「ふう・・・パストールまで後一日か・・・。」
軽く欠伸をしながらパワポケは呟いた。ワクチン輸入という任務の為、彼は宇宙中を飛び回っている。
 「後でオチタくんと宇宙港での経費について話さないと・・・。」
そうやって独り言をしていると、コンコン、と彼の部屋のドアをノックする音がした。
 「どうぞ。」
軽く返事をするパワポケ。
 「失礼しま〜す。」
 「ゴールドか、何かあったのかい?」
入ってきたのは銀髪の女性、ゴールドその人であった。仲間になったときはシルバーと名乗っていたが、後に一つの体に二人の精神ある事を知り、パワポケも今では二人の見分けがつくようになっていた。オチタはまだよく理解していないが。
 「その・・・。実は頼み事があって・・・。」
 「珍しいね。俺に頼み事なんて。その頼みって?」
 「恥ずかしいけど、ちょっと体に異常が出てきて・・・。」
 「何だって?また体が痛むのか!?」
以前にもゴールド(+シルバー)からパワポケは彼女の体の事を聞いていた。何倍もの早さで行われる代謝により、体は常に激痛にさらされている。そのためにパワポケはディープグリーンの遺伝子ライブラリーの協力を得て、彼女達の体質を緩和する事に成功したのだが、
 「ち、違うんです。そっちの方は大分楽になってきてるんです。」
慌てて手を振って否定するゴールド、どうやら治療効果はかなり出てるらしい。
 「何だびっくりした。でも痛みじゃないんじゃ一体・・・。」
頬を緩ませて安堵するパワポケ、どうやら大分気にかけていたらしい。

 「痛みは楽になってきているんですが、それに伴って・・・その・・・体が・・・疼いて・・・。」
 ボソボソと小声で何か囁くゴールド、顔が真っ赤になっている。だがパワポケは、
 「え?何?もう一回言ってくれないか?」
と、聞き返す。

 その時、ゴールドが目を閉じて背筋をはったかと思うと、大声で怒鳴り始めた。
 「ああ〜もうじれったいわね〜〜!!キャプテン鈍感すぎなのよ!!!」
さっきまでのしおらしい姿からは想像できないほど威勢のいい声が飛び出してきた。
 「いきなり何だよシルバー。急にゴールドと変わって?」
耳を押さえて聞き返すパワポケ、精神をシルバーと交代したようだ。まあ突然大声を出されたら耳も塞ぎたくなるだろう。
 「ほんっっっとに鈍感ね!!ゴールドもブラックもこんな人のどこがいいのかしら?」
 「俺の鈍感さは後で話し合うとして、俺はゴールドと話していたんだが?」
 「アンタが鈍いから私が出てきたんじゃない。ちゃんと聞くのよ?」
 「あ、ああ。」
 「アンタの治療のおかげで、私たちの体の痛みは無くなってきた。でもね、私たちの痛みは、戦闘生物であるが故の仕様みたいな物なのよ?それが無くなるとどうなると思う?」
 「どうって・・・、どうなるんだ?」
 「・・・私たちの体がより人間に近くなっちゃうのよ。」
 「・・・それはいい事なんじゃないのか?」
 「そうかもね、でも戦闘生物のときにはいらなかったものがいろいろ出てきたの。」
 「いらないもの?」
 「私たちは一代限りの生き物。だから生殖機能はあっても、そんな欲求は無かったの。」
 「・・・つまり発情してるってことなのか?」
バキッ、と快音が響いた。
 「言葉を選びなさい言葉を!!」
 「ご、ごめん。」
頭をさすりながら謝るパワポケ、
 「まあいいわ。で、その異常解決に協力してくれる?してくれるよね?」
 「え?協力?それってどういう・・・。」
 「てなわけで、ゴールドの相手よろしくね〜。」
 「お、おいシルバー!?」

 声をかけたが遅かった。シルバーが再び目を閉じ、背筋をのばしたかと思うと、ハッと目を見開き、顔を真っ赤にしてワナワナ震えだした。ゴールドに変わったようだ。
 「あ、あのゴールド?。」
 「き、聞きました?」
 「う、うん・・・。」
 「あ・・・、そ、そんな・・・。」
赤くなった顔を両手で隠して、その場に座り込むゴールド、どうやら相当恥ずかしいらしい。しばらく眺めたいたパワポケだが、彼女のもとにしゃがんだかと思うと、肩と膝を抱えてゴールドを持ち上げた。俗にいうお姫様だっこである。
 「きゃ、きゃあ・・・。」
じたばたと暴れるゴールド、嫌というよりはさらに恥ずかしくなったからだろう。
 「ゴールド。」  
 「はっ・・・、はい!」
力んで返事をするゴールド。
 「俺はいつも優しいゴールドが好きだ。俺に出来る事なら、俺はなんでもしてあげたい。ゴールドはどうだ?」
 「は・・・、はい。私もキャプテンが好きです。だから・・・その・・・私を・・・抱いてください。」

 パワポケはゴールドを自分のベッドまで抱えていき、ベッドに優しくおろした。
 「ゴールド・・・。」
パワポケは呼びかけたが、彼女はギュっと目を閉じてまま動かない。これ以上言葉をかけるのは無用と気づき、パワポケはそっとゴールドにキスをした。したのだが、
 「ぐ・・・ん・・む・・・・ぷはっ。」
 「あ、ご、ごめんなさい私つい・・・。」
軽いキスのつもりだったが、ゴールドが首をつかんで深くディープキスをしてきたのだ。
 「い、いや大丈夫。驚いただけだから。」
 「その・・・キャプテン、遠慮しないでください。」
 「え?」 
 「キャプテンも結構溜まってるだろうから、その・・・無理しないで・・って・・・んむぐっ・・・」
言うが早いかパワポケが再びキスをした。先程の物とは違い、舌をゴールドの口に侵入させ、丹念に舐め回す。
 「あ・・・・ん・・くっ・・・・・あっ・・。」
ゴールドの声にも艶が出てくる。パワポケは気にせずゴールドの咥内を蹂躙する。歯の裏にまで舌をまわし、くすぐるように愛撫していく。
 「んんっ・・・はぁ・・・・あん・・・や・・。」
ゴールドの目の光が濁って焦点があわなくなってきた。大分恍惚としているようだ。それを見計らってパワポケはゆっくりと手をゴールドの胸の上においた。
 「んっ!」
ピクリと震えるゴールド、結構敏感な方らしい。パワポケがゆっくりと胸を揉み始める。
 「うん・・・あっ・・・・ああ・・・あん!」
やわらかく、しなやかに形を変えながら動く胸。パワポケはその柔らかさに感動していた。
 「ゴールドの胸、すごく気持ちいいよ。」
 「駄目・・・、そんな・・・んっ!・・・恥ずかしい・・・。」
ゴールドの言葉も聞き終わらないうちに、パワポケはゴールドの服を剥いで、上半身を裸にする。
 「は、恥ずかしい・・・。」
両手で胸を隠し、横を向きながらゴールドが呟く。
 「大丈夫。綺麗だよ、ゴールド。」
軽くキスをして、胸を覆う両手をどかし、パワポケは生のゴールドの胸を揉む。白い素肌はキメが細かく、パワポケの手に吸い付くようであった。
 「は・・うん・・ひゃっ!」
相当気持ちいいのだろう、ゴールドの声も大きくなってくる。パワポケはピンク色になって勃起している乳首を、口に含んで舌で転がしてみる。
 「ひあああっ!」
ひときわ甲高い声で絶叫するゴールド。どうやら達してしまったたらしい。

 「はぁ・・はぁ・・キャプテンて随分上手ですね?」
荒い息をしながらゴールドが尋ねる。
 「そ、そうかな?」
 「でも・・・まだ満足してませんし、今度は私の番ですからね?」
 「あ、ああ。」
現在の状況はこうである。両者とも服を脱いで全裸になっている。パワポケはベッドに腰掛け足を開いている。その間にゴールドが膝だちをしている。
 「じゃあいきますよ?」
そう言うとゴールドは口を開きパワポケのモノをくわえた。舌で刺激し、パワポケを刺激していく。
 「うっ・・・く・・・ゴールド・・、すごくうまい・・・。」
今度はパワポケの余裕が無くなってきたようだ、さっきまでと違い大変つらそうな顔をしている。それを見て嬉しそうにゴールドは、速度を上げて、さらに激しく攻めていく。部屋中に激しく水音が響いていく。
 「くっ・・・ゴールド・・・もう・・そろそろ・・・。」
 「そうですね・・・そろそろ一緒に。」
ゴールドが立ち上がって、ベッドに横たわった。今度はパワポケが彼女の足の間に入った。

 「じゃあ・・・入れるぞ。」
自分のモノをゴールドの秘所にあてがい、パワポケが尋ねる。
 「はい・・・。キャプテン・・・。」
ずぶり、とゴールドの中に怒張したパワポケのモノが入っていく。
 「ああ・・・あん・・・。」
 「よし・・・動くぞ。」
 「は・・・はい・・・・あっ!・・・くっ、あん!!!」
パワポケのひと突きひと突きに激しく反応するゴールド。
 「あん!!やっ!ああっ!!!」
 「くっ・・・すごい締まりだ・・・。」
 「ああっ!!キャプテンっ、ああっ!!!私っ!!もう!!」
ひたすら突いていたパワポケだったが、動きを緩め、ゴールドの腰を持ち自分の方に引き寄せ対面座位に体位を変える。
 「ゴールド、最後は一緒に・・・。」
 「はい・・、あっ、やっ!!んっ!!!」
 下から突き上げると同時に、キスをし、胸を揉んでいく。同時に三つの快楽を味わいゴールドの限界が再び近づいてきた。
 「あっ、あっ、んっ!!!ああああっ!!!!」
激しく膣内をかき回されゴールドは意識さえ不明瞭になっていく。

 ゴールドの声を聞き、パワポケも速度を限界まであげていく。 
 「もう・・・そろそろいくぞ・・・ゴールド!」
 「え?あ・・・やああっ!!イクっ、あっ!!!ああああああああああ!!!!!!」
絶叫とともにパワポケのモノを激しく締め付けていくゴールド、それにあわせて彼女の中に自らの熱を放出していくパワポケ。
 「はぁ・・・・はぁ・・・。」
行きも絶え絶えに、ぐったりとするゴールド。
 「ゴールド・・・・。」
 「ありがとう・・・・キャプテン・・・・私たちに優しくしてくれて・・・・。」
 「おいおい・・・俺たちは仲間じゃないか。」
 「そうですね。じゃあシルバーに変わりますね?」

 「・・・・・え?」 
そこにはもうゴールドはいなかった。 
 「うわ〜派手にやったねえ〜。じゃあ今度はあたしの番だね?」
 「・・・・・・・・・・え?」
 「あれえ?ゴールドばっかり気持ちよくさせて私はダメなの?一応精神は別なんだから私の相手もしてくれるよね?」
 「それぐらいはわかってる!!俺が言いたいのはおまえのその体は何だ!!??」
パワポケが大声を出す。それもそのはず、シルバーの背後から無数の触手がじわりじわりとパワポケに静かに接近してきていた。
 「ああ、ゴールドはノーマルだけど私はどちらかというとアブノーマル指向だから。・・・じゃあ、始めるよ?」
 「こんなの相手できるかあああああああああ!!!やめて!!アナルはやめて!アナルはやめて!!いやああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・パワポケの体力が70下がった!
 筋力が30上がった!
 素早さが30上がった!
 技術が30上がった!










 この二人の逢瀬を部屋の外から覗いている者がいた。おかっぱ頭にアンテナ、ブラックである。そこにオチタがやってきた。
 「パワポケくんに経費の相談があったのをすっかり忘れてたでやんす。あれ?ブラック、パワポケくんの部屋の前で何をやってるんでやんすか?」
 「隔壁の修理が終わったので報告に来た。しかし取り込み中の模様。」
 「オイラでもブラックでもないとするとシルバーでやんすね。一体何のようでやんすかねぇ?」 
 「最初はパワポケが攻めていたが、シルバーが反撃した模様。」
 「喧嘩でやんすか?仕方ないでやんすね。パワポケくんに話があるっていっておいてくれでやんす。」
 「了解。」
オチタは帰っていったがブラックはまだ覗いていた。
 「・・・すごい、あんなことまで・・・・・・いつか私も・・・・・・!」
パワポケがブラックの相手をするのは後の話である。

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