その日、ジェニファーは夢を見ていた
「いかんせんなかなか死にませんね隊長」
「いや〜大丈夫だ」
特捜部隊ＡＴＡ（Architectural Tough Apartment）はゲームをしていた、
ゲームをプレイしていたのだ。
「な…なにをしているんデスーカ」
ジェニファーが見たものは信じられない、そう信じがたい、現実味のない光景だった。
メシアと名付けられた主人公がパートナーの魔女とともにが唯一神Y.H.V.Hと戦っている。
そう、聞いたことがある。これは女神転生II、誰もが嫌うことのない３ＤダンジョンＲＰＧの人気メニューだった。
「ジェニファー！？」
…ええ！？まるっきり純一と同じ声ではないか！なぜ？純一が特捜部隊ＡＴＡの隊長に！？
ふざけるな！何でジェニファー裏切るんだ！
「…じゅ、純一…？どうしてデスーカ…？」
ジェニファーは信じられない様子だった。
「…ジェニファー、俺は和江を殺すためにこの時代に来た。…ジェニファー、お前がどんなに和江を女として愛していても、それはきっと実らない。だから…和江のことはあきらめてくれ」
「…？？私がカズーエを…？そんなことはないデース…私が好きなのは、純一…純一だけデース」
ジェニファーは寝ていた、ジェニファーは睡眠をとっていたのだ、ジェニファーは目を覚ました！
「夢…？変な夢だったですーネ」
そう、夢だったのだ。ホモ然とした鈴木のためにも、悪夢など忘れ日常を楽しむしかない…
しかし黒井沢先生の体は呪いによって蝕まれつつあったんだぞよ…