俺は本来、一介の村人でしかなかった、いつの間にか勇者と呼ばれてたという感じだ
じゃあ冒険や旅が嫌いかって言ったらそうじゃない、まだ見ぬものへの好奇心は尽きないものである
今回は当ても無いが町に出れば何かネタもあるだろう  
そんな気持ちでここまで来た、昼間の町は活気だっていて賑やかだ
静かな草原にも、生い茂る森にも、絶壁な山にも、そして、町にもそれぞれ
良いところと悪いところがあるものだ、例えば町の悪いところと言えば・・・
「なんだお前もう一度言ってみろ!」
「何度でもいったるわ、邪魔や木偶の坊」
酒場で起きる喧嘩沙汰だ、野次馬にして見れば面白いのだろうが
これで酷い目に遭った俺にして見ればあまり好ましくは無いのだが
今回は何故か覗いてみる事にした、自分の記憶に覚えのある声が聞えたからだ
「ちょっとゴメンよ」
そんな事を言いつつ最前線に割り込むそこに居たのは
「イル!」
そうこの間押しかけてきたイルだった、だか今日は様子がおかしいどうやら昼間から酒を飲んだらしい
「おお、コナミちょうど良い所にいたな、このアホしばいたってや」
「なんだお前この女の連れか!」
はあ、と適当にはぐらかしつつ相手に近づく
「あーの、あんまり彼女怒らせないほうが良いですよ」
「何だと!大体あいつから・・・」
相手の声を割るように別の声が入る
「どいてや、やっぱりあたしがやる」
彼女は魔法ですでに頭ぐらいの大きさの電撃の玉を作っていた
「ひぃぃ」
図体のわりに情けない声を上げて男は野次馬を掻き分け立ち去った
「キャハハハ、何やあれ、情けなさすぎるやろ」
お腹を抱えて笑うイル、そして、呆気なく終わってしまった事に落胆しつつ野次馬は消えていった


「で・・・何があったんだ」
今、俺たちは宿屋にいる、一緒の部屋だがすでに一線越えているので問題にする事でも無い
「そう、聞いてや、実は・・・」

 事の始まりは昨日

「なあ、ここいらで分かれて行動せんか?」
「何いきなり言いだすんや兄さん」
「なーにワシらは互いが互いを頼りすぎていると思ってな、互いに自立せんとな」
「成る程な、分かったじゃあしばらく別行動な」

 そう言ってウチらは別々の道をいったんやけど

「一人で行動したほうがうまく行く、って言ったんやで!あのアホ兄貴」
どうやら気になって付いて行ったらしい、そして、その台詞を聞いたらしい
「で・・・さっきの酒場で酔っ払っていたのか」
「そうや、あーなんか話したらスッキリしたわ」
そう言って大きなあくびをしてベッドに向かった
「悪いけどちょっと寝るさかい」
相変わらずマイペースである、でも憎め無い
「ああ好きにするといいよ、俺もまだ用事があるし」
彼女が横になるのを確認すると静かに出て行く

外が夕焼けに染まるころに俺は戻ってきた、無駄になるかもしれないが二人分の旅支度をして
部屋に戻ってみると彼女はまだ寝ている
「起こすのも可哀想だな」
椅子の背当てに顔を乗せて彼女の寝顔を観察した
いつもの言動からは考えられないほど穏やかで可愛らしい顔で静かな寝息だけが聞こえる
彼女にとって悪事を働くことは子供の悪戯と変わらないのだろう
無邪気でルールに縛られたくない、どんなに知識があってもやっぱりまだ子供だ
そんな彼女に命を狙われ、助けられて、告白されて、一夜を共にした・・・


そおーっと人差し指を彼女の顔に近づける、ケーキの生地のような頬に触れる
柔らかくハリのある頬、一度触れてしまえば病み付きになってしまう
起こしてしまうと分かっていてもまた手が伸びる、だが、感じた感触は違うものだった
指の腹の辺りから暖かさを感じる、気がつくと視線を感じた
視線の先にはしてやったりっと目を開いた少女
「ふぃかぁったぁ」
指先の暖かさが無くなりいつもの笑顔の少女が目の前に写る
「いつから起きていたんだい?」
きょとんっとする俺はそれ以外言葉が出ない
「あんたが戻ってすぐや、寝た振りしておどかそうとおもうてな」
くすくす笑い始めた彼女にやれやれと思いつつ
「相変わらずで」
「それがあたしやもん、いつまでも不貞腐れてるなんてうちの性に合わんしな」
「そうだな・・・」
ガタンっと椅子が倒れる音がする、一人はそんなことは気にせず
もう一人は気にする暇も無く、ただいま行われている行為に集中する
「またぁ・・・」
「ん?」
不機嫌そうに抗議する、そういえば前も不意打ちにキスをしたのを思い出す
「嫌かい?」
「当たり前や、そういうことはあたしの専売特許や」
「つまり俺はいじられる側ですか」
はい、そうですかと甘んじるのはしゃくに障る、ならばこちらから仕掛けますか
「それはそうと、結構寝汗をかいたみたいだな」
「ん、そうか?」
「ほら、こことか・・・」
頬に出来ている汗だまりを
ペロリ
「!?」
その瞬間に彼女は俺から離れようとしたがさせまいと肩をつかむ
「な、なにを・・・」
「服の下はどうかな?」
魔法使いとしては強い彼女も力は普通の少女
抵抗らしい抵抗も出来ずに下に布一枚を残して細身の体をさらすことになる
まだ酒が残っているのかそれとも恥じらいからか、頬が桜色に染まっている
「では・・・」
そう言って体のいたる所を舐め回す、胸・腹・首・太もも
そのたびに指を銜えている口から色っぽい声が漏れる
「ここは凄そうだね」
彼女の片腕が口を押さえているそれによってわずかに見えるその空間
「あ、あかん!そんなところ・・・」
流石に受けに回っていた彼女も必死に抵抗する
しかし、それも無意味に終わり腋に顔が近づく
「あぁ、嫌ぁ何これ・・・」
(そんな・・・あたし、腋で感じてる・・・)
「やめてぇ、こんなん・・・」
(イってしまう!)
耐え切れずに体を痙攣させて息を切らしている


「イル、大丈夫か?」
「はぁ、あんたのせいやないか、コナミ・・・あんたは変態さんや」
「ごめん、嫌いになったかな?」
「冗談、ほんまに嫌やったら今頃あんたの体は無くなっとるわ」
「ハハハ・・・、でも腋でイっちゃったイルも変態さんだよ」
「言わんといて!あたしも気にしてるんやから・・・でも」
蚊の鳴くような声で最後の方に言うと彼女はこちらに向けて足を開いた
「変態でもええんや・・・もう我慢できないんや」
俯き向きに誘ってくる、断れる人間がいたら見てみたいものだ
最後の砦を取り払われると大量の愛液に濡れた秘所が映る
生唾を飲み込んで自分のモノを開放する、自分で処理することも余り無いので
こちらも我慢できそうに無い、モノを秘所にあてがって愛液で濡らして一気に挿入した
「入って来たぁ、コナミの熱いのが」
「イルの膣も暖かくてヌルヌルしてるよ」
お互いに欲望の望むがままに腰を振りまじめる
「顔がだらしなくなってるよ」
「だって気持ちええもん・・・出たり入ったりしてすごいんやぁ、コナミぃ・・・」
子供が何かねだるような声で話しかけくる
「キスして、さっきより激しく」
彼女の言われるがままに舌を絡ませる、下半身は肉と肉とがぶつかり合う音が響く
「またイきそうなんや・・・そっちは」
「俺だってそうだ、イルまたこのまま出すぞ」
「うん、来てぇあんたので膣を一杯にしてえええぇ!」
少女の絶叫が部屋に響いて大量の精液が子宮に注がれていく
荒い息で力が抜けていく二人の繋げていたモノがゆっくりと抜けて
注ぎ込んだものと包み込んでいたものが混ざり合って出てきた

「ねえ・・・」
「ん?」
しばらく何をするでもなくボーっとしていた二人が会話を再開する
「お腹すかへん?」
「まあね・・・」
体を起き上がらせつつ返事をする
「じゃあ何か食べるか」
「そうしよ、そうしよ」
無邪気に喜んでいる彼女を見てまた意地悪してみたくなった
「その後は続きをしようか?」
耳元でささやく
「うーん、料理のランクしだいで交渉に乗りましょう」
その程度じゃこたえませんよと言いたげな顔で言ってきた、流石だね
「そいえばあの荷物あんた一人の分しては多すぎんか?」
「君の分だよ、まあ遠慮するならもって行っていいよ」
「そういう言い方するなら一緒に行くことにするわ」
「あまのじゃくだね、きみは」
「ちがうわ、あたしは誰よりも幸せになりたいだけや」
服を着終わって俺を急かしてしている
これは骨が折れそうだ、でもたのしそうだ
俺は彼女を待たせないために急いで出かける準備を始めた
ちなみに翌日二人は一緒に町を出ませんでした
何でかって? 
二人とも2〜3日の間、町に留まったから、なんででしょうね?

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