
パンデミックという超絶おもしろいボードゲームがあります。プレイヤーが新型ウイルス対策チームのメンバーとなって協力し合いパンデミックを防ぐというゲームです(レビュー)。
このページは2008年ごろ、まだ英語版しか発売されていなかったころに作成されたものです。とくに、ルールブックに明記されてない点について BoardGameGeek という著名なサイトでゲーム作者(Matt Leacock / Thomas Lehmann)による公式回答を訳したものです。現在は拡張パックも増え、また日本語版が国内で販売されていますので不明な点はそちらに確認すると良いと思います。

- ルール全般
- ウイルス/アウトブレイク/エピデミック
- スペシャルイベントカード
- 「静かな夜(One Quiet Night)」を使って自分の番の感染処理をスキップできますか?
- スペシャルカードは本当に「いつでも」使えますか?
- 引いたカードがエピデミック+スペシャルイベントカードだった場合もすぐ使える?
- 「かりそめの時」カード(拡張)を引いたとき即2アクション追加でできる?
- 「ワクチンの急速展開」カード(拡張)は引いたときにすぐ使えますか?
- 「新たな課題」カード(拡張)はターン中に使えますか?
- 「新たな課題」カード(拡張)で転職できるのは1人ですか? 全員ですか?
- 「新たな課題」カード(拡張)でバイオテロリスト(拡張)になれますか?(^∀^)
- 「再調査」カードの「自分の捨て札」とは何ですか?
- 各役職の特殊能力
- 通信指令員(Dispatcher)は他のプレイヤーにウイルスを除去させることができる?
- 通信指令員(Dispatcher)が他のプレイヤーをカードを使った移動をさせる場合、誰のカードを使う?
- 通信指令員(Dispatcher)は自分で自分を他のプレイヤーの都市へ移動させてよい?
- 通信指令員(Dispatcher)の力で他のプレイヤーを動かした時「移動診療所」カード(拡張)の効果を使うことができますか?
- 通信指令員(Dispatcher)は、作戦エキスパート(拡張版)を動かす時、作戦エキスパートの2番目の能力を使えますか?
- 研究員(Researcher)は同じ都市にいないプレイヤーに(遠隔で)カードを渡せる?
- 研究員(Researcher)は好きな都市カードを「受け取って」良い?
- 研究員(Researcher)は他の人のターンでも任意のカードを渡せる?
- 衛生兵(Medic)が自分の番でない時に治療薬発見済ウイルスがあるところへ行ったら?
- 衛生兵(Medic)の「治療薬発見済ウイルス自動除去能力」v.s.「ウイルスキューブ不足負け」
- 防疫の専門家が行った都市に2色の2個以上のウイルスがあったら?
- トラブルシューターは「民間機飛行禁止令」の間何枚見れる?
- トラブルシューターは直行便の場合カードを捨ててはいけない?
- トラブルシューターが「特命」カードを使い他のプレイヤーに直行便の移動をさせる
インストの手引きを作成しましたので良かったらどうぞ。
そこに疫病対策の世界的な権威である CDC(アメリカ疾病予防管理センター) があるからです。CDC は映画などでもよく登場します。プレイヤーは、そういった世界的感染症研究所のエキスパートという設定なわけです。
いいえ。「情報の共有(Share Knowledge)」アクションでは、都市のカードのみ渡すことができます。〔出典〕
いいえ。「情報の共有(Share Knowledge)」アクションは、カードを交換するためのアクションです。プレイヤーはいつでも自分が何を持っているか自由に口で教えあうことができます。
ただカードを捨てる、ということはできません。カードを使った移動、調査基地の設置などカードを捨てるアクションや手札上限数を超えた時に捨てることができます。〔出典〕
いいえ。空になった時点では負けではありません。置かないといけないのに置けない(足りない)という状況で負けとなります。同様に、手札の山もなくなった時点では負けではなく、引かないといけないのに引けないという時負けとなります。
2013年2月に、英語版が新パッケージとなりました。
- ボードやカードのデザインが変更
- 新デザインに追随した日本語版も出るとのことです。
- ルールは同じ
- 基本パックはデフォルトで7役職が入っています。追加になったのは Contingency Planner(危機管理官)、Quarantine Specialist(検疫官)の2つです。
- 古いバージョンとはカードの裏面が違うため混ぜて遊ぶことはできません。既存のゲームを持っている人向けに、カードだけの販売も行われるとのことです(Compatibility Pack)。
- 「In the Labs」という新デザインでの拡張版が発売予定です。
- 日本語版は、2013年7月末に発売予定です。
(少なくとも北米の)英語版第一版について、ラゴスとサンパウロがつながっていないというミスプリントがあり、第二版以降は修正されています。買ったお店か、Z-man gamesまで問い合わせることで修正版のボードのみ取り寄せることができるようです。
いいえ。感染カードの捨て札(今までウイルスを置いていった都市)だけシャッフルし、山札の上に乗せます。つまり、今まで感染していた地域がさらに感染するということです。
いいえ。引いた2枚がエピデミック+何かだった場合、補充される手札はその1枚だけです。まれなケースで2枚ともエピデミックだった場合は、手札の補充はナシということです。
いいえ、各色3個まで置けます。例えばサンフランシスコがアウトブレイクした場合、ロサンゼルスには青のキューブが置かれます。ロサンゼルスにすでに黄色キューブが3個あった場合でもこの青キューブは3個まで置けます。なお、サンフランシスコ・ロサンゼルス・マドリッドの3都市は3色に接していますので、ウイルスが9個乗る可能性がある都市です。
はい、上がります。〔出典〕
アウトブレイクの連鎖の時、『一連の連鎖内で一度アウトブレイクしたところには置かなくてよい』です。ボードを見ながらご覧下さい。
- 例として、上海がウイルス2個 ソウルが3個 東京が3個、他の都市が0個という状況で、ソウルが出たとしましょう。
- まずソウルに置けないのでアウトブレイクです。ソウルのアウトブレイクは北京、上海、東京に影響します。
- まず北京と上海に1個ずつ追加で置きます。
- 東京にも置かないといけませんがすでに3個ありますので東京も連鎖でアウトブレイクです。東京のアウトブレイクはソウル、大阪、サンフランシスコ、上海に影響します。
- この際、ソウルはすでにこの連鎖中にアウトブレイクしたので置かなくて良いです。
- 大阪とサンフランシスコに1個ずつ追加で置きます。
- そして、上海には置かなくてはいけません。この時点ですでに3個ありますので上海がアウトブレイクします。上海のアウトブレイクはソウル、北京、台北、香港、東京に影響します。
- 北京・台北・香港には置く必要ありますが、ソウルと東京はこの一連の連鎖内で一度アウトブレイクしてますので置く必要はありません。
まれですが、ありえます。以下のように処理をします。必ず一つ「今まで平和だった都市がアウトブレイク」します。
- 感染レートを一つ進めます。
- 感染カードの山札の一番下のカードを取り、そこに3個ウイルスを乗せます。
- その感染カードを含んだ感染カードの捨て札をシャッフルし感染カードの山札に乗せます。(ここまでが1枚目のエピデミックの処理)
- 感染レートをさらに一つ進めます。(ここから2枚目のエピデミックの処理)
- 感染カードの山札の一番下のカードを取り、そこに3個ウイルスを乗せます。
- そのカードをシャッフルし(って、1枚だからそのまま)感染カードの山札に乗せます。(ここまでが2枚目のエピデミックの処理)
- あとは通常の感染処理です。感染マーカーの数値分感染カードをめくり、そこに1個ずつウイルスを乗せます。このとき、感染カードの山札の一番上には上記 5 で3個乗せた都市があるので、必ずアウトブレイクします。(もちろん、途中でスペシャルイベントカードを利用することでこれを防ぐことも可能です。)
はい、いつでも使うことができます。具体的には以下のようなパターンが作者により示されています。〔出典1,2〕
- OKの例:
Aさんが手札補充でエピデミックを引きました。ここで「人口回復(Resilient Population)」を使うことはOKです。感染カードの捨て札の中から危険な都市を外したりできるわけです。この時、エピデミックの3つのステップの1と2を実行した後であっても、3の効果(捨て札をシャッフルして感染カードの山札に乗せる)の前であれば使えます。 - OKの例:
Aさんの番の感染処理の直前に(まだ1枚もめくっていなければ)、「予測(Forecast)」カードを使ってこれから引くカードを知ることができます。ただし感染カードから1枚めくってしまった後では使うことはできません。 - NGな例:
赤治療薬は完成済、アウトブレイクは7まで進んでいたとします。Aさんの感染処理で、既に赤が3個乗っている台北を引きました。この場合はアウトブレイクが8に到達して負けです。感染カードをめくり台北であるとわかった後で、「空輸(Airlift)」を使って 衛生兵(Medic)を台北に飛ばし治療薬を自動除去させる、とかはNGです。
使えます。たとえば1枚目がエピデミックカード、2枚目が「人口回復(Resilient Population)」スペシャルイベントカードであったとしても、エピデミックカードの効果を実行する前にその「人口回復」カードを使うことができます。〔出典〕
あるプレイヤーの最後のアクションが治療薬作成であった場合で、そのプレイヤーの手札補充で「ワクチンの急速展開」カードを引いた場合は利用することができます。〔出典〕
はい。2アクション実行した後で「新たな課題」カードで役職を変え、残りのアクションを行なうことができます。〔出典〕
1人だけです。英語版も日本語版もどちらとも取れる書き方なのですが、作者より、1人という意図であると回答があります。なお、BSWというオンラインでゲームができるサイトでは複数人数転職できるように間違って実装されているとのことです(その後修正されたかは未確認)。〔出典〕
なれませんw 作者いわく、きっとそういう人が出てくるだろうと予想し、拡張ルールブックの3ページにバイオテロリストカードはバイオテロリストチャレンジでのみ使う、と書いておいたそうです。〔出典〕
良いです。通信指令員(Dispatcher)は “人と人とを会わせる” ことができますが、この能力を使って自分を他のプレイヤーの都市へ移動させることもできます。
いいえ、「移動診療所」カードは現在のプレイヤー(つまりこの場合は通信指令員)が移動した先の都市のウイルスを除去するもので、他のプレイヤーを移動させた場合は移動診療所の効果でウイルスを除去できません。〔出典〕
いいえ。作戦エキスパート(拡張版)の「調査基地で任意のカードを捨てることで好きな都市に移動できる」能力は、作戦エキスパート(拡張版)のターンでなければ使うことができません。〔出典〕
はい。他のプレーヤーの「情報の共有」アクションでも 研究員(Researcher)能力は有効です。任意のカードを渡せます。〔出典〕
ウイルスは除去されます。衛生兵(Medic)の番ではなくても、通信指令員(Dispatcher)の能力で移動したり、スペシャルカードの「空輸(Airlift)」を使って移動してもウイルスは除去されます。治療薬ができた瞬間にその色のウイルスがある都市に衛生兵(Medic)がいた場合も、すぐにウイルスは除去されます。
1枚だけです。「民間機飛行禁止令」スペシャルイベントカード有効期間は、1枚しかみることができません。〔出典〕
捨ててはいけません。〔出典〕
タグ