この物語はとある主人公がペラヘブンから旅立つ少し前の話である。
水の惑星、オーブール。未来の宇宙最強の卵と現最強忍者(弐番)のとある修行から物語は始まる。

「つまりな、くのいちにとって一番恐いのは恥辱による拷問だ」
「なるほど、恥辱による拷問ですか」
「くのいちと言ってもなまじ突き詰めれば女。敵はそこを突いてくる」
「なるほど、突き詰めれば女ですか」
「…………」
「…………」
「参考までに聞くが、今日は何の訓練だか分かっているか?」
「それなんですけど…訓練予定表のこの字、何て読むんですか?」
タマコは溜息をついた。まったく、難儀な弟子を持ったものだと。
「…それはな、"ちじょくごうもんくんれん"と読む」
エリの顔が、赤みがかるのと蒼白になるので紫色になった。



「あの、先輩?」
「何だ?」
「私、なんで拘束されてるんですか?」
「当たり前だ。相手を野放しにしておく拷問などあるか」
そう、エリの腕はロープで縛り付けられており、まさに昔ながらの拷問風景だった。
「とりあえず、今日が初めてなので操は奪わないでおく。…忍者になる以上、操を捨てる覚悟くらいは出来てるんだろうな?」
「あ、それなら大丈夫です。もう捨ててきましたから」

タマコはずっこけた。そしてそのまま受け身を取り、0.5秒後には元の体勢に戻っていた。
まあ龍眼持ちのエリにはバッチリ見えていたのだが。

「…オホン、では訓練内容を少し飛ばすとするか。…入れ、お前たち」
タマコが呼ぶと、青い忍装束に身を包んだ二人の人物が部屋に入ってきた。
オーブールの忍者である。
「それでは私は退出しておく。訓練は一時間だ。頑張れよ。」
「あっ、先輩…!」
タマコとしてはエリが乱れる姿を見られたく無いだろうという配慮のつもりだったが、知人が消えることによってエリの不安を煽る結果となった。
二人のオーブール忍者がエリに迫る。



無言のまま近付いてきた忍者は、エリの胸倉を思いっきり掴むとエリの衣服を引き裂いた。
「いやあぁぁっ!!」
「恥部の露出による動揺…、減点だな」
片方の忍者が言う。だがエリの耳には届かなかった。
その後も忍者たちは衣服を剥ぎ続け、エリは遂に一糸纏わぬ姿に剥かれた。
「ふむ、体つきは…及第点だな。スレンダーながら乳房や臀部の発達もそこそこ、拷問される側としてはなかなか良い体だ」
セクハラ満点のセリフだが、それをどうにかする余裕などエリには無かった。
しかしそれが致命的だった。余裕の無いエリは動揺に動揺を重ね、気が付けば体のイニシアチブを奪われていた。
「んっ………」
ひんやりとした手が胸を、腹を、尻を、太腿を撫でる。操を捨てたとは言え、未だ性体験の少ないエリは次第に快楽に溺れていった。
(クチュリ)
「あっ………!」
「花壷の濡れに要する時間、三十六秒か…。こいつは良い。淫乱な新入りが入ったもんだ」
そう言って、片方の忍者が忍装束を脱ぎ捨てた。
「…!」
エリは見た。忍装束の下の男は、明らかにヒトでは無かった。
「俺らはオーブールのサイボーグ兵でね、体の半分以上が機械なのさ。だから…よっと」
突如、ブブブと何かが振動する音が聞こえた。それが男の指だと言うことに気付いたのは、花壷に指を入れられてからだった。
「!! やああぁんっ! ああっ! はあんっ!」
絶え間なく振動を花壷に与え続ける指に、エリは足を閉じようとした。しかし、
「おっと、閉じさせないぜ」
もう片方の男がエリの両足を後ろから持ち上げ大きく開かせた。
「や、ダメっ! 開かないで……!」
だがその願いも虚しく、指を振動させている男は無情にもエリの花壷に二本の指を突っ込んでGスポットをかきまわし、もう片方の手でクリトリスを摘んだ。
「ひぃっ! ああっ! ふああぁっ! あん! あああダメ、出ちゃう! 出ちゃう〜〜!!」
何が出ちゃうのか、男はすぐに身を持って知ることになる。
エリが大きく仰け反ると共に、オーブールの噴水も真っ青の勢いと量で潮を吹き出したからだ。
サイボーグである男はその潮をモロに受け、なまじ機械であるためにショートしてしまった。
「ああ、相棒!」
こうなると怒るのはもう片方である。未だ茫然自失のエリを縛るロープを斬ると、そのままエリを押し倒し、自らの一物を仇と言わんばかりに挿入した。


「ふあああぁっ!!」

いきなり肉棒に貫かれて、それだけで軽く達しそうになるエリ。
男はエリの事など考えず、ただ己の欲望のみで腰を振り続けていた。
「ハッ! ホントはこんな事禁止されてんだが…、中に出してやる! この俺の子でも孕みやが」
「あああぁぁーーーーッ!!!」
男が皆まで言う前にエリは達し、ピストンに合わせてまたもや潮を吹き始めた。
ビックリしたのは男の方で、うっかり体を引いてしまったために肉棒が花壷から外れてしまった。
「あ、いやっ! 抜かな…ぅああぁーーーっ!!」
肉棒が花壷からまろび出た瞬間、一際大きな潮を吹いたエリはそのまま失神し、
「う゛がががッ!?」
潮の大量噴射を喰らった男もショートして動かなくなった。





後にタマコが戻ってきたとき、サイボーグ二人がショートと言う事態を重く見た為にエリはこの訓練をもう一度やり直すハメになり、またしてもこの快楽地獄を味わう事になるのだが、それは別のお話。

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