ザァー・・・
降り注ぐ雨は旅人にとってはたびたび命取りになる
体力は取られるし風邪を引きかねない
森の中に入って来たが葉が多く茂っていて傘の役割をしてくれる
完全に防いでくれるわけではないが
焚き火に使えそうな枯れ木が濡れずすんでいたのは
運が良かったと言えるだろう、だが・・・

「ヘクチュン」

俺の連れは不幸に見舞われている



数時間前・・・



「あ"づい"ぃぃ」

草原の真上に上る太陽が大地を照らす、否、焦がす

「何やこの暑さ尋常や無いで」
「ああ・・・全く」

ひどい暑さに二人とも参っている
そもそもこんなに日が強いと砂漠にいるんじゃないかと錯覚してくる

「もう嫌や!えい」
「うわぁ!」
何が嫌になったのか分からないままに視界が暗くなる

「それ持っといてー」
「おい、まってくれー」

もがく俺を他所に先に進んでいくイル
それよりも今までこんな物きていたのか
ヤマダ君が言っていたが羊の皮だとか言ってたな
しかし今の俺の声も情けない
もがき終わった時には彼女の姿が無い、否、見えない
盆を返したような大雨が降り出していた
だがこのコート凄まじい防水性能を誇っており
羽織っていればまず濡れることは無いだろう
こうなると急いで走るより転ばぬように歩いたほうがいいだろう
どうせ目的地は分かっているのだから
しばらく歩いていると避暑地に目指していた森に着いた

「遅い!」

と俺を置いて言った張本人が怒鳴る
もう上から下まで濡れている
俺がコートを渡すとひったくる様に取ってくる
やれやれと思いつつ俺たちは奥に進んでいった

日が落ちた頃だろうが雨雲がそれを確認する事を許さないように鎮座している
一つ言えることは気温がだいぶ落ちてきた
ずぶ濡れになったイルは服を全部脱いでコートを羽織っている
濡れたままの服を着ているよりはマシだがそれでも寒そうにしている

「ほら、これ」
「え?」

俺は自分の着ていた服を渡した
動きやすい服だが結構しっかりしている
着れば少しは違うだろう

「ええんか?」
「君らしくないね」

先ほど先に行ったのを反省しているのかそれとも体調が悪いのか
妙にしおらしい
渡した服を着るためだろうか立ち上がって火から離れていく
しばらくして背中に暖かさを感じる、首元にはコートが見える

「な、何のつもりだ」
「暖かいやろ、あたしも暖かい」

嬉しそうに顔を緩めて背中に頬ずりをしている
確かに悪くは無い、だがこれで終わる相手ではないことは分かっている
考えてる間にもイルはその手を進める
その手は俺の視界に現れてその下に伸びていく

「こら、何する気だ!」
「何するって分かってるくせに、なんやフニャフニャやな」

俺のモノを弄り始める
俺のモノはこの行為に素直に大きくなっていく

「大きくなってきた・・・」
「イル・・・熱でもあるのか」
「何言うとんねん、こうしたら暖かいからや他に理由は無いで」

そう言って彼女の表情が変わる、間違いなく魔女の笑み

「強いて言うならたまにはこっちがリードしてみたいからな」

滑る様に俺の体の横に着くとズボンの下のモノを開放してきた
そのままそそり立つモノを口にくわえる

「ふふ、どんくらいもつかな?」

横顔で此方をチラチラ覗きながら奉仕してくる
ここまでくると止めるのは無理なのは分かっている
と言うより止めればこちらが生殺しになる

「ピクピクしてきた・・・イくんか?」
「ああ、そろそろ限界だよ」

素直に答えると一層激しく責めてくる

「くっ、出すぞ!」

屈めていた彼女の頭を無意識に抑えて口内で果てた
こちらが出し終わるのを待って静かにくわえていたモノを
含んでいる精液が漏れないように口から離した
そして更に時間をかけて飲み込んだ

「はぁ、熱くて苦いんやなほんとに」
「そりゃどうも」

無けなしの皮肉も聞かずにこちらの口を塞いで来る
なるほど、自分の物ながら苦い でもその中に彼女の唾液も混じっている


しばらくの時間をキスにつぎ込んだ
彼女の瞳は熱を持って溶けてしまいそうで見ているこちらも
気が遠くなりそうだ

「コナミ」

声をかけられて現実に戻される

「入れるで」

さっき以上に反り立つモノを擦りながら聞いてくる
主導権はあちらにある思い知らされて頷くしかなかった

「ん・・・入ったわ」

少しずつ下ろして自分の中に誘導していたモノが
今、完全に収まったそれを確認して少しずつ腰を上下し始める
気がつかないうちにこちらも少しずつ腰を動かしていた
そしてどんどんエスカレートしていく

「はげしいなあ・・・こなみぃ、はげしすぎてこわれてしまう」
「無茶言うな、俺も止まりそうに無い」
「いいんやぁ、あんたとなぁ・・・こうしているとあたしもうれしぃ」
「イル・・・」
「きてぇ・・・」

渡された主導権・・・
彼女を抱えて芝に寝転がせたそして互いが求めるままに
ぶつかり合う

「くる・・・きてしまう・・・なぁ」
「ああ・・・イくぞ」
「あああぁきたぁ!あたままっしろにぃなかもみんなまっしろになる!」

森に響く絶叫が彼女の快楽の度合いを物語っているのだろうか
痙攣まじりにだらしない顔になる彼女の姿にまた発情してしまう

「やぁ、いったばっかなのにまたおおきくなってる」
「ああ、一回や二回で収まらないかもな、君が可愛すぎるから・・・」

頭を撫でると嬉しそうに笑顔を作る

「ええよ、こんばんは夜通しや・・・」

もうその後は覚えていない
ただ森に喘ぎ声が響いていたであろうことしか分からない


「やっぱり、暑いわ」
「そりゃ、そうだろう」

この炎天下の最中をおんぶして歩いているのだから
前回の反省もあって腰が抜けるほど激しくはしなかった
ただ起きて出発しようとした時に

「動きたくない」

と言われてしまって今に至る
しかし、町はどこえやら
ただときより振り返って見える彼女の幸せそうな
顔を見ると悪くないと思えるから不思議だ
お互い様互いが互いに夢中になっている
それともそれは俺の買いかぶりなのか答えは彼女しか知らない

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