今の仕事を辞めたら次はどんな職業に就けるのか、考えたことがある人は少なくないだろう。
プロ野球選手の俺であってもそういうことを考えるときがある。
とは言っても、俺の場合、プロ野球選手なんだから
それを辞めたら、次は解説者か指導者になるんじゃないのかな?
と思っていた。そう、彼女に出会うまでは…。

俺の名前は小波。もう分かると思うがプロ野球選手だ。
最初の話に戻せば、俺は今の仕事を辞めれば
次は正義の味方か、もしくはAV男優になれるんじゃないかな、と
最近思うようになってきた。
それもこれも、たった今俺の眼下で、俺の肉棒で激しく子宮を突かれ
嬉しそうに喘いでいる女の子のおかげだ。

「うおおおッ!」
「あフ…ッ!」
俺の精子が勢いよく朱里の膣内に解き放たれた。
今日だけで一体何百ccの精子をこの女の子の子宮に注ぎ込んだことだろう。
「ハァ…ハァ…、これで…、……?何回目だ?」
「……バカ…、……7回目よ…」
朱里は俺の背中に回していた両腕を、俺の両頬に回し恥ずかしそうに呟いた。
普段から若干パーマがかかっている髪は殊更に激しく乱れ、目尻からは絶え間なく涙が流れている。
7月初旬ということもあって、2人とも全身からは激しく発汗し、シーツはもうびしょびしょだ。
秘部からは恐らく膣内に入りきらなかったであろう俺の精子が流れ落ち、
ほどよい大きさの乳房の先端は宝石のように赤く輝いていた。

「…じゃあ次で…はぁ…8回目だな…」
「…」
俺がそう語ると、朱里は無言で俺の絡みついた両腕を離した。
俺も朱里もすでに体力は激しく消耗していたが、
朱里は目に入るしたたる汗をこすり、消耗した身体を両腕でしっかり支えながら
俺の上にまたがってきた。
俺もそれに応え、朱里の両足をしっかりと広げてやった。
「入れてくれ…」
「うん…」
朱里はその小さな秘部で、俺の怒張した肉棒を飲み込んだ。
粘膜と肉棒が擦れ合い、その摩擦の心地よさがまたしても俺を襲う。
朱里は顔を下に向けワナワナと震えながら、今にも絶頂に至りそうな自分の感覚に耐えていた。


去年のクリスマスに朱里は帰ってきた。
今でもあの時のことはよく覚えている。
今日のような暑い日が嘘のような、都会に雪が降った日。
朱里の帰りを待っている間、正直、もう二度と会えないんじゃないか、と思った時もあった。
帰ってきた彼女は驚くほどあっけらかんとしていたが
その身体には激しい戦闘の跡が生々しく刻まれていた。
今も昔も変わらない、ボロボロの傷だらけの女の子だった。
二つだけ違うのは、昔みたいにメソメソと泣くことがなくなったこと。
そして、俺と正式に男女の関係になったことだった。

「はぅう…!…うんッ!…くぅ…!」
朱里は俺の上で腰を振りながら快楽を押し殺した声を挙げていた。
彼女はどんなに気持ちよくても大声で喘ぐということがあまりない。
一度本人にどうしてなのか尋ねてみると
やれバカみたいに大声を張り上げるのは性に合わないだの
やれSEXは男女の戦争だから快楽に負けてしまったら敗北だの
のたまっていたが、結局のところ理由は単純で
「…恥ずかしいから…」
という女の子らしい理由だった。それでますます俺は朱里のことが好きになったし
そんな朱里とSEXすればするたび、射精すればするたびにどんどん性欲が沸いてきて
結局お互いが気を失うまでとめどなくSEXし続けてしまうのだ。

「…はァッ!…くぅ…あっ!…あんッ!…あんッ!」
少しずつ朱里の快楽の声が大きくなっていき、自身の体重を支えていた両腕も
力を無くしていっているのがよく分かった。
俺は朱里の上半身をぐっと自分の胸に押し当てた。
そして朱里の尻を両腕で鷲づかみにし、激しく前後に揺さぶってやった。
「くあッ!かはッ…!あうぅッ!」
俺の身体を支えにしてやすりのように朱里を前後に揺らし、身体が後ろに行くたび朱里は喘いだ。
俺の上半身は俺自身の汗と、朱里の涙、鼻水、唾液、そして汗とが前後運動をするたびに混じり合い
まるで天然のシャワーを浴びているようだった。
耐え難い快楽を全身で受け、俺の肉棒は先走り汁をすでに放っていた。
「…お…おぉ…気持ちいいぞ…あかりぃ…」
「…ぁ…ぁん…あぅ…!…あたし…も…!…くぅッ!…きもちぃ…ぃぃ…」
最後のほうの言葉はお互いほとんど言えてなかった。
俺はもう何も考えずただひたすら朱里の尻を前後に揺らし
朱里も恐らく何も考えず俺にされるがままになっていた。
「おおおお!…ぉぉ…」
「ああぅッ!…ぅぅ…」
そして俺はまた朱里の中で果てた。


俺と朱里が再会してから、しばらくの間は以前と変わりない日々だった。
俺は、昼はプロ野球選手、といってもその時期はちょうどオフだったが
夜は朱里と共にツナミ(今はジャジメントに再び改称したが)の構成員と戦いの日々だった。
そして戦いに勝利した後は、激しく身体を重ねあったのだ。
朱里に色々と暗器の使い方を伝授されたおかげで、今の俺はツナミの下っ端工作員くらいなら
わけもなく撃退できるようになっている。
もういつでも正義の味方になる準備はOKなのだ。

様子がおかしくなったのはやはりあの日からだ。
俺達のリーダー、ブラックと、俺達のグループで最強の女性、大江さんが激突したのだ。
朱里は両方の間に立って説得していたが結局ダメだった。
そして結果は…なんとブラックの完敗…。
この衝撃的な結果のせいで、他にも何人かいた俺達の仲間は皆バラバラになってしまった。
俺と朱里はたまたま恋人同士だったから、お互い離れずに済んだが
他の連中が今、何をどうしてるかはさっぱり分からない。
こういうときに頼りになる肝心の黒野博士もこのどたばたの隙に
ツナミに誘拐されてしまい、行方不明…。
ここまで悪いことが重なっていいのか?俺達は何も悪いことはしてないはずなのに…。

そして朱里はこの一連の件で激しく自分を責めた。
ブラックと大江さんが激突したのを止められなかったことも
黒野博士をまんまと誘拐されてしまったことも
自分の弱さが招いたことだと、深く落胆した。
食事も喉を通らず、塞ぎがちになってしまっていた。
かつて俺と接触した、カミモリカイが言うように
朱里の心はガラス細工のように繊細で壊れやすいのだ。
しかも更に悪いことにちょうどそんな時に俺のオフが終わりシーズンが始まろうとしていた。

ちょうどその頃からだろう。
俺はホームに戻っている時は朱里を自分のアパートに招き
そして今まで以上に激しくSEXに興じた。
朱里は当初気乗りしなかったようだが、俺に強く勧められたこともあって
少しずつ俺との情事に乗り気になっていった。
俺は朱里の恋人だ。だから俺にできることは、朱里を誰よりも深く愛することだ。
それで朱里の心が少しでも癒されるならそれで何よりだと考えたのだ。
都合が良かったのは、いつ撮られたのか分からないが、
俺と朱里がパトロールしている場面を、デート現場だと写真週刊誌が報じてくれたことだ。
そのお陰で朱里も一躍有名人になり、敵はなかなか俺達に手出しできなくなった。
気兼ねなく街中でデートできるようになり、朱里も女の子らしい服装を好んでするようになった。
ずっと憧れていた普通の女の子になれたことで、朱里はだいぶ精神的に持ち直すことができたのだ。


夜も更け、丑三つ時はとうに過ぎていた。
俺と朱里は、激しく息を吸い吐き、先のSEXの余韻に浸っていた。
俺の残りの体力から考えて、次が恐らく今日最後の性交になるだろう。
この夜が明ければ、しばらく敵地への長い遠征が始まり、次に帰ってこれるのは3週間後になる。
3週間も朱里と会えない…そのことを考えるとそれだけで気が滅入ってしまいそうだ。

俺は残り少ない体力を振り絞って朱里を起き上がらせ、そして俺と向かい合わせた。
胡坐をかいた俺とは対照的な女の子座りをした朱里は
自身の背中にある俺の両腕に体重を預け、俺のことをその純粋な眼差しで見つめた。
その穢れのない瞳を見つめるだけで俺の肉棒は最後の力を取り戻した。
お互いの呼吸音だけが静かな夜の静かな部屋にこだまする。
朱里は俺のことを信じきった様子で見つめ続けている。
両腕も俺の背中に回し、準備は万端だ。

「きて…」
「ああ…」
俺は朱里の小さな身体を持ち上げ、俺の怒張した肉棒目がけてその秘部を振り下ろした。
朱里の小さな子宮は完全に俺の肉棒で埋め尽くされ、その粘膜は悲鳴を上げるかのように
ミチ…ミチ…と鈍い音を立てていた。
「…アはぁ……、もぅ…イクぅ…!」
朱里は顎を突き上げ、恍惚の表情を躊躇えない。
俺はその顎を噛みつつ、朱里の身体を上下に揺さぶった。
クチュ…クチュ…と、液体と粘膜とが擦れあう音が響く。
「はぁんッ!あぁぅ!あうッ!うあうっ!」
朱里は両脚を俺の腰の左右から後ろに放り出し、完全にはしたない姿になっている。
肉棒と子宮のピストン運動が行われるたびに、朱里は激しく身震いした。
俺も朱里もその身体から、体中の水分という水分が激しく放出されていた。
その水分でお互いの身体の滑りが良くなり、更にSEXの勢いは増していく。
毎度のことではあるが、至福の瞬間だ。
そう、問題は一つだけ。人の体力、精力には限りがあるのだ。

「うお…!むうッ!…く…朱里ッ!…もう…限界だ…ッ!…出すぞ…!」
「ひぃ…ッ!ひぅ…!…う…うん…ッ!…い…ぃっぱい…だしてぇ…!」
もし、俺が今回の遠征で何かの拍子に死んでしまったら、このSEXが愛する女性との最後のSEXになるだろう。
そういうことを考えるのはとても怖いが、だからこそ逆に性欲が沸いてくるというのもある。
そして俺は遠征前の情事、いつもこういう時、普段は言えないこんなこっ恥ずかしいことも言えてしまう。
「…愛してるよ…朱里…!」
「…!…あたしも…愛してる…!」
俺は朱里の可愛らしい唇にしゃぶり付き、射精した。
そして、すべての力を使い果たした俺達は繋がったまま、気を失うようにしてベッドに倒れこんだ。


「…ねぇ…まだ起きなくていいの?」
夜が明けて、俺は隣で一緒に寝ている朱里の声で、いや
正確に言えばその後の口付けで目を覚ました。
「うぬ…、もう朝か…」
朱里の口付けの嵐を受けながらも俺はこう呟き、身を起こした。
まだ頭がボーっとするが、気持ちを切り替えていかなきゃいけない。
「…ふああ…シャワー入ったら…行くわ…」
「そう…」
朱里はとても寂しそうに呟く。後ろ髪をひかれる思いもするが
集合時間は厳守せねばならない。俺はシャワーに駆け込んだ。
でもな朱里、寂しいのは俺も一緒なんだよ。3週間だぜ?

シャワーから上がると、慌しく荷物の準備をした。
といっても俺の場合、荷物の大半は黒野博士に作ってもらった暗器なのだが…。
朱里は俺の後にシャワーに入っている。
一緒に入ろう、と言いたかったが、さすがに裸の朱里を前にしてSEXするのを抑えることはできないだろうし
今、またもSEXなどしてしまったら間違いなく明日の試合に支障が出るだろうからやめた。

俺は朱里と集合場所の近くまでやってきた。
朱里は白と水色のワンピースを着ている。指には俺とお揃いの指輪、頭には麦藁帽子。
足には動きやすく露出の多い女の子向けのサンダルを履いていた。
以前なら朱里のこんな女の子らしい服装など考えられなかった。
「じゃあ…」
「うん…必ず…帰ってきてね…」
「当然」
俺は朱里に軽く口付けすると足早にその場を離れた。
どこからかフラッシュがたかれる音と光がして
それは多分お互い聞こえたし、見えただろうが…。
そんなことはどうでもいい。
3週間後、またあの暑い夜を過ごすために、俺は今日を生き延びてやるのだ。

そうそう、最初に俺はAV男優になれるかもしれない、と言ったが、あれは撤回させてくれ。
朱里以外の女じゃ、正直勃たないからな。

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