その1

武美「痛… 痛い、そこ違うよ。そんな所に入れちゃダメ!」
9主「…」
武美「ダメ… まだ塗れてないよ」
9主「…」
武美「ああっ、もっと、もっとベトベトにして」
9主「…」
武美「そこ、そこよ、良い…」
9主「…」
武美「ああっ! そんなに乱暴にしたら壊れちゃうよ!」
9主「なあ、武美」
武美「うっ、子宮に当たってる」
9主「おーい、武美さ〜ん」
武美「ダメ、もうとろけそう」
9主「…」
武美「もうダメ、イクー! イッちゃうよ〜」
9主「だぁー! いい加減にしろ!!」
武美「ちょっと、良い所なのに止めないでよ」
9主「あのな、知らない人が聞いたら勘違いするだろうが!」
武美「勘違いって、貴方が私の中に手を入れて掻き回してるんでしょ」
9主「そういう言い方をするな! おまえがグリス塗るの手伝えって言うからやってるんだろうが!」
武美「う〜ん、でも何か段々そんな雰囲気になってきちゃって」
9主「雰囲気って、おまえね…」
武美「股関節の部分塗るときに、外側から子宮に当たるじゃない。あれって思ったより感じちゃって」
9主「知るかー! 大体グリス位、自分で塗れよ!」
武美「しょうがないでしょ、手足の関節なら外して塗れば良いけど、体の中の関節は胸から手を入れて塗るの結構大変なんだよ」
9主「確かに、一人でやるのは大変だな」
武美「グリス切れになったら、冬なんて無茶苦茶痛いし、ギシギシ音はするし」
9主「旧型のサイボーグって大変なんだな」
武美「そうなんだよね、やっと自分以外に久しぶり塗ってくれる人に出会えてよかったよ」
9主「ちょっと待て、オレ以外にもいたのか?」
武美「うん、昔は仲間に塗って貰ってたんだ」
9主「まっ、まさか男じゃないだろうな!!」
武美「ぷっ、まさか妬いてるの? 大丈夫女の子だよ」
9主「そ、そうか」(あれ? 俺なんで焦ってるんだ)
武美「同じサイボーグの女の子でよく塗り合いっこしたよ」
9主「何か、エロいなぁ〜」
武美「ちょっと! 変な想像しないでよ」
9主「ごめん、でもその子は今どうしてるんだ?」
武美「多分大丈夫じゃないかな、彼氏が出来たとか言ってから、その人に塗って貰ってるんじゃないかな」
9主「ふ〜ん、じゃあその彼氏とかも、俺みたいに苦労してるのかな」
武美「あっちの方が大変よ。だって結構あの子スタイル良いし」
9主「だよな〜、今日ほど武美の体型が寸胴で幼児体型なのが良いと思ったことはないよ」
武美「…」



9主「なあ、カンタくん俺何を間違えたんだろう」
カンタ 「オイラ子供だから解らないでやんす」

その2

8主「おーい、白瀬こっち、こっち!」
白瀬「ちょっと、大声出さないでよ」
8主「すまん、すまん」
白瀬「で、悩みって何よ」
8主「実は、友子の事なんだ」
白瀬「えっ、ひょっとして仲が旨くいってないの?」
8主「いや〜、そこは全く問題ないんだけど」
白瀬「ふ〜ん」
(な〜んだ、ちょっと期待しちゃったじゃない。やっぱりあのとき消しとけば…)
8主「…っていうわけなんだ」
白瀬「えっ? ごめん聞いてなかった」
8主「おい、ちゃんと聞いてくれよ。つまりどうやら俺太すぎるらしいんだ」
白瀬「へっ?」
8主「昨日入れてみたんだけど、イタイイタイって最後に泣いちゃってさ」
白瀬「…」
8主「でさ、おまえも同じサイボーグだし痛みとかにも強いだろ、練習台になってくれないかな」
白瀬「ねえ? ひょっとして馬鹿にしてる」
8主「ごめん、確かに練習台とかないよな」
白瀬「いや、解ればいいのよ」(でもちょっと気になるわね)
8主「じゃあ、俺の代わりに友子にやってくれないかな?」
白瀬「はぁ〜? 私は男じゃないでしょうが!」
8主「だからじゃないか、おまえの方が腕や指が細いし最適だろ」
白瀬「貴方、女の子の中にそんなの入れて泣かしたの」
8主「普通入れるだろう」
白瀬「…女の敵」
8主「おい、どうしたんだ白瀬」
白瀬「死になさい、このヘンタイ!」
8主「へっ?」

―――次の日

友子「どうしたの全然旨くなってるじゃない」
8主「ふふふっ、特訓の成果さ」
友子「へぇ〜 どんな特訓したの」
8主「昨日さ、白瀬に追い掛け回された時に偶然小野さんに出会って匿って貰ったんだ」
友子「懐かしいな、映子さんに合ったんだ」
8主「理由を話したら快く練習台になってくれてさ」
友子「そっ、そう」
8主「すごく旨いリードでさ、きっと痛かった筈なのに嫌な顔一つせずに付き合ってくれたんだ」
友子「ふーん…」
8主「いや〜 今でも手に感触が残ってるよ。小野さんの肌の柔らかさ、中の温もり最高だったな〜」
友子「…」



8主「なあ、湯田くん俺何を間違えたんだろう」
湯田「もう、どう言って良いか解らないでやんす」
―――ガサガサ
白瀬「ふふふっ、み〜つ〜け〜た」
8主「うゎっ、白瀬! だから昨日のは誤解だって」
白瀬「問答無用」
8主「ぎゃ〜!!!!」
湯田「あの〜、オイラもう帰っていいでやんすか」

その3

朱里「痛っ、痛いって」
カズ「ああっ、あかんって動いたら」
朱里「あのね、あんたも女なんだからもっと繊細に出来ないの!」
カズ「いや〜、昔からこういうのウチ苦手やし」
朱里「ホント、あんたにしか頼めない自分が情けないわ」
カズ「そや! 槍の先にグリスを塗れば!」
朱里「串刺しになるわ!」
カズ「う〜ん、じゃあリーダーかピンクに代わって貰う?」
朱里「それは嫌!」
カズ「黒野博士はお金が掛かるし、後はアイツしかおらんな」
朱里「残念、今遠征中でいないわよ」
カズ「誰も朱里の彼氏とは言ってないで〜」
朱里「ゴホ、とりあえず今は私とあんたしかいないんだから」
カズ「そうか? 外は雨が降ってるよな〜」
朱里「えっ?」

―――ガラガラ
11主「朱里! 雨で試合が中止になったんだ。それで…」
朱里「コラー! こっちは裸なんだからノックも無しに入ってくるな」
11主「ご、ごめん! ところで何してるの」
カズ「実は朱里の新しい体やねんけど、途中で逃げてきたせいで所々グリスアップ出来てない所があってん」
11主「へぇ〜、そうなんだ」
カズ「ところでウチこういう細かい作業苦手やねん。代わってくれへんかな」
11主「うん、いいよ」
朱里「ちょっと! 何勝手に決めてるのよ。大体男のゴツイ手で無理やりされて壊れたらどうするのよ」
11主「大丈夫だよ。野球の投手は器用じゃなきゃ出来ないポジションなんだ」
カズ「なるほど、じゃあ後は任した」
朱里「だから、勝手に決めるな!」

11主「じゃあ、始めるよ」
朱里「痛かったらすぐ止めてもらうからね」
11主「まあ、任せてよ」
―――ペタ、ペタ
朱里「あれ、痛くない」
11主「具田君のプラモ作りの練習に付き合ってるからこういう慣れてるんだ」
朱里「へぇー、そうなの」
―――ペタ、ペタ
朱里(あれ? 何か変)
―――ペタ、ペタ
朱里「ああっ」
11主「…?」
―――ペタ、ペタ
朱里「うっ…、あっ」
11主「???」
―――ペタ、ペタ
朱里「ダ…、ダメ」
11主「なあ朱里? 気分が悪いなら止めようか?」
朱里「そ、そのまま続けなさいよ」
11主「う、うん」
―――ペタ、ペタ
朱里「ああん、イ… イッちゃうよ」
11主「えっ?」
朱里「お願いもっと激しく」
11主(良いのかな?)
―――グリグリ、グリグリ
朱里「もうダメ―――――!! イク―――ッ!!」
11主「えっ?」
朱里「ハァ、ハァ…」
11主(今、何が起きたんだろう?)


朱里「ハァ、ハァ、カズ達この部屋には居なくて良かった。ハァ、流石にこんな痴態見せられないわよね」
11主「いや、確かにこの部屋には居ないけど」
カズ「あのな〜 そんな大声だしたら外まで聞こえるで」
朱里「えっ」
真央「…まあ、何てはしたない」
朱里「あわわわわ」
ピンク「まあ、中から攻められるのって別格だもんね〜」←?
朱里「ちょっと、ちっ違うのよ」
11主「なあ、朱里少し落ち着こうよ」
朱里「うるさ―――い!!」
―――バッキィ
朱里「あっ」
カズ「あかん、やってもうた」
真央「…」
ピンク「うわぁ、痛そう」



11主「なあ、具田くん俺何を間違えたんだろう」
具田「全治一週間の怪我なのに、そんな満足そうな顔で言われても説得力ゼロでやんす」


(おまけ)

甲斐「社長すみません、今回もよろしいでしょうか」
紫杏「まあ、良いのだが」
甲斐「では、お願いします」
紫杏「だが甲斐、第四世代のおまえがそんな頻繁にグリスを塗る必要があるのか?」
甲斐「はい、常に万全の状態にしておきたいので」
紫杏「そうか、しかしジャジメントには優秀な技師が沢山いる。そちらの方が良くないか」
甲斐「いえ、社長には私の全てを知って欲しいので」
紫杏「そ、そうか」

紫杏「じゃあ、始めるぞ」
甲斐「はい」
―――ペタ、ペタ
甲斐「うっ、ハァ、ハァ」
紫杏「なあ、甲斐変な声出すの止めてくれないか?」
甲斐「すいません。社長を見てるとつい…」
紫杏「…」



紫杏「なあ、最近自分の貞操が危ない気がするんだ」
10主「そうか?」
紫杏「あのな、信じてないだろう」
10主「まあ、今は良いじゃないか。紫杏のここもグリスでベトベトだよ」
紫杏「うん、初めてだし優しく頼む」

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