入し、毎日の映像散歩をビデオに録画してチェックすることもしはじめました。ただ残念ながら保存することを前提に撮っておらず、一度録画して観終わったらその上からまたフィラーを上書きするという方法をとっていたため、その頃録画したモノはほとんど残っていません。
フィラーを保存するようになったのは、2002年頃にキャプチャカードを導入してからでした。自分が持っているフィラー動画の最古の日付は2002年4月13日に録画された「名古屋市周辺名所めぐり」で、1年後の2003年4月下旬くらいまでの1年間に、かなりの数のフィラーが動画ファイルとして記録されております。またNHKの番組表から映像散歩の放送予定が確認出来ることを知ったので、計画的にビデオ録画やキャプチャをしていくようになりました。ちなみに「初夏の網走」の後半十数分間にわたるドリカム流しっぱなしに度肝を抜かれたのもこの頃のような気がします。
初めのうちはビデオ（多分3倍モード）で録画したものからキャプったAVIファイルをノイズ除去もせずにMPEG1にエンコしているためやたらと画質が悪いのですが、そのうちノイズ除去や色調補正を覚えたりbt878（一昔前のキャプチャボードの標準的なキャプチャ用チップ）を使ったボードからcx23881（bt878の後継機的なキャプチャ用チップ）を使ったボードに乗り換えたりしてちょっとずつ画質がよくなってたりしてます…って余談もいいとこですな。
で、2003年4月以降はどうなったかというと…途中東京面影を録ったりもしてるんですが、基本的には空白期間でした。テレビ関係のサイトをこっそりとやってたせいもあって、何度か「映像散歩のファンサイトのようなモノを作ってみようかなぁ」と思うこともありましたが、それをする前に映像散歩を淡々と記録し続けることに飽きてしまい、あまり記録したファイルを見返すこともなく、映像散歩から遠ざかってしまいました。
映像散歩から2年程遠ざかり、あまつさえテレビを観ることすらほとんど無くなってしまった自分が映像散歩にもう一度首を突っ込もうと思ったきっかけは、映像散歩ファンページや2chNHK板の映像散歩スレなど、ネット上での情報でした。まさか映像散歩のファンサイトが出来ていて、映像散歩についてああだこうだと語れるコミュニティ（？）が形成されていたとは思いもしませんでした。そのことを知って何故か嬉しくなってしまった私は、「フィラーの動画ファイルが沢山あるんだから、自分もやってみようか」と思いあるサイトを始めました。
…恥ずかしながら、それがこのサイトです。このごろは身辺がいろいろと落ち着かないため大きな更新がなかったり（その割にアサマシに走ったり）してますが、さらに忙しくなる前に出来る限り内容を充実させたいですし、忙しくなってもヒマをみては更新したいと思ってます。
…って、いつの間に所感になってしまったんだろう。とりあえずこんな感じでフィラーを観てきたということです。
はじめて映像散歩の存在を知ったのは、大学受験で札幌に泊まったとき（98年2月中旬頃？）でした。
受験勉強が全然追いつかなかったため、試験前日までホテルで参考書を何度も見直したりしていたんですが、途中で睡魔に負けて眠ってしまいました。目覚めたのは夜中の3時頃で、つけっぱなしだったテレビからはクラシック音楽と共に自然の風景が流れていました。チャンネルはNHKで、数年前からNHKが深夜まで放送を続けるようになったことは知っていたものの、終夜放送をするようになっていたということはまだ知らず、「ずいぶん遅くまでやってるなぁ…それにしてもこの番組ってナニ？」という風にしか思いませんでした。
それがいわゆる「深夜の穴埋め番組」であるということを知ったのは（大学に落ちて）予備校に通うために札幌に出てきた後、98年の初夏くらいのことです。予備校で友達が何人か出来たりしたのはいいものの、その頃からなんとなく予備校に通わなくなくなってしまいました。一人暮らしで誰にも気兼ねすることもなく夜更かし出来るため、昼夜逆転生活に突入したのは言うまでもありません。
深夜の暇な時間は、はじめのうち民放の天カメフィラーやオールナイトニッポン、ANNの放送がない日曜深夜には「ラジオ深夜便」でしのいでいたのですが、いつしか「夜かなり遅くにNHKをつけると何か変な番組（たとえば地方の風景だとか、ボイジャーが写した惑星の様子だとか）が観られる」ということを知り、毎日のように「深夜のNHKの変な番組」を観るようになりました。
そのうち深夜3時になりNHKの画面の右上にロゴが出ると、なぜかうきうきするようになりました。海中の魚たちとか水戸の美術館とかという普通の人にはどうでもいい映像のはずなのですが、映像のユルさとか、誰も起きてなさそうな（あるいは観てなさそうな）時間にそういうものが流れるということ自体が非常に新鮮だったのか、私はNHKの深夜3時から5時に流れる番組に強く惹かれていきました。また当時はその時間帯にどんなタイトルの番組が流れるのかを知るすべがなかったため、「一体どんな番組が出てくるんだ？」という風に毎日まるでプレゼントを開ける子供のようにワクワクしながら観ていました。
この頃放送されていたフィラー（当時はまだ「フィラー」なんて言葉は知らなかった）で印象に残っているものは、ニューヨークの風景やいろいろな人を題材にしたものでした。タイトルは失念しましたが、こんな感じの内容だったという記憶があります。
- タイトルには「ニューヨーク」が入る
- タイトルバックは空撮で自由の女神のそばを飛んでゆく感じ（色調がセピア色）
- 番組にはこんな人が出ていた
- 給水塔を作る職人
- 砂浜で「砂のアート」を作る人
- 鉄でおしゃれなサイン（看板）などを作るアーティスト
- チェーンソーだけで氷を彫って自由の女神の氷像を作る人
- 作ってる間の映像が早回しになってたような気がする
予備校生の頃はあまりよく分からないままに観ていましたが、大学に入ってからは映像散歩をある程度意識的に観るようになりました。予備校時代にはまだ持っていなかったビデオデッキも購入し、毎日の映像散歩をビデオに録画してチェックすることもしはじめました。ただ残念ながら保存することを前提に撮っておらず、一度録画して観終わったらその上からまたフィラーを上書きするという方法をとっていたため、その頃録画したモノはほとんど残っていません。
フィラーを保存するようになったのは、2002年頃にキャプチャカードを導入してからでした。自分が持っているフィラー動画の最古の日付は2002年4月13日に録画された「名古屋市周辺名所めぐり」で、1年後の2003年4月下旬くらいまでの1年間に、かなりの数のフィラーが動画ファイルとして記録されております。またNHKの番組表から映像散歩の放送予定が確認出来ることを知ったので、計画的にビデオ録画やキャプチャをしていくようになりました。ちなみに「初夏の網走」の後半十数分間にわたるドリカム流しっぱなしに度肝を抜かれたのもこの頃のような気がします。
初めのうちはビデオ（多分3倍モード）で録画したものからキャプったAVIファイルをノイズ除去もせずにMPEG1にエンコしているためやたらと画質が悪いのですが、そのうちノイズ除去や色調補正を覚えたりbt878（一昔前のキャプチャボードの標準的なキャプチャ用チップ）を使ったボードからcx23881（bt878の後継機的なキャプチャ用チップ）を使ったボードに乗り換えたりしてちょっとずつ画質がよくなってたりしてます…って余談もいいとこですな。
で、2003年4月以降はどうなったかというと…途中東京面影を録ったりもしてるんですが、基本的には空白期間でした。テレビ関係のサイトをこっそりとやってたせいもあって、何度か「映像散歩のファンサイトのようなモノを作ってみようかなぁ」と思うこともありましたが、それをする前に映像散歩を淡々と記録し続けることに飽きてしまい、あまり記録したファイルを見返すこともなく、映像散歩から遠ざかってしまいました。
映像散歩から2年程遠ざかり、あまつさえテレビを観ることすらほとんど無くなってしまった自分が映像散歩にもう一度首を突っ込もうと思ったきっかけは、映像散歩ファンページや2chNHK板の映像散歩スレなど、ネット上での情報でした。まさか映像散歩のファンサイトが出来ていて、映像散歩についてああだこうだと語れるコミュニティ（？）が形成されていたとは思いもしませんでした。そのことを知って何故か嬉しくなってしまった私は、「フィラーの動画ファイルが沢山あるんだから、自分もやってみようか」と思いあるサイトを始めました。
…恥ずかしながら、それがこのサイトです。このごろは身辺がいろいろと落ち着かないため大きな更新がなかったり（その割にアサマシに走ったり）してますが、さらに忙しくなる前に出来る限り内容を充実させたいですし、忙しくなってもヒマをみては更新したいと思ってます。
…って、いつの間に所感になってしまったんだろう。とりあえずこんな感じでフィラーを観てきたということです。
これからフィラーはどうなってゆくんだろうか
（以下続く）
このページへのコメント
色々と検索して、このサイトにたどり着きました。
凄いの一言に尽きますね〜！
このサイトで紹介されているhttp://wiki.livedoor.jp/onisensha55/d/OKINAWA
ＯＫＩＮＡＷＡというタイトルの映像散歩
それをダビングしたＤＶＤを紛失してしまいました・・・
極めつけに録画してあったレコーダーまで間違って全削除してしまいました〜
かなりショックで落ち込んでいます・・・
管理人様は、このタイトル保存してお持ちではないでしょうか？
お礼はさせて頂きますので、もしお持ちでしたらＤＶＤにダビングして頂く事は出来ませんでしょうか？
初めて来て、非常に厚かましいお願いをして申し訳ありませんが
どうぞ宜しくお願い致します。