姫始め・・・現在の1月2日にあたるその日には無論何かを「はじめる」
と言う意味があるのだが諸説ある之からその例を紹介しよう


「・・・・・・・・・ご飯?」

七瀬家の正月の料理に混じって白いご飯がよそられている

「そう、今日は姫始めだから姫飯つまりご飯を今年始めて食べる日なんだよ」
「・・・・そうなの?・・・・・・・・・残念」
「ん?如何したの真央?」
「・・・・何でもない」
「何か残念そうだけど・・・」
「・・・・・・・・・気のせい」

会話はそこまでで二人は行儀よく今年始めのご飯を口に運び始めた


「ほら朝や、起きんか〜」
「う〜ん何だよカズ、正月ぐらいゆっくりさせてくれよ」
「だめや、今日は姫始めなんやから早く服脱いで」
 (ん?姫始め!?)

その言葉に反応して十河は神速で上から下まで全ての着ていた物を脱ぎ去った

「こら!なんで下まで脱いどるんねん」

いきなり下半身を露にするので驚いた和那は反射的につこっむ

「姫始めって言ったのは洗濯始めのこと言うたんや、ほんとにHなことだけは知っとるな」

そこに着替えは置いてあるからと言い残してパジャマやシーツを丸めて洗濯場に持って行った
十河は虚しさ感じながら服を着替え始めた


「・・・で姫始めの由来の中には馬の乗り初めの日の説もあるんですよ」

テレビから聞こえてくる新春の特番から流れてくる
情報に素直に関心する井伊、隣には正月くらい家にどうだと言われて
ズルズル連れて来られた朱里がいる

「へー色んな説があるのは知っていたけどこんなのもあるんだ、なあ朱里?」
「え・・・そ、そうね」

朱里の反応の遅さに気づいた井伊は自慢の頭の回転を生かして一つの結論に至る

「そういえば姫始めで一番有名なのは・・・」

意地悪そうな笑みを浮べながら相手の反応をうかがう

「そう、男と女の行為それも普通の行為じゃない男の上に女がうま・・・」
「あ゛ぁ゛ぁ!止めなさいよそんなやましいこと考えてないわよ!」
「ほんと?」
「本当よ!」

そのまま黙って膨れっ面になっている朱里の耳元に一言

「かわいいよ朱里・・・」

その言葉に朱里は昇天してしまった


「ねえ、見て見て」

新年早々のインターネットカフェの一室に二人の男女が居座っている

「男同士だと殿始めだってさ面白い言い回し考える人もいたもんねー」

ジト目でピンクに見られてる十二湖は返答に困った

「何が言いたいんだ・・・」
「ん?だって男と男が一つ屋根の下ですもの、ねえ?」
「だって開田君が泣き付いて来たからしょうがないじゃないか」
「だったら見せ付けてやれば良いじゃん♪」
「あのな・・・」

こうして世間で騒がれているピンクのヒーローはここに居座っている

様々な姫始めがありますが隠語ような意味合いの姫始めは
世間に広まっている姫始めは近年に広まったものです

ではそろそろその姫始めを見ましょうか・・・

「じゃあみんなで之揚げてくるねー」
「ああ、電線に引っ掛けるなよー」

河島家の長男は町内会で貰った凧を友達と揚げに出かけていった

「お父さんも誘って欲しかったな」
「あの子はあの子なりに気を使ったんですよ」

妻にそう言われて複雑な顔をする夫

「はあ、俺はあの子に親らしいことしてあげられているか不安になってくるよ」
「そんなこと無いですよ、あの子貴方に負けないような選手になるって頑張っているんですから」
「なるほど・・・尊敬される親か」

夫の顔には納得したような寂しいような複雑な模様が描かれている

「そんなに言うならあの子の為に出来ることがありますよ」

妻に言われて?を浮べる夫

「そろそろ弟か妹がいても良いじゃないんですか」
「・・・それは君の望みでもあるのかな?」

妻の言葉に間を置いて問い返す

「はい、それに正直に言うとその寂しくて・・・」

そこから先は言葉として成立しなかった自分の近くに来ていた妻の唇を紡ぐ

「今日はちょうど姫始め・・・行こうか玲泉」
「・・・はい、廉也さん」

この瞬間に二人は夫婦から高校時代からの恋人に戻ったのである


結婚を機に本土に引越して来た二人だが寝床は畳の上に布団の日本の寝床だった
その上に壊れ物を扱うように彼女を降ろす
一糸纏わぬ姿の彼女は初めてその光景を見たときよりふくよかにはなっていたが
元々細身だった為年に見合った魅力が出てきたと言った感覚だ

「まあ、私の姿だけでこうなってしまったんですか」

廉也の方も下着一枚だけになっていたがその下のモノが自己主張をしている

「玲泉が綺麗だから」
「ありがとうございます」

そう言って彼女はそれに手を伸ばす
(お久しぶりですね)
露になったモノに軽くキスをするとそれを口に含んだ

「んちゅ・・・ちゅぷ・・んちゅう」

最初は浅くそこから深く攻め込んでいく

「相変わらず上手だよ」

久しく味わっていない快楽に身を委ねて彼女のされるままに任せている
そのような状況ではすぐに限界が来た

「出るよ、受け止めて」
深くくわえている彼女に更に奥に突き出して溜まっていた己の精を吐き出す

「ふぅぷ!」
喉の奥に咽そうになりながらこぼさない様にくわえていたモノを口からだし
出てきた大量の精液を少しずつ飲み込んでいく

「廉也さん出しすぎですよ、溜め込んだら駄目ですよ」
「そうだね、シーズンオフにやったきりだったし」

互いに笑顔で答えた、今この笑顔を得る為に二人は途方も無い事を体験してきた
そんな事を感じさせない笑顔がここにある

「・・・来て下さい」

何かに酔ったような瞳と自ら誘ってくる姿勢に更なる興奮を覚える
その様子を見ていたほうもその姿に酔いしれる
四つん這いの相手の一点に自分のモノをあてがう

「いくよ・・・」
合図のように呟くと十分に濡れている一点に押し込む

「はぁぁうう!廉也さん」
すんなりと入っていくモノだが彼女の膣内は
深く進めば進むほどモノから精を搾り取るように締め付けてくる

「玲泉の膣内は相変わらず気持ち良いよ」
「はぁぁ・・よろこん、でくれてうれしぃです・・・」

恥ずかしそうに答えるこのような所は変わらないし
変わらなくてもいいと思える
動きを不意に止めて彼女を横向けにして片足は
持ち上げて巣篭もりの体制に持ち込む

「れ、れんやぁさん・・・」
「玲泉の顔が良く見えるよ」

言って再び攻めを再開する
ここまで来ると二人の歯止めが利かなくなってきて
相手を求めて腰を振り続ける

「玲泉!出すよ・・・このまま君を孕ませる為に!」
「来てください!貴方の子供が出来るように!」

二人は同時に果てて可能な限り密着してこの行為の目的に向けて

「あぁ・・・こんなに沢山」

その後、酔いから冷めた二人は後片付けに奔走しなけばいけないと現実に引き戻される・・・


「でね、僕ののが一番飛んだんだけどね・・・」
「あらあら、喋りながら食べるからこぼれてますよ」
「そうだぞ、もう少し落ち着いたらどうだ」
「あなたもです」
「う゛」

そんな会話の流れる河島家
でも、来年は小さな家族が加わっている事でしょう

こうして一年が始まる・・・そんな姫始めの風景です 

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