『ヒヨリン大ピンチ!?』


「こんばんは〜♪」
「こんばんは。さあ、あがって。」

今日もミルキー通りで皆を歌で元気にしたヒヨリは、小波から電話で呼ばれ、遊びに来た。
小波の部屋にもすっかり慣れたヒヨリは足早に入っていく。

「じゃあ、今日も小波さんにいっぱい歌っていっぱいエナジーあげちゃうよぉ!」
「ああ、ありがとう。でも、その前に……キスをしないか?」
「えぇ?……う、うん、いいよぉ。でも…ちょっとだけだよ。」

唐突な小波のリクエストに戸惑うものの、ヒヨリは恥らいつつも承諾する。
目を閉じ、小波の唇が来るのを待つ。

「では、お言葉に甘えて…」
「え?きゃあぁ!むぐぐ…んむ…」

ぐいっと力づくで体を引き寄せられたかと思うや否や、驚く間もなく捻じ伏せられ、強引に唇を貪られる。
普段感じられた優しさは全くなく、かなり一方的なもので、
いくら自分の最愛の地球人である小波でもこのような乱暴な行為は許しがたいものだった。

「うぅ…もう!ヒドいよ小波さん!いきなり何するの!……って、あ、あれ…?」

ヒヨリはすぐに自分の体に起こった異変に気づかされる。
小波の口が離れた途端にヒヨリは全身が重くなるのを感じ、まったく動けなくなってしまった。

「フ…フフフ…ハハハハ!」
「こ…小波さん?」

立ち上がってヒヨリを見下ろし、高笑いをする小波。
ヒヨリを見つめるその瞳は冷たかった。
いつもの優しい姿とはかけ離れすぎた小波の様子に
何が何だか分からずに混乱しているヒヨリに小波は言い放った。

「ついにこの時が来たか。ヒヨリちゃん…いや、ヒヨリ。おまえの最期を見る時がな!」
「何を言って…ま、まさか……ギャスビゴー星人!?」


ヒヨリはようやく悟った。目の前にいるこの男は小波によく似ているが、
実際は小波とは全く正反対の性質を持った、悪の宇宙人であることを。

「ふふふ、その通り。最近、この男がお前と共に行動していることが多いことを突き止めてね。
真っ向からではお前にはかなわないだろう?だからこうしてこの男の心と体を乗っ取り、
おまえに近づこうと考えたのさ。まさかこうも上手くいくとはな。」
「そ、そんな…ひどい…ゆ…許せない!」

自分の恋人を利用するギャスビゴー星人の卑劣な手段にヒヨリは強い憤りを感じた。
小波は自信たっぷりの口調でヒヨリを挑発する。

「ふん、そんな状態でも威勢はいいな。ならば攻撃するか?…できるものならばな。」
「…うぅ……か、体が…」

起き上がろうとしても、鉛のように重い体は動かない。
勝ち誇ったような笑みを浮かべ、小波はヒヨリの首を掴んでそのまま持ち上げる。

「ふふ、どうした?動けないのか?まあ、当然といえば当然か。
さっきの口付けでお前の体にあるエナジーを根こそぎ吸い尽くしてやったからな。
当分は立ち上がることすらままならぬだろう。
もっとも、動けたところで、この男を傷つけることはお前にはできないだろうが。
…さて、このまま無抵抗のお前を始末するのは簡単だ。
しかし、せっかく奪ったこの体、存分に楽しんでからでも十分だ…そうだろう?」
「…!…い、いやあああ!」

これから何をされるのかを理解したヒヨリは逃れようと必死に体を動かそうとするが、
エナジーを失ったヒヨリの力はもはや赤子同然で、小波に抵抗するなど到底不可能だった。
持ち上げられた状態からベッドへ叩きつけられる。

「くくく、お前にやられた仲間の分まで犯してやる。覚悟しろ。」


「と、その前に…念には念を押しておくことにしよう。」
「え?きゃああ!」

そう言うと小波はヒヨリの頭にある先端に星のついた2本のアンテナを鷲づかみにした。
ブチリ、という音とともにアンテナはいとも簡単に引きちぎられてしまった。

「これでエナジーがあろうとなかろうと、お前の仲間に助けを呼ぶことはできまい。」
「ひ…ひどい…」

引きちぎられたアンテナを投げ捨てた小波は続いてヒヨリの服に手をかける。
日頃から肉体を鍛えている小波の腕力の前ではヒヨリン星で作られた丈夫な服も
紙のごとく引き裂かれ、あっという間に裸にひん剥かれてしまった。
露わになったヒヨリの肢体を目をギラつかせつつ、舐めるように見てつぶやいた。

「ふふ、これは犯しがいがありそうだ。
そうだな、まずはお前のその大事な口を使わせてもらうとしようか。」
「い、いや…やめて…」

服を脱ぎ捨てた小波の怒張がヒヨリの眼前に迫る。
起立したそれを見てヒヨリは恐怖で顔を背ける。
ビクビクと脈打つ一物をヒヨリの頭を押さえ、強引に口をこじ開け、押し込んでいく。

「無駄なあがきはよせ。そうれ、咥えろ。」
「んん!んむうううう!」

嫌がるヒヨリに対して頭を掴んだまま前後に動かし、容赦なく口内を蹂躙していく。

「くッ…なかなか、この体も、いいものだな…」

憎き宿敵を為すがままにする征服感で快感が高まるのを感じ、ますます乱暴に動かす。
喉の奥まで小波の一物でいっぱいになって息苦しくなり、吐き気を催し、
ヒヨリの目からボロボロと涙がこぼれ落ちる。

「…そろそろか…このまま出してやる。しっかり受け止めろ。」

それまで激しく動かしていた腰の動きがピタリと止まり、小波は絶頂に達した。

「んん!んんん!………うう…うえぇ、ゲホッゲホッ…」

一際強く脈を打ち、大量の精液がヒヨリの口内へと注がれる。
強引に口腔へ子種を流し込まれ、その味と鼻へと抜ける匂いに咽かえり、涙が止まらないヒヨリ。
そんなヒヨリが息をつく間もなく小波は次の責めへと移る。


ヒヨリの足を広げ、秘所を覗き、わざとらしく言った。

「ほら、休んでいる暇はないぞ。どれ、こちらはどうなって…ふふ、もうこちらも大分濡れてきてるぞ。
まさか、正義の宇宙人であるにも関わらず、レイプ願望でもあるのか?んん?」
「う…うぅ…そ、そんなこと…な…あ、あ…あん!」

ヒヨリが顔を真っ赤にして反駁するのを聞く間もなく小波は指で秘所を責め始める。
堪らずヒヨリは嬌声を上げてしまう。

「ふん、強がっても無駄だ。おまえの体は正直に反応しているぞ。」
「い、いやぁ…やめ…んあッ!ああん!」

自分の意思に反して、ヒヨリは興奮が高まっていくのを感じていた。
ますます秘所は蜜をあふれさせ、潤いを増していく。
指の感触で小波はそれを感じ取り、更にヒヨリを責め立てる。
更に秘所への責めに加え、空いたもう片方の手で乳房を揉みしだき始める。

「ああんッ!ふああぁん!!」
「ははは、なんだ、やはり喜んでいるではないか。
まったく、とんだ変態宇宙人だな。」

小波の指と言葉による責めにヒヨリは屈してしまった。
ヒヨリの顔から反抗の色が消え失せたことを確認して、小波は指を引き抜く。
淫靡な水音と共に、糸を引いて秘所から指が離れた。

「そろそろトドメといくか。おまえから奪ったエナジーで増幅した、
俺の悪のエナジーでおまえを中から汚し尽くしてやろう。」
「…!…い、いや…!」

責めから解放され、グッタリとしていたヒヨリだが、小波の恐ろしい言葉を聞いて戦慄した。
口を蹂躙した先ほどよりも更にいきり立った怒張がヒヨリの秘所に迫る。


「ではいくぞ。」
「ッッッ!ああぁ!」

濡れそぼったヒヨリの秘所を小波の怒張が一気に貫いた。
そして無慈悲なまでに激しく腰を振り、ヒヨリにぶつかっていく。
先ほどの責めとは比べ物にならない快楽に、たちまちヒヨリの頭が真っ白になる。

「いやあああ!あああんッ!」

今はただ、自分を襲うこの快楽に身を委ね、体を悶えさせるのみ。
ヒヨリの表情が変わったと見るや、小波は更に腰の速度を上げていく。

「はは、いい表情だ。このまま壊れてしまえ。」
「ああッ!ああああ!ふああああぁぁぁんッ!」

崩落寸前だったヒヨリの理性はもろくも崩れ去った。
理性のたがが外れたことでヒヨリはますますよがり狂う。
やがて小波の二度目の絶頂が近づく。

「く…い…いきそうだ…うおお!」
「ああああ!!はああッ!!ああああああああんッ!!!」

小波とヒヨリは絶頂に達し、ヒヨリの中に悪のエナジーが込められた精液がほとばしり、注がれていく。

「ふう…まだだ…これで済むと思うな。」

放心状態のヒヨリの耳に小波の言葉は届いていなかった。
その後も幾度となくヒヨリの中へと精液を吐き出し続けた。ヒヨリもまた幾度ととなく絶頂に達した。
ようやく満足した小波は、失神したヒヨリの首に手をかけたが、ふと、ある考えが頭をよぎった。

「…やはり始末するには少々勿体無いかもしれないな。我が星に連れ帰って……ぐあぁ!な…なに!?…」

と、その時、突如頭部に走る痛打。小波は堪らず倒れこんでしまう。
いつの間に現れたのか、目の前にはヒヨリによく似たヒヨリン星人が仁王立ちになり、こちらを睨みつけている。

「そこまでだっちゃ!…よくもうちの妹をさんざん弄んでくれたっちゃね!
もう許さないっちゃ!ディープ・ギャラクシー・インパクトォーッ!!」
「う、うわああああ!」

小波の視界はみるみる不明瞭になり、ついには目の前が真っ暗になり、そこで意識が途絶えた。


「…う、う〜ん、ハッ!……な、何だ!?」

頭に感じた衝撃で、小波はガバッと起き上がり、目を覚ました。
そこはさきほどと同じ自分の部屋だったが、
自分の傍らではヒヨリが気持ちよさそうにすやすやと眠っている。
服は着ているし、アンテナもちゃんと2本あった。
どうやらヒヨリが寝返りをうった際に腕が額にちょうどぶつかり、それで目が覚めたようだ。
時計を見ると午前3時過ぎを指していた。

「…夢…だったのか?…ずいぶん生々しいような非現実的なような夢だったな…」

頭が回り始め、昨夜のことを少しずつ思い出し始める。
ヒヨリがコンサートの後に遊びに来たところまでは夢と同じだが、
その後はヒヨリの名曲メドレーを聴いて、真夜中を過ぎたあたりで珍しく
ヒヨリが疲れたと言ったので今日はもう早く寝ようと自分が提案したのだった。
そして、先ほどまで見ていた夢について考えた。

「(…ヒヨリちゃんに対する妄想が誇大化されて夢に出てきたのか?
…いや、確かにキス以上のことをしたいと思ったことは何度もあるけど、
さすがにあれはちょっと…ていうか、いくら夢の中とはいえ、
ずいぶん恥ずかしい台詞言ってたな、宇宙人に乗っ取られてた俺…)」

無邪気に眠っているヒヨリを見て小波は一瞬、今がチャンスと思いかけたのだが、すぐに考え直した。
焦って事を急いてはいけない。これからもじっくり付き合っていかなければ。
そう自分に言い聞かせつつ小波はヒヨリの頭を軽く撫でた後、再び眠りに就いた。

「うぅ〜ん、大変…小波さんのここに…悪い宇宙人が取り付いてるみたいだよぉ…今すぐ追い出して、やっつけてあげるよぉ…」

幸か不幸かヒヨリの寝言は小波の耳には入っていなかった。

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