クリスマスの日。小波は何とか武美を助けたい一心で、武美にこんな話を持ち出した。
「武美。もう大神の研究所にハッキング仕掛ける為の方法はないのか?」
「あるにはあるよ。前回と同じ方法でやればいいし、一応入り口も見つかった。でも・・・」
「でも?」
「前回の一件で、大神はもっと多くのセキュリティとかしいてくると思うんだ。だから、戦力的に無理だと思う。」
「戦力か・・・。武美、作戦決行は明日にしよう。」
「ええ!?別にいいけど、最後の挑戦だし、成功の保証はないよ!?」
「俺に考えがある。」

翌日、小波は公園である人物と待ち合わせをしていた。
その人物とは・・・

「よお!お前から呼び出しとか、どんな風の吹き回しだ?」
「敵である人物からの呼び出しだからな。そう思われても仕方ない。」
呼び出したのは他でもない、小波の宿敵であり、敵の野球チームの助っ人として参戦している椿である。

「で?何の用よ?」
「敵のお前に不本意ながら頼みがある。」
「・・・・・・。」
「実は、どうしても助けたい人がいる。だが、助けることで多数の人間を敵に回すことになる。生憎、二人では勝ち目がない。そこで、世界中で働いているお前に
助けを要請したい。」
「ふーん。その助けたい人とお前はどういう関係だ?」
「そ、それは・・・」
「言わなきゃ助けられないぜ。あと、金も要るがな。」
「分かった。金は生涯かけてでも払おう。因みに、助けたいのは俺の恋人だ。」
「なるほどな。・・・・ま、いいだろ。昔組んでた仲だし、今回だけ助けてやるよ。」
「本当か!?すまないな、椿。」

こうして、敵ながら大きな戦力を手に入れた小波は、翌日の大神との戦いに備えて準備を始めた。

翌日。
「へえー。このお嬢ちゃんがお前の恋人かよ。ハハハ、なかなか可愛いじゃねえか。」
「茶化さないでくれ。なあ、武美?」
「・・・・・・・・・。」
「どうした?・・・・やはり不安か?」
「うん・・・。」
「大丈夫だ。前と同じようにしていこう。」
「それなんだけど、今回は私一人でセキュリティに忍び込もうと思う。」
「な、なんでだよ!?危ないだろ!?」
セキュリティが増えていると危惧した手前、一人で行かせるわけにはいかないと小波は思ったのだ。
しかし、
「いいじゃねえか。一人で行きたいって行ってるんだ。それに、お前がついていって逆に足手まといになったらどうするんだ?」
「う・・・・。」
椿の言葉に反論する言葉など見つからなかった。

20分後・・・
「ここだよ。じゃあ、行ってくるね。」
「ああ、気を付けろよ?」
「うん!」

武美はセキュリティの中に入って行った。

「ところでよ、たくさんの敵ってどんな奴だよ?」
「うーん。ザックリ言えば人間だな。ただし、銃とか持って武装してる。」
「はーん。なら、相手が撃ってきたらコレで応戦だな。」

椿は自分のコートを開いた。
「!?」
小波は驚愕した。
多数の銃や刀。何かロケットランチャーみたいなのもある。手榴弾もあるし、機関銃も多数あった。
「お前・・・・。何だよそれ?」
「世界中の戦争地域からかっぱらったものだよ。こんだけありゃ、平気だな。」
「お前、銃刀法違反って知ってるか?」
「俺は顔が広いからな。そんなんに引っ掛かったって何ともない。」
「しかしこれは・・・・。戦争ができるな。」
小波は、椿のコートから出た思いも寄らぬ武器の数々にただ言葉を失っていた。

10分後・・・

「・・・・・・。よし!」
「お!武美、目覚めたか?」
「うん!何とかタイマーは止めれたよ。でも・・・」
「でも?」
「敵が一杯来る。あ、来た。」

ブロロロロ・・・・・キキィーー!!
多数の車が来た。何か武装した人が一杯乗ってる。

「ハハハハ!マジかよこりゃ。ざっと、200人ぐらいか。」
「武美、後ろに下がってろ。200人相手じゃ逃げれない。実力行使で突破するしかない。」
「ええ!?・・・・・死なないでね?」
「おう!」
すると椿が、
「ちょっと待ちな。お嬢ちゃんにはお嬢ちゃんに似合う武器がある。フルオート式、太陽光光線銃だ。太陽が出ている間はエネルギーが無限に蓄積されて、弾切れがない。
威力もそこそこあるし、問題ないだろう?」
「だが、武美に危険な武器なん・・・」
「分かった。やるよ、私。一人だけ燻ってるなんかイヤ!」
「お、おい!」
「よーし。いい度胸だ!じゃあ行くぞ。」

人気がほとんどない工場の近くで、銃撃戦が始まった。
椿は、両手にマシンガンを持ち敵を殲滅していく。
小波は、両手にショットガン。接近戦用の武器として、刀を腰に付けている。
武美は、太陽のエネルギーを敵陣営にぶち込む。

武器の性能がいいのか、三人の身体能力が高いのか分からないが、ようやく撤退させることに成功した。
「ふう・・・。何とか片付いたか。」
「なかなか手強いじゃねえか。こりゃボーナスも貰うぜ。」
「ったく、こんな時も金かよ。」
「まあまあ二人とも。とりあえず終わったし、帰ろうよ。」
「そうだな。礼を言うぞ、椿。」
「フン!こんなことで仲良しなんてゴメンだからな。次の試合、覚悟しとけ!。」
「そっちこそな!。」

こうして三人とも帰ろうとした時だった。

ドキューンッ!!ダダダダダッ!

突然銃声が響く。
同時に、バタッと人が倒れたような音がする。
「小波さん!?大丈夫!?しっかりして!!」
「小波!?チッ!伏兵がいたか!?」
椿は、銃声の響いた方へマシンガンを乱射する。
3人くらいが倒れた。

しかし、同時に周りからまた100人ほどの工作員が出てきた。
「おいおい!マジかよ!!まだこんなにいたのか!?」
「小波さん・・・・・。しっかりして・・・。」
武美は泣き崩れ、その場で動けずにいた。
涙は出ないが、明らかに泣いている。
「お嬢ちゃん!小波を連れて逃げろ!!こいつらは俺が引き受ける!」
武美は、号泣しながらも小波を連れて家に帰ろうとした。しかし、その行く手を工作員が阻み、2人がかりで武美に斬りかかった。
「!!」
武美が気づいたときは、もう目の前に白い鋼が迫っていた。
目を瞑ったその時、
ガキィィィィン!!
鉄と鉄がぶつかり合うような音がした。
斬られては・・・いない。
二人の男が工作員の動きを止めていた。

「やっと来たか。遅いぞお前ら!」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
無言の二人の男。一人は学ランを来た大きな人。もう一人は、グラサンをかけた軍人っぽい人。

「お嬢ちゃん!早く逃げろ!!」
武美は小波を肩にかけながら、家へ帰宅した。

「小波さん?ねえ、しっかりしてよぉ・・・。」
涙目で小波の止血をし、呼び掛けてみる。
「っ!ててて・・・。すまないな、武美。」
「!?小波さん!!」
小波に抱き着く武美。それを優しく受け止める小波。

「大丈夫なの!?」
「アハハ・・・。あんまり大丈夫じゃないけど、偶然ここに入れてた野球ボールが弾の威力を弱めてくれたらしいんだ。」
小波の懐からは、銃弾の衝撃で破れたボールが出てきた。
「良かった。ひっく、ひっく、良かったよぉ・・・小波さん、グスッ。」
泣きながら小波の無事に安堵する武美。

「武美・・・」
すると、小波は武美にキスをした。
「よく頑張ったな、武美。これでお前の命を脅かすものは何も無い。これからの未来を頑張って生きていこう。」
「うん・・・!あ、でもあの椿って人が・・・」
「ああ、大丈夫さ。あんまり自信ないけど、多分あの程度の相手じゃ死なないよ。昔組んでたから、実力は分かってるし助っ人もいたしな。」
「そっか・・・アハハ・・・」
涙混じりの笑顔がこぼれた。

「ねえ、これからどうするの?」
「そうだなぁ・・・。傷が癒えるまでは武美に厄介になろうかなって思ってる。」
「そうなんだ。任しといて、精一杯世話するよ。」
「ありがとうな、武美。これはせめてもの礼だ。」
小波は再び武美に唇を重ねた。

「ん・・・小波・・さん。」
5秒ほどのソフトなキスが終わり、武美の目がトロンとする。
「その・・・小波さん。つ、続き、しない?」
モジモジしながら小波に尋ねる武美。生きていた安堵からか、かなり積極的に小波に絡む。
「ああ、って言いたいけど、このケガじゃちょっとなあ・・・」

死に至らなかったとはいえ、それなりに出血しており、とても運動できる状態ではない。
「じゃあ、私が動くよ。」
そういうと、武美は小波の上に馬乗りになった。
「分かった。じゃあ、頼むよ。」
「う、うん。」

武美は小波へ顔を持って行き、唇を重ねた。
今度は、先程のソフトなキスではなく、お互いを求める情熱的なキス。舌を絡め、唾液を交換し、お互いを貪った。
「んん、むちゅ、、ぴちゃぴちゃ、ちゅっちゅ、、あはぁ、んんん、小波、、さん。」
30秒ほどの長いキスが終わり、口を離して酸素を求めた。
小波は、武美の胸へ手を伸ばした。
ムニムニムニ、モミモミ
「ああん!小波さんっ、、、元気、、じゃない、、ああああ、あひゃあん、あ、あ、あ、んひゃあ!」
「武美の胸、柔らかい。なあ、直で触らせてくれないか?」
「う、うん。」
武美はシャツを上にあげ、ブラジャーをはずし、小波の元へ近づけた。
小波は、片方の乳首を積み上げ、もう片方の乳房を揉んだ。
「あああああ!ダ、ダメ、気持ち、、良す、、ぎ、、るよぉ、、ああん、ひゃああああ!」
小波は、武美の身体を抱き寄せ、主張している乳首を吸いまくった。
「じゅるるう、ちゅううう、ぴちゅぴちゅ、、ぴちゃぴちゃ、んぐぐ、、ちゅるるるる。」
「んひゃあ!あああああ!む、胸ばっかり、、あひゃん、、ああ、あん、、や、、やめて、、よお!」
「でも残念ながら、この状態じゃ他を弄れないんだよ。」
「う、も、もう我慢しないんだから!」

すると、武美は自分の下着を脱ぎ、覚醒した小波の息子を愛液でヌルヌルになった自分の膣口へとあてがった。
「う!た、武美、この時点で気持ち良すぎるんだが・・・」
「い、いくよ?んん、、、んあああああ、お、大き、いの、、が入って、、、ああん、、ぬるぬ、るしてる、、よぉ。」
騎乗位のまま、武美は快感の渦に溺れている。
「う、動いてくれ。」
「分かった、、ん、んんんん、ん、ひゃ、ああ、、し、下から、、、、大きいの、、、が、、ああああ、き、、気持、、ち、、良い、、!」
「うはっ!た、武美の膣中、締め付けスゴ!」
「ああああああ!こ、、小波、、さぁん!やああ、、んんん、、あひゃああああ、、ふにゃああああああ!」
どうやら武美は軽くイッたらしい。身体が軽く震えている。
「武美!そろそろ俺も・・・!イキそうだ!」
「ら、らひてえ!小波さんの、一杯らひてえ!!お願い、らひてえ!!」
ろくに呂律も回っていない。こんなに乱れた武美を見るのは初めてかも知れない。
「だ、出すぞ!武美ぃぃぃーーーーーー!!!」
「こ、小波さーーーーーーん!あああああああああああああ!!!」
ドビュク、、ビュクビュク、ドクドク
小波の精子が、武美の膣中の全てを犯していく。
「ああああ、小波さんのが、一杯。嬉しい、これでやっと一つになれたよ・・・」
「ああ、ようやくだな。ところで、今日は安全日か?」
「分かんないけど、どっちでも良いよ。これからは小波さんと過ごしていくんだから。」
「そうだな、ハハハハハ!」
「アハハハハ!」
お互いに笑いあった。そうだ、二人の関係はこんな感じだったはずだ。ようやく元に戻ったという安堵もあった。

「椿、大丈夫かな?」
「あー、とんでもない目にあったぜ。報酬はしっかりしてくれよ、小波。」
「そうだな、報酬はどんぐらいあったら気が済むか・・・・・・・な!?」
「よう!人がとんでもねー奴ら相手にしてる間にずいぶんとお楽しみだったみたいじゃねえか。ま、あえて声は掛けなかったがな。」
「お、お前生きてのか?っていうか!なんでお楽しみだったって知ってるんだよ!?」
「窓際から見えたもんでな。いやー、激しかったなあ!武美の締めつ・・」
「わー!わー!わー!頼むから誰にも言わないでくれぇーーー!!」

こんな感じで椿の口封じをするのも一苦労だった。
まさか見られてたとは、そして気付かなかったとは・・・。
何か自分が情けない。

何はともあれ、武美の寿命タイマーはなくなり、彼女はずっと生きて行けることになった。
小波は商店街に残り、武美と一緒に幸せに暮らしている。
あの時の情事があたり、子供も生まれた。
3人家族で幸せに暮らしているが、武美が子供をせがむので、近頃は練習が終わると毎日のように彼女を抱いているのも事実である。

ちなみに椿はというと、試合が終わると同時にこの街を去った。今頃、世界中で活動しているのではないか。
俺と同じ、風来坊として。
ただ、時々あの時の情事の電話をかけてくるのはやめてくれ。
聞いてるこっちが恥ずかしい。
彼とは因縁があったが、その因縁も今では友情に変わってると思いたい。

こうして、小波の彼女を救うための大神との戦いは終わった。

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