誰もいない深夜の公園―
ここで、一つの戦いが繰り広げられていた。
「おやおや、どうしました?黒猫さん」
「くっ…」
ヒーロー集団のリーダー、芹沢真央は新型のアンドロイドに苦戦を強いられていた。
姿を消そうが高速移動しようが、アンドロイドは真央の位置を的確に読んで数本のナイフを投げ、真央を追い詰める。
攻撃はしているが、通常はガードしているのでダメージが通らない。
真央はダメージこそ無いものの、服はナイフでボロボロになっていて、素肌や乳首、そして黒いパンツが露出している。
「全く…そんなに服をボロボロにして…戦うマナーがなってませんね…はしたない」
「う、五月蝿い…」
今の現状を指摘されて、真央は頬を赤く染める。
「マナーのなってない者には…教育をしないといけませんね…」
アンドロイドは大量のナイフをマントから取り出すと、一気に全てのナイフを真央へと投げつけた。
「さあ、いけ!戦うマナーを守らない者には鉄槌を!」
「っ!!」
すると、大量のナイフが疾風の如く、真央の服を切り裂いた。
無惨にも真央は一糸纏わぬ姿となり、秘所や乳房、他人に見られたくない所が全て露となる。


「どうです?マナーを守れなかった気分は」
「こ、この…」
真央は乳首と秘所を腕で隠しつつ、アンドロイドを睨みつける。
羞恥心を隠しながらも、戦略を考える。
「さて…そろそろトドメといきますか。そんな姿じゃあ避けようがないでしょうし」
アンドロイドがナイフを構えた瞬間、真央の中で何かが閃いた。
真央は近くに落ちている石を見つけると、素早くアンドロイドの顔へと投げつける。

ヒュ! コンッ!

「痛っ!なんというマナー知らず…って何!?」
アンドロイドが視線を背けている内に、真央は消えていた。
「マナー知らずの馬鹿猫め!何処へ…ん!?」
アンドロイドが上を向くと、そこには飛んでいる真央の姿があった?
「…誰が馬鹿猫?」
「この…マナー知らずね馬鹿猫がぁっ!」
「必殺…暗黒イナズマ落とし!」
「ぐぎゃあああああああああ!!」

チュドォォォォォォン!

「ふ、フふ…ふいうチは…まナーが…ナってマセんね…ぇ…」
もはや原型を留めてないアンドロイドが語りかける。


「…勝負にマナーも何も関係ない」
乳首と秘所を隠しながら真央は答える。
「ソう…ですカ…でモ…一番ナッてなかッたのは…技ヲ繰り出ス時ニ…丸見エ…ダ…っ…た…事デす…ね…」
その言葉を最後に、アンドロイドは機能停止した。
真央はアンドロイドを後にし、ボロ巾となった服から通信機を取り出す。
「…朱里?悪いけど、新しい服を持ってきて」
「はぁ?どうしたっていうの一体」
「いいから…」
「…分かったわよ」
この後、朱里が服を持ってくるまで木の上に隠れてたとか

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