「維織さん?維織さーん」
「・・・」
七月に入っても維織は主人公と准の事を避けていた
原因は主人公と准が仲良く買い物していたところを維織に見られたからである
(この程度の事で気分を悪くするなんて…維織さんも子供ねえ、とは言うもののこのままじゃなあ…)
准は考えを巡らせていた
(・・・・・・・・・)
すると准は外へ駆け出し喫茶店のドアに「closed」の看板をかけた
そして主人公の隣へ腰掛け、維織に聞こえるように
「維織さんが気分悪くしたままでつまらないからキッチンの方に行こ」と主人公に言った
「え?」
疑問を返す暇もなく連れ出される主人公
維織はその光景をコーヒーカップに口付けながら眺めていた
状況が飲み込めない主人公は
「突然どうしたんだよ」
この問いに准は顔を赤らめながら
「あのね…わたし、主人公さんの事が好きだったの…」と答えた
「なっ…ムグッ!」
言い切る前に主人公の口は准の口によって塞がれる
舌を絡めようとする准に抵抗するも舌を引きずり出されてしまう
「んっ……ふ……っつぁ……」
そのまま舌を絡めあう二人
喫茶店は誰もいないので音がよく響く
一人残された維織は体が火照り始めてきたのを感じていた
ディープキスをして戸惑っている主人公に准は
「やっぱり男の人は正直だね、こっちのほうは喜んでるみたい」
と主人公のズボンのほうを見やった
ズボンは既に膨らんでいて手では隠せないほどだった
すると准は
「わたしがご奉仕してあげる。ご主人様」
と言い、ズボンを脱がし始めた


「ちょっ、准!」
しかしもうパンツまで脱がされ主人公のモノは取り出されていた
准は間髪いれずにそれを咥えた
その舌技は相当なもので時には舐めたり、時には吸ったりと緩急をつけてくる
主人公は耐えていたがその舌技に屈し
「准、このままだと出てしまう…くっ」
「らかにらしていひよお」
「くああっ!出すぞ!」
そのまま腰を震わせ口の中に発射した
准は中の精液をごくん、と飲み干し
「えへへ〜どうだった〜?」と聞いてきた
「初めてしてもらったけど…こんなに気持ち良いものだとは思わなかったよ
「お望みならまたして差し上げますよ〜」
と言ってまたそれを咥えだした
この会話を聞いていた維織は息が荒くなっていた
先ほど飲んでいたコーヒーにはもう口をつけず手が小刻みに震えていた
キッチンからは主人公と准のやり取りが聞こえてくる
そして准の一言
「いつも私に会いに来てありがとね、今度私の家においでよ、もっと良いご奉仕させてあげる、維織さんなんか忘れちゃいましょ?」
次の瞬間維織は立ち上がりキッチンに向かった
(あの人に愛されたい、准に渡したくない……!)
自分を解き放てるきっかけになりそうな人が取られようとしている
維織は焦っていた

キッチンに行くと主人公は既に二度目の射精をした後だった
「あれ〜維織さん何でここにいるのかな?」
「どいて」
准を無理やりどかすと維織は主人公のモノを咥えた
「維織さん…できるの?」
「そういう本も読んだことがあるから大丈夫」
維織は本に書いてあったこと思い出しながらやろうとする。しかし
「痛っ…!」
つい強く噛んでしまった。主人公が苦痛に顔を歪める
「本で読んだだけじゃ出来ないよ〜」准が煽る
それでも維織は続ける、しかし10分経過しても主人公が射精する気配はなかった
(なんで…?)
「維織さん…これ以上は…」
ふるふると首を横に振る
(駄目…准より気持ちよくさせないと…!でもどうしたら)
そして維織は動きを止め咥えるのをやめた
「これで主人公さんはわたしのものだね〜」
准が嘲笑する
しかし維織は主人公に言った
「私を抱いて」


「だっ…それはできないよ維織さん」
「抱いて」
「だからそれは…」
「抱いて…」
維織は涙目になっていた
「・・・」
主人公は無言のまま維織を寝かせた
ジャケット、服を脱がせブラジャーを外すとやや小ぶりなものの、形はきれいな二つの山が姿を現した
先端を強く吸うと
「あっ…」
甘い声を漏らし先端がピンと立ち上がった
そのまま愛撫を続ける
維織の目はとろんとした状態になり吐く息も荒くなってきた
主人公はそのまま維織のズボンに手をかける
維織は一瞬ピクリと反応するが声ひとつあげようともしなかった
下着姿にすると下着は既に濡れていた
その下着も脱がし生まれたままの姿にさせると指で維織の部分に触れる
「ふああっ」
全身で反応する、すでにそこは蜜がとめどなく出ておりひくひくと震えていた
「行くよ」
維織は無言でうなずき、息を吸った
そして主人公は自分のものをその部分にあてがった
「…つっ………!」
維織は唇をかみ締めた
「大丈夫?」
「…平気」
「じゃあ動くよ」
「え?あっ、ふあっ、ひゃうっ、あっ、あっ」
腰を動かすたびに維織の喘ぎ声が喫茶店に響く
「これが…ひゃう、女の快感…うああっ」
腰の動きがさらに激しくなる
「あっ…何かが来る…ちょっ、止め…あっああああああああああああ!!!!!!!!!!」
次に維織が目覚めたのは夕暮れももう終わるころだった
維織が准に声をかける
「あの人は?」
「帰ったよ、夜の練習があるんだって………野球のね」
「そう…」
「さ、こっちも後片付けがあるから帰った帰った」
「うん…」
准が後片付けし始める
「准」
「なに?」
「…ありがとう」
「気にしないで」
「私、あの人と暮らすことに決めた」
「マジで?襲われるよ?」
「それでもいい。あの人のそばにいられるなら」
「そう…………………自由になれるといいね。あの人なら…」
「うん…ありがとう」

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