マジック・ザ・ギャザリングの日本オリジナルの独立型エキスパンションを製作しています。プレインチェイス戦で利用する次元デッキをモチーフにした「エリアデッキ」を使用してデュエルを行います。


改定内容一覧

0.各サイクル案の見直し。草案完了

  • 緑の「促進」など、一部は効果が大幅に変更。補足説明として、「促進」は以前のサイクル案「ゾーン・エンハンス(指定されたカードのタイプや数によって効果が増幅するもの)」を助長する効果であったが、これを各色で別途利用するとし、サイクル案からは外した。理由としては、これを想定していた多くのカードが能力語「残光」によって、増幅される効果も含めて利用可能なためであり、それをさらに強化する効果をサイクルとして特別に用意する意義が薄れたためである。代わりの効果として、本エキスパンションにおいては墓地をリソースに利用する唯一のサイクル効果とした。
  • サイクル案を再改定。新規能力を追加し、各サイクルの色分けを明確化/平準化。H21.7月

1.専用の新規キーワード能力は「交歓」「空白(旧:蝕)」「風蝕(旧:追憶)」の3つに変更。「見張り」を削除

  • キーワード能力「交歓」の効果を「ターン終了時まで」より「ターンが終了しても終わらない」に変更する。また、クリーチャーに色を加えるタイミングを「呪文を唱えた時」より「呪文の解決時」に変更。これにより、スタックにある間にその呪文の色を変更することで「交歓による効果を変更・阻害する」ことができ、その呪文を打ち消すことで「交歓が誘発しない」ようになる。
  • キーワード能力「見張り」の新設。カードテキストの簡素化と、キーワード化することで、「砂漠渡り」を多くのクリーチャーが持つ場合の対抗手段として持たせやすくするため。⇒H22.1月 削除
  • キーワード能力「空白」の再定義化。改定以前の「空白」能力は土地タイプ「砂漠」の持つ専用能力としていたが、効果内容を改定以前の能力語「蝕」をベースに改定した内容に変更。これにより「砂漠」タイプは、それ自体が特別な能力を持つことはなくなる。(改定以前の「砂漠」は「色を失わせる能力」をすべての砂漠がプレイできたが、それはなくなる)
  • 上記「空白」に対応し、土地タイプ「砂漠」の役割の変更。様々な土地に「砂漠」を持たせ、それぞれ固有の能力を持たせる。つまり「土地−島・砂漠」といったようにゲーム内に多くの「砂漠」を登場させることができる。そうすることでデッキの土地配分に特別「砂漠」枠を作る必要もなく、結果的に「砂漠」比率が上昇するため「砂漠」自体を参照する能力や効果の対象になりやすく、また「砂漠」が多くデッキに入ることで、砂漠のある世界を堪能・反映できる。件の氷雪土地に近しい役割を求める。
  • キーワード能力「追憶」の再定義化。名称を「風蝕」に変更する。ゲームから取り除かれたカードをリソース化し、呪文をプレイするためのコストに当てることができる。
  • キーワード能力「到来」の削除。土地を反転する効果自体を取りやめて、ゲームの外部を利用する効果などによって特殊な世界の土地(砂漠など)を再現する。

2.専用の新規キーワード処理は「変色する」の1つ

  • キーワード処理「変色する」の新設。「交歓」による効果は追加の色を得たときのみの誘発型能力に限定することが多かったが、この行動により、色を起動型能力のためのコストとしてリソース化することで、新たな交歓の利用方法の提案を行う。このリソース化により、それの持つ色マナ・シンボルの色をすべて失うことでゲームから取り除かれるというデメリットも追加した。詳細は「3.キーワード処理「変色する/Discolor」」の項を参照。
  • 同時に「〜の持つ色は変わらない」という新単語を登場させる。この単語は「変色する」を打ち消す、置換効果となる。よって「色は変わらない」を持たせることで、そのクリーチャーは「変色する」「変色させる」ことができない。

3.専用の新規能力語は「残光(旧:結実+転換+流血)⇒廃止」「共振」「手練」の2つ。

  • 能力語「残光」の新設。これに伴い、能力語であった「結実」「転換」「流血」との効果を併合し、すべてをこちらに転用することで、1つのテーマで広い利用を可能にする。⇒幅が広すぎるため、能力語を廃止し、それぞれを単純な能力とした。
  • 能力語「共振」による手札の枚数の数字指定を「白:偶数」「赤:奇数」と再定義化。これは実際に作成したカードによってMWSをプレイした際の共振可能な頻度の低さや使い難さを直し、さらに解り易く改定したもの。
  • 能力語「手練」の新設。「緑:ブロック時」「赤:攻撃時」とで分かれていたクリーチャーによる戦闘参加時の誘発効果を双方一緒にし、効果を利用し易く、また解り易くした。

4.テーマとして、「追放領域を利用する効果」と「追放されたカードの再利用化」

  • 各色にごとに「追放する/追放した際の効果」と、「その追放されたカードの利用方法」の定義化。得手不得手をはっきりとさせることで、各色の役割分担が行える。そのため、「生け贄と墓地に置かれる際の誘発効果」ではなく、「追放することと、それによる誘発効果」を利用する。故に本エキスパンションでは、通常利用される事の多い「このパーマネントを生け贄に捧げる」という起動コストは用いず、「このパーマネントを追放する」という起動コストを多く利用するようにしたい。(現在、カード草案のほぼすべての起動コストで必要とされる場合で、そこに利用されているものは「追放する」コストである。)
  • 追放されたカードは、それを追放する際に指定がない限りは「表向き」に追放されたカードである。その「表向きのカード」と「裏向きのカード」とで、その効果と利用方法とが異なるようにする。これは「裏向き」のカードに規定されたルールがあるため、それを利用した能力の提案である。

5.テーマとして、「多色」ではなく「他色」の利用推進

  • 従来より存在する「(指定色)を持つかぎり/たび」という、指定した色を利用する効果の原則廃止化。代わりに「他色」化により、「このカードの色マナ・シンボルでない色を持つかぎり/たび」という、交歓の利用に対応できるよう、様々な色で同じ効果を得ることができるようにする。「デッキのメイン色+タッチした他の色」のうち、「他の色の仔細を問わない条件・効果」にする。

6.黒の投稿済みカードの修正とカード名の変更内容

  • 実際にMWSにて運用したカードへの修正(案)。また、MWS用にカード化の制限があったため、その範囲に収まるように2枚のカードの合体(案)。
  • ゲーム世界に深みと臨場感を出すため、カード名に「〜のアントゥーム」とクリーチャー・タイプが謳われていたカードの名称変更(案)。

7.赤の勢力への変更内容と提案

  • 赤の勢力からは「見張り」能力を削除する。攻撃的な赤には、防御的なこの能力は必要ないとの判断による。代わりに「砂漠渡り」を広く持たせたい。
  • おなじく「見張り」を「防衛」への追加付与ではなく、単独での利用を許可。これにより、「各土地(砂漠)渡り」VS「見張り」の構図をより明確にし、多くのカードに実装できるようにする。また、「防衛を持つクリーチャー」自体が減少しているため、その「防衛」強化と「見張り」との関連性はないものとする。つまり、「防衛」を持つカードを広く募集するではなく、単純に「見張り」を持つカードを赤と黒以外の色で広く募集する。
  • 提案事項。赤については、マナ・コストに「赤マナ・シンボルを持つアーティファクト・クリーチャー」を何体か作成したい。本エキスパンションにおいて、青にはエンチャント・クリーチャーのサイクルがあるためなのと、従来より青のアーティファクト・クリーチャーは存在しているが、赤は破壊が主であり、それを利用することがないため。これは、砂漠に埋もれて残されていたアーティファクト・クリーチャーを発掘し、ドワーフやリザードフォークなどに存在する「工匠」達がそれを調整して、多くのものが簡単かつ巧みに操作できる技術を構築、それを利用して砂漠で戦闘をしている様子や、生活を共にしたり、活動・移動している様子を出したい。つまり、過去に存在していたと思われるクリーチャーをモチーフに作成されたアーティファクト・クリーチャー(現在では存在しない「馬」や「ネズミ」などの生活にまつわるクリーチャー)や、信仰の対象として偶像やガーディアン、使役用の機械として利用されたと思われるアーティファクト・クリーチャー(「巨大戦車」「巨人」など)との共存共栄の社会。それは獣人族やノーマッドに加えて、他の色にはない特徴になりえないか。また、砂漠に埋もれてしまったということで、砂漠に対する耐性がないという点も、砂漠利用が得意な赤にあって付加要素にはならないものか。あるいは、赤で無理ならば、砂漠利用のない(反砂漠勢力である)緑で利用してみたい。(白と青では利用しない。これら2色は、エンチャントを利用する色にしたいため。なお青にはアーティファクトの利用はあるが、研究に利用したり、収集するものが多いため、目的が赤とは異なる。彼らはアーティファクト・クリーチャーも興味があるが、それよりも、もっと高度で精密な古代の遺産としての神秘の対象として、アーティファクトを好む。) 現在の設定では、アーティファクト・クリーチャーとして赤では「馬」「昆虫」「巨大戦車」「巨人」など採用。また、緑においても「ノーム」「ツリーフォーク」に採用。

Magic2010関連

  • ルール変更・用語変更に伴う改定を順次行う予定です。(白・青・黒・赤・土地は完了)
  • 装備品が導入されるのに伴いまして、本エキスパンションではアーティファクトに「城砦」のみを追加する予定です。「装備品」技術が発展しているというよりは、独自の文化圏を築いて生活をしている部族のいる世界観ですので、ここでは「城砦」のみを追加する予定です。この方法によって、色だけではなく、各部族ごとの特色を出せればと思っております。また、「砂漠」化する土地への流用も、「城砦」の利用によっても可能にする予定です。
  • 神話レアとプレインズウォーカーが導入され、伝説性は未導入ですが、本エキスパンションではいずれも利用しません。
  • キーワード能力「威嚇」が追加されております。近い将来に利用されるということで保留にしておりましたが、次期エキスパンション「ゼンディカー」への収録が決定したことより、テキスト表記で同様であった能力を「威嚇」へと変更する調整を行います。また、畏怖についても検討した上で調整を行いたいと思います。(すべての畏怖を無くすわけではありません。これは畏怖が「Evergreen Ability」より外れたためと、色を扱う本エキスパンションにおいては、「威嚇」の方がより本セットとの兼ね合いもよく、機能的な役割を持つためです。)

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