12月に入り日の出島にも冬が訪れを感じる筈だった
その日は季節が2ヶ月ほど逆行した気候で着込む程でもなかった
そんな日の森の中で二人の男女が歩いている

「こんな風に森に来たのも久しぶりだね」
「そうですね、春ごろまではよく来ましたけど」
河島廉也と天本玲泉の二人は静かな森の散歩を楽しんでいた
「あれ、ここは・・・」
二人が訪れたのは森の中の泉、大きな鏡のように透き通った水を湛えていた
「そういえば、山田くんはここで幽霊が出るって言ってたっけ」
「そうなんですか?」
「うん、まあ本当か如何かは知らないけどね」
「その幽霊は美人なんでしょうね」
「うん、そういえば山田くんは自殺した女の子の霊だって言ってたけど玲泉しってる?」
「知りたいですか?」
笑顔だった天本の顔が真剣な顔になったのには河島は驚くことは無かった
彼女は泉を見つめて語った
「あの慰霊碑には船の犠牲者以外にも二人の名前が刻んであって
 一人は野球部でただ一人の戦死者、もう一人はその恋人・・・
 そしてここは彼女が命を絶った場所・・・」
その二人はどちらかが先に死んでしまったら後を追おうと決めていたこと
その彼が特攻隊で半年後にその事が彼女に知らされて・・・
言い終えて天本はさらに遠くを見つめた
「そっか・・・」
それだけ言って河島も彼女に習った、戦争の悲劇のもう一つの結末・・・
不意にある考えが頭を過ぎる
もし、玲泉の祖母セツがその様な結末を迎えたら
彼女の母は産まれず彼女もこの世に存在しなかったであろう
逆に自分はセツから呪いを受けることは無かっただろう
「廉也さん?」
河島は震えていた、彼女が存在しないという仮定に
何も幸福など感じなかった、彼にとって天本玲泉は彼を支えてくれた
最愛のパートナーに他ならかった
「俺、玲泉のお祖母ちゃんが死なないでいてくれたことに感謝してるよ」
彼女の手を握ってそう伝えた
「わたしも・・・辛い事もありましたけど
 今、貴方とこうしていられるのはお祖母様のお陰です」
手を握り返して伝えた、そして互いに向き合って吸い込まれていった


「廉也さん・・・ひゃああっ!」
「ふふ、玲泉は敏感だね」
木にもたれ掛っている天本の蜜壷を責める
「どんどん溢れて来るよ、もったいないね」
スカートに潜り込んでいた顔をさらに近づける
少女の声と水音が広い森に響き渡る
一通り堪能して口を拭う
「それじゃあ、そこに手をついてお尻を上げて」
彼女は言われた通りにする、スカートは捲り上がっており
秘所は丸見えになっている
そこにモノをあてがう
「入れるよ・・・」
「はい、お願いします」
こちらを向いた瞳に大人の魅力を感じた
このまま見つめていたいと思うと同時に彼女を待たせてはいけないと思った
「ひゃうっ!」
モノを押し込んでいく、その度に膣は広が包み込んでくる
「すごいよ、膣が暖かくて気持ちいいよ」
片足を持ち上げてピストン運動を始める
「はひぃ、わたしもいいです・・・もっとぉ」
木にしがみ付いているのも際どくなっていた
彼女の体をこちらに向けて抱きかかえそのまま腰を振る
「廉也さん、わたしもう・・・」
実は河島も限界に近かったのだが今になって避妊具をしていない事に焦っていた
それに気づいたのか
「今日は大丈夫ですよ」
そう言ってキスをして来た、これで完全に理性が崩壊した
壊れ物を扱うように彼女を下ろすと一気にスパートをかけた
「イクよ、玲泉の膣に出すよ」
もう声にならない状況で首を縦に振る、それを合図に一番奥に押しこんで精を吐き出した
「ああぁあああああ!来てる・・・廉也さん、暖かいです・・・」
今まで行為の時には必ず避妊具着用だった彼女には始めての感覚が頭を溶かしていった


「遅くなってしまいましたね」
空が夕焼けに染まる時間になっていた、二人は神社の方角に向かっていた
「あ、ここまでで大丈夫です」
もう神社が確認できる距離まできてそう告げた
「うん、玲泉・・・」
「はい」と答えた彼女の笑顔を見て何か躊躇ったような顔をして
「おやすみ」とだけ言ってその場を去った
河島は自分たちが慰霊碑に刻まれている人たちのような不幸に見舞われたら
如何するか聞きたかったのだが彼女の笑顔を壊したくなかった
自分を守るためでなく、自分をさらけ出している笑顔を・・・
冷え込んできた空気の中を一人で駆け出した

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