「ふぅ……やっと片づけが終わった…」

リコとブラックが派手に戦ってから3日、やっと船内の片づけが終わったよ…すごい技使われたせいで船は動かなくなるし、
オチタ君はあの日から気絶したまま起きないし…タランチュラのから揚げが利いたかな?
それとなんか思い出したくないこともあったような気もするけどきっと気のせいだ!うん!!!
…気のせいだよな?

「まあ、とにかくルナリングに戻ってパーティーメンバーを変えよう!」

今のパーティーメンバーで行けば確実に俺は死ぬ…ルナリングを救うためにもこのパーティーメンバーには
一考する必要が…というか全取替えでいきたいな。

「戦闘力と船持ちでかつ仲の良いとなると……トウコさんとハルツグさんかな?」

うん!このメンバーでなら殺されかけるもとい死ぬことも無いな。

「じゃあとっとと行く「メリー・クリスマース!!!」のわっ!」

突然何者かが部屋に突入してきやがった!…まあ、アキカンをぶっ放しながら来る奴は、俺は一人しか知らんがな。



「なんのようだ、リコ?」

「チッチッチ!私はリコではありません!」

「……じゃあ、誰だよ?」

「私は良い子にプレゼントを配って回る緑のサンタ『リコサンタ』なのです!さあ、何が欲しいかな?」

「…平穏な「それは無理です」即答かよ!?」

そりゃあ、ルナリングを救うために密輸まがいのことをしているから平穏な日々は無理だろうけど
こうも即答されると寂しいものを感じるぞ。

「じゃあ、特に無いから帰って「プレゼントはこちらで決めさせてもらいます」またもや俺の意見は無視!?」

わかっていた…わかっていたけどすっげー悲しい……もういいよ!
適当に付き合って帰ってもらう!

「んで、何をくれるんだ?」

「私からは「ちょっと待て!」何よ?」

今確実にリコサンタは「私から」と言ったよな?

「他にもいるのか、サンタ?」

「ええ、いますよ」

サンタは他にもいる…サンタと言えば赤い服…まさか!?


「オニザメか!?オニザメが来ているのか!?」

よくわからない!よくわからないが俺の…俺の下半身に戦慄が走る!!!

「ああ、あいつならどこに居るかは知らないよ」

「あんな危険人物をほうっておくな!」

「まぁまぁ、落ち着いてよ、コナミ。多分来ないから」

「どこにそんな保障があるんだよ!?」

今すぐにでもロケット砲×100を用意して防衛しなければ自分自身を守りきる自信なんて俺には無い!

「ん〜、まあ、それと関係はあるかは知らないけど今頃オーブールの海はイイ感じに赤くなっていると思うよ」

そう笑いながら答えるリコサンタの手には赤く染まっているアキカンが……この話題にはもう触れないでおこう。
つうかよく始末できたなリコサンタ。

「じゃあ、他のサンタは誰だよ?」

「後ろ見てみて」

後ろ?後ろには俺のベッドしかな……なんか黒い髪にアンテナ生やした女の子が寝ているよ!?
のん気に寝息を立てているよ!?


「つうか起きろ、ブラック!」

「(パチッ)……おはようキャプテン……」

「ああ、おはよう…じゃなくていつの間に俺のベッドで寝ているんだ、ブラック?」

「私はブラックじゃ、ありません…」

「……ブラックサンタ?」

俺が尋ねるとブラックはコクッと頷く…ハァ……つうか、ブラックサンタってあんまりいい響きではないな。

「よし、わかった。二人とも部屋から出て行きなさい」

「「却下」」

うわーお、即答で二人いっぺんに断られたよ。俺の権力弱いな。

「だいたい、コナミは文句を言いすぎだよ!
本来の予定なら白サンタ、桃サンタ、赤サンタ、青サンタが来る予定だったんだよ?」

「誰だよ、そいつら?」

色的に考えるとパワポケレンジャーのレッド、ピンク、ホワイト、ブルーが来そうだな。
こっちのほうがマシな気がするが?

「…白が荒井のりか、桃が西湖美友、赤が鬼鮫清次、青が春田蘭…」

え?なにその最凶脱獄死刑囚も逃げ出しそうなラインナップは?

「いまからでもチェンジする?」

「謹んで、二人で御願いします!」

あれ?でもオニザメはリコサンタが消したような気も?いや…簡単に復活するか…


「ではリコサンタからはこの口径150mm特殊破壊用アキカンを!」

「ちょっと待て!そんなもの贈られても困る!」

「え〜!遺跡でまれにしか発掘されない最強のアキカンなのに!」

「永遠に埋まったままで御願いします」

つうかただたんに俺に持たせて自分で使うつもりだろ?
まあ、言ったところで無視されることはわかっているから言わないが。

「…ブラックサンタからはこれを…」

「これって…アンテナ?」

でもこのアンテナってブラックサンタがつけているのと同じような気が…

「いらない?」

うっ!だからそういうふうに見上げられると断り辛い!まあ、特に害があるようには見えないし貰っておくか。

「あー、じゃあ、ありがたく貰っておくよ」

せっかく貰ったものだし早速つけてみるか…ってちょっと待て!
なんでつける部分の金属が触手になっている!?しかもウゾウゾ動いていますよ!?

「何……これ?」

「チッ、気付かれた…」

いまこの子舌打ちしまたよ!?え?何?何これ!?

「え〜と、説明してくれませんか?」

「それはマシンセル…つければ貴方も私と同じ機械新人類…」

「マシンナリーチルドレーン!?」

あやうく人類の次のステップを歩かせられるところだったぞ、俺……

「ブラック!抜け駆けは無しっていう約束だったよね?」

「別に抜け駆けしたつもりは無い…機械新人類になれば身体も丈夫になってお得…
そして機械新人類になればキャプテンと死別する時期は遠ざかる…」

「そう言うのを抜け駆けって言うの!」

あ〜…なんか二人で言い争っているけど俺はどうすればいいのかな?


「とりあえず俺はこれで…」

うん!ここは逃げよう!どこかの三人目の子供は逃げちゃ駄目だって叫ぶだろうけど俺は気兼ねなく逃げるとしよう!

「ちょっと待ちなさい!」

「ナ、ナンデショウカ?」

すっげー、気迫で呼ばれてさすがの俺でも片言になりますよ?

「世の中は…」

リコサンタが俺にアキカンとセイバーを構えてジリジリ近づいてくる…!

「ギブ&テイク…」

ブラックは暗殺術を出す構えで間合いを詰めてくるんですが?

「キッチリ…」

「払ってもらおうかな?」

うわー、二人していい笑顔で攻めてきますよ?つうかこれってただの脅迫じゃないですか?

「て、俺貰っていないぞ!全部返品だ!」

「残念!うちでは返品およびクーリング・オフは出来ません♪」

出来ません…て、マジ!?

「〆て1億ペラ…」

「そんな大金持っているわけ無いだろう!」

「じゃあ…身体で…」

「払ってね♪」

え?え?え?なに二人して何する気ですk






「アッーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

コナミの弾道が3アップした。コナミの筋力が50アップした。コナミの技術が50アップした。
コナミの素早さが50アップした。コナミの体力が60下がった。
コナミのパーティーメンバーが固定になりました。

管理人/副管理人のみ編集できます