於多福 の 俳論/俳句 - 俳句 の 序
俳句を定義づける意味から、大雑把に下記のようにまとめました。
俳論には色々の角度から、更に詳しく述べて参りたいと思います。
1)・私たちが詠む俳句は、ここでは「詩」であると理解します。
・希望・勇気・元気を以って生命を謳うのが詩でありましょう。
・希望・勇気・元気を人々に呼び覚ますのが詩でありましょう。
・すなわち、詩は正義を高らかに謳い、正義を賛嘆するのです。
・人々が詩を謳歌する所に正義は広まり世は平和になるのです。
2)・俳句は短詩であり「道理」が通らなければなりません。
・俳句が「道理」である為に「定義」「約束ごと」は必要です。
・「俳句の序」の全ての内容は「定義」「約束ごと」なのです。
3)・歳時記は、その社会の人々の自然についての共通概念です。
・歳時記を活用した「有季形式の俳句」は何かと都合が好い。
・歳時記は俳句に偏せず、和歌・短歌にも共通すべき物です。
4)・俳句は五字七字五字の十七文字で表現する定型詩でしょう。
・日本語による心地よいリズムの最短詩形は五七五でしょう。
5)・俳句は「二句一章」を活用する事で何かと都合が好くなる。
・切れ字で分けられた前後のパートを人の心が結ぶのである。
6)・感じた景色を写生し・詠う心は、時空を伝わって人に届く。
・詠む心は詠み手の主観であり、読む心は読み手の主観です。
・詠み手の主観と読み手の主観が一致する所に客観が始まる。
7)・感じたままを詠み表現するには「破調」が佳い場合がある。
8)・韻を踏む(押韻)ことで句のリズムは心地良くなるでしょう。
・母音を踏む・子韻を踏む・リフレイン等の技術があります。
9)・俳句は「共感する文化」と云えるでしょう。
・詠み手と読み手が共感する所で多くの文化は生れています。
10)・「自由律俳句」は俳句の仲間に違いない。
・俳句は和歌から派生したゆえに、自然を詠みやすいのです。
・俳句は和歌から派生したゆえに、心情を詠みやすいのです。
・「自由律俳句」は有季俳句から発展した俳句と定義づける。
・「自由律俳句」に、季語を使う時は歳時記の約束に従う事。
・自然と心情と、いずれかだけを詠んでいけない理由はない。
11)・「無季俳句」は俳句の仲間に違いない。
・「無季俳句」は有季俳句から発展した俳句と定義づけます。
・「無季俳句」派であっても、歳時記を尊重すべきでしょう。
・「無季俳句」派も、季語を使う時は歳時記の約束に従う事。