甲子園大会決勝の前夜
誰もいない旅館の裏で一人の少年がバットを振っている
彼の名前は小波四郎、日の出高校の選手だ
彼は日の出岬の碑石を倒してしまった為呪いを受けることとなった
しかし苦難を重ねついに甲子園の決勝まで上り詰めた
後は優勝するだけである
「そろそろ止めたどうじゃ?」
小波の周りを小さな老人が飛び回っている
老人の名前は野球仙人といい
野球で結果を出せばどんなことでも願いを叶えてくれるという不思議な存在なのだ
その仙人が小波に止めるように諭す
「いや、またあの苦い思いをしたくない」
小波はバットを振り続ける
苦い思い
それは小波がまだ中学生だったころだ…
小波の母親が病気になってしまい難易度の高い手術を受けることとなった
心配する小波の目の前に野球仙人が現れ「中学の大会で優勝すれば母親は治る」と言ったのだ
しかし結果は惨敗、母親は死ぬこととなった
小波が素振りを続けて15分くらい経った時一人の女性が小波の前に現れた
「みゆき先生!」
みゆき先生は呆れた顔で小波に言った
「小波君、もうそれくらいにしてもう寝たらどう?」
「…そうだね、やめておくよ」
そういって素振りを止める小波
「……ねえ、先生」
素振りを止めた小波がみゆきに声をかける
「何?」
みゆきは小波の方を見る
「お願いがあるんだ」
「お願い?」
小波は勇気を振り絞ってみゆきにいう
「うん、あのさ…先生とキスしたい…」
「えっ…」
「分かってるんだ、甲子園優勝までのお預けだって事は」
小波とみゆきは恋人同士である
といっても友達以上恋人未満だが…
甲子園の優勝すれば恋人になるという約束を二人でしたのだ
しかし、今の小波は若い劣情を制御できずにいた
「小波君…駄目よ…」
「我慢が出来ないんだ、先生」
否定の言葉を口にするみゆきに小波は自分の唇をみゆきの唇に近づけた
一方のみゆきも強く拒否するわけではなくそのまま小波の唇を受け入れた
「んん…」
数秒の沈黙が流れた
「ぷはぁ…」
「せ、先生!」
小波はみゆきを抱きしめる
しかし…
「だ、駄目、これ以上は駄目よ!」
みゆきはここまでと言わんばかりに小波を拒否する
「で、でも…我慢できないよ!」
布越しに勃起したペニスをみゆきの身体に押し付ける
このまま誰かに見られたら危険だと思いみゆきはある提案を話した
「手、手でならしてあげる」
「ほ、本当なの!?」
小波は欲望と切なさが入り混じったひとみでみゆきを見る
「ええ、でも皆には内緒よ」
「わ、分かった」




小波はズボンのファスナーを下げて自分のペニスを取り出す
ペニスはビクンビクンと波打って折り痛いほど怒張していた
(これが…小波君の…)
みゆきがそっと触れると小波はうっと声を出す
そして優しく握るとシュッシュッとこすり始めた
「うぁぁぁ…」
快感に思わず声が出てくる
そんな小波をいとおしく思えるみゆき
どんどん手の速度を速めているもののなかなか出さない
逆にみゆきの方が興奮しているのが分かる
そして先端をグニグニと指でいじりながら逆の手で小波の手を握り自分の秘所に当てる
指から暖かい液体を感じる
そう、彼女も濡れていた
「!?先生…」
「こ、小波君…先生も…貴方としたいの」
みゆきが耳元で囁く
指が動くたびにいやらしい水音が辺りに響く
指先でクリトリスをコリコリといじってみる
「ひぃぁ!」
この人は俺の指で感じている…
些細なことだが小波は嬉しくなった
みゆきの手がどんどん早くなる
そして負けずに小波の指も深くそして早くなっていく
「こ、小波君、イク…イッちゃう!」
「お、俺もでる、うううう…」
フィニッシュとばかりに小波は指を奥に、みゆきは手を先端に
そして二人は同時に達した

「ふぅ…」
みゆきが去ってしばらくして小波が一息を付くと後ろから仙人がにゅっと出てきた
「ほほう、結構過激じゃのぅ」
「うわ!いたのか!?」
突然の出現に驚く小波
「…小波、お前あの女性が好きなようじゃな」
「そうだけど…」
「やめておけ、あの女性はこの世の人間ではない」
「?何をいってるんだ?」
「これを見るのじゃ…」
仙人が持ってきた新聞に目を通す小波
「!?これは…」
「そうじゃ、お前さんが好きだと言った女性は既に殺されてるのじゃ」
新聞に書かれていた記事の中に見た名前を見つけた
みゆき先生が殺されていたこと、そして犯人はまだ捕まっていないこと
驚愕の事実に小波は愕然とした
「そんな…」
「落胆するでない、ワシが何とかしてやろう」
「本当か!?」
野球仙人の言葉にすがる小波
頼れるのは人智を超えた存在である彼だけなのだ
「ああ、本当じゃ…じゃが分かっておるな?前回みたいに優勝できなければ…」
「みゆき先生は死ぬ、いやみゆき先生の存在自体がなかったことになる…」
「頑張るのじゃぞ、小波…」
「当たり前だ!俺はみゆき先生を必ず助けて見せる!」
そして…
「甲子園優勝おめでとう!」
「ありがとうございます!」
日の出高校は夏の甲子園で優勝した
その凱旋帰還の船の中でみんなワイワイ話を聞いている
「いやぁ、あの時のダブルプレーにはひやひやしたでやんす!」
山田が試合の終盤を語りだしている
「ああ、でもまさか最後にキャプテンが逆転サヨナラホームランを打つだなんて予想もしてなったよ」
大神は頼りになったキャプテンを見る
しかし、小波はまだ眉間に皺を寄せていた
一体何を考えているのだろうか?
「どうしたでやんすか?」
山田が声を小波にかける
「……あっ、どうした?」
小波ははっとした顔で山田のほうを向く
「なんだか元気ないでやんすよ?」
「すまない、少し考え事をしていた」
小波は固い笑顔で答える
「ふーん、なんかあったらいつでも相談に乗るでやんすよ、おいらは小波君の親友でやんすから!」
山田はそう言って去った
「おい、野球仙人…」
小波は野球仙人を呼び出した
「なんじゃ?」
目の前に仙人がやってくる
「甲子園で優勝したらみゆき先生は…」
「ああ、そうじゃ、生きておるぞ」
「でもみんなみゆき先生なんて知らないって言ってるぞ!?」
そう、甲子園に優勝したのにみゆき先生の存在はみんなに忘れ去られてしまった
「安心せい、あの慰霊碑に行けば分かる」
「でも!」
小波の心に不安が走る
「小波、わしを信じろ!そして彼女を!」
「分かった…」
野球仙人の言葉に小波はただうなずくしかなった




「貴方の望みは叶ったでしょ、さあ行くべき所へ…」
みゆきは河島の霊を慰める
「ああ、ありがとう…」
河島の魂が天に昇っていく
「せんせぇー!!」
小波がみゆきのほうへ思いっきり走っていく
さんざん探したらしく小波は汗だくだった
「小波君…」
「みゆき先生…」
「ごめんね…実は先生…もう生きていないの…」
「……」
小波は泣きそうな顔をしている
「そんな顔をしないで、元々いなかった物がなくなるだけなんだから…」
「でも!俺は先生の事が…」
「…嬉しかったわ、小波君の気持ち…さよなら…」
「だが逝く前に一つだけ聞きたいんじゃが…」
消え行くみゆきの前に野球仙人が現れる
「あなたは?もしかして神様かしら?」
「ほう、神様か。なかなかいい言葉じゃ」
「おい!いい気になってる場合じゃ無いだろ?」
機を浴した選任を小波がたしなめる
「ああ、そうじゃったな。みゆき先生と言ったかな?小波の事は好きか?」
「ええ」
「愛しているか?」
「…はい」
「ずっとこいつに付いて行けるか?」
「それは出来ないわ、私はもう…」
「死んでる死んでないは抜きにして考えてくれんか」
「……はい、私、田中みゆきは小波君の事を世界で一番愛しています」
「なら問題はないな、ほれ!」
みゆきは仙人の発した光に包まれた
「どうじゃ?」
「き、消えない…私、消えてない!!」
みゆきは自分の顔や身体に触る
「……みゆきぃ!」
「四郎!!」
小波とみゆきは抱き合った
「もう放さない!俺は先生を、いやみゆきと一緒にいる!」
「ええ、私も!」
二人の目から涙がこぼれる
「ほっほっほっ、では、お邪魔虫は去るとしよう、さらばじゃ!」
仙人はどこかへ飛んでいってしまった
「なんだよ、もう行っちゃったのか?」
「いいじゃない、またどこかで会えるわ」
「そうだな」
二人は沈む夕陽を見ながら語った
そして日が沈むと二人はみゆきの家へに向った



「…先生、いいの?」
「ええ、だって…」
薄暗い部屋の中を月の光が優しく照らす
シャワーを浴びてきたみゆきの身体は色っぽかった
小波は緊張した面持ちでみゆきにキスをする
「ンン…」
「ン…」
今までは唇が触れるだけの軽いキス、でも今はお互いをむさぼるような激しいキス
もっと知りたい、もっと触れたい…
小波の手がみゆきの胸に触れる
「あっ…」
唇から思わず声が漏れる
そのまま優しく擦るようにみゆきの胸に触れた
「先生のおっぱいって柔らかいね」
耳元でそっと呟く
その言葉を聞いてますます赤くなるみゆき
今度優しくベットに押し倒す
そして乳首をそっと口に含み舌で愛撫し始めた
「あっ、あああ…」
徐々に硬くなっていく乳首
ある程度愛撫するとそのまま舌をみゆきの秘所へ持っていく
茂みに手を添え秘所の入り口を舌でいじめ始める
「や、やぁぁ…こ、小波君…」
舌に愛液がまとわり付く
もっと良くしようと今度は口をつけて吸った
「あひぃぃぁぁぁ!」
軽くイッたのかみゆきは身体をガクガクと震えさせている
「せ、先生…そろそろ…」
小波のペニスは完全にそそり立っていた
「うん…来て…」
この言葉を聴いた小波はみゆきの秘所にゆっくりと差し込んだ
「うんん…」
「うっ…」
思わず声が出てしまう二人
「じゃ、じゃあゆっくり行くね」
小波はゆっくりと腰を動かし始める
「んっ、んっ、んっ…」
腰を動かすたびにみゆきの口から声が漏れ出す
小波もゆっくりを意識しているが徐々に速度が上がっていく
「せ、せんせぇ…」
腰の動きが完全に力任せになっていく
「だ、駄目よ小波君…もう少しゆっくり…」
しかし…小波は必死で速度を抑えようとするが腰の動きは全く止まらなかった
逆にみゆきの奥を突こうとどんどん深く差し込んでくる
そして子宮をノックするたびに膣の締め付けが良くなっていく
正に悪循環であった
「せ、先生、俺出るよ…」
「こ、小波君、私も…」
ラストスパートをかける小波
ガンガンと子宮を乱暴に突く
「四郎!!!!」
「み、みゆきぃぃぃぃぃ!!」
みゆきの子宮奥深くに小波の精液が大量に出される
小波とみゆきは肩で息をしながらそのまま眠った


3年後
「結婚おめでとうでやんす!」
「ありがとう、みんな」
「でも、どこで見つけてきたの?あんな綺麗なお嫁さん」
「それはヒ・ミ・ツ」
「えーなんで?教えてよ!」
「ダーメ…さて、そろそろ行くか…みゆき・・・」
「はい、あなた…」

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