i-Radioキリンジの「KiKi KIRINJI」を記録するために作りました。

vol.148

公開日:2010/01/01

song list
  1. 「冬来たりなば」堀込高樹
  2. 「小さな窓」TiTi松村
  3. 「Come All Ye」Fairport Convention
  4. 「小さなおとなたち」キリンジ

主な内容・話題
  • 恒例の今年の抱負
  • CD刑事
  • ビルボードと小さなおとなたちの感想
コメントなど

高樹「やー、とうとう2010年になってしまいました」
泰行「うーん」
高樹「すごいね。完全に未来ですね」
泰行「そうだね」
高樹「ちょっとSFだもんね、この数字」
泰行「そうだよね、今実際住んでる時代だけど、やっぱり世代によっては未来感を覚えてしまうね」
高樹「ハヤカワとかのちょっと昔のSFとか読んでるとこの辺の(年号が)ザラに出てくるから」
泰行「もうタイヤがないよね、車の」
高樹「タイヤがないね。人が家事をしなくなってるからね。そういう時代ですからね」
泰行「うーん」
高樹「どんな年になるんでしょうか」


泰行「色紙にね」
高樹「毎年書いてますね」
泰行「筆で。筆ペンで書いてますんで」
高樹「次から筆で書きますか」
泰行「あ、実際のね」
高樹「筆ペンよりもね、頑張って。まあ別にあんまり…いいのか。頑張らなくて。そこは」
泰行「墨汁使いたいね」
高樹「墨汁ね。“とめ、はね!”みたいな感じで」
泰行「うん。さあ、僕はですね“きちんと休む”っていうのが今年のアレですね」
高樹「去年は休まなかった? まあ確かにあんまり休みはなかったよね」
泰行「ホンとは“頑張らない”って書きたかったんだけど、なんか心証が良くないなと思って」
高樹「“頑張らない”ねえ。ここ数年の流行り言葉だよね」
泰行「あー、なのかな。でも確かに休み下手だなって感じはすごい自分でしてる」
高樹「どういうことなの? 休めないってこと?」
泰行「要はなんだろう。頑張っちゃうんだよね、やっぱ。明らかに無理な工程のスケジュールとかでも“いや、頑張って何とかやります”って言って、結局自分で消耗して、最終的にはやっぱりロスが出ちゃうっていうかね、かえって。それで」
高樹「でもまあ、しょうがないよそれは」
泰行「そうなんだけど」
高樹「だって時間があったらあっただけやるでしょ」
泰行「まあ、体質なんだけどね。なんだけどもうちょっときちんと休むっていうのを能動的な行動ととらえる」
高樹「なるほどね。でも休めないよ。やっぱり。気持ちが」
泰行「と思うんだけどね」
高樹「だって、休んでるとさあ、なんかこう、罪悪感ない?」
泰行「いやー、罪悪感あるけどね、そうなんだけどね」
高樹「心から休めないもんね。アルバムが終わったとかライブが終わったとかでも“あそこ失敗した、ここ失敗した”とかって」
泰行「えー、そうなの? ツアー終わってまで気にする?」
高樹「うん。するね。“あー、選曲があれで良かったんだろうか”みたいな」
泰行「そう。だから、ちょっと能動的に休むってことをアクションとしてやってこうかなっていう風に思ってるね。できるかわかんないけど。まあ、今年はもう真面目ですよ。お酒の話題じゃいないですから」
高樹「…そうですか」
泰行「はい」
高樹「僕は今年の抱負は“CDを買う。お店で”っていう」
泰行「あー」
高樹「ちょと“そうだ、京都行こう”みたいな感じで、“お店で”を最後にしてみました」
泰行「はい」
高樹「CDを買わなかったんですよ。去年は」
泰行「あー、やっぱり通販が増えてきたね。ネットで買うのが」
高樹「CDそのものをあんまり買わなかったんだよ」
泰行「あー、本当」
高樹「うん、で、この番組でもいろいろかけるんだけど、それが結構苦労したね、持ってくるのに」
泰行「うーん」
高樹「なんか、買ってもさあ、“あ、こんな感じか”みたいになって、2回くらい聴いておしまい、みたいなことが増えてくるじゃない」
泰行「だんだん分かるからね」
高樹「視聴機とかで聴いて、“あ、いい感じだなー”って思うじゃない」
泰行「うん」
高樹「だけど、これいい感じだけどサウンドがいいだけで別に曲は大したことないって思うともう買わないとかさあ、変な風に高くなってない? CD買う基準が」
泰行「あー」
高樹「やっぱり音楽を聴くこととかの経験値がだんだんこう、上がってるから、だいたいイントロちょっと聴いたら自分が好きか嫌いか大したもんじゃないか良いもんかっていうのがわかったような気になるから、騙されるつもりでもう一回こう、かつで学生の時に WAVEにどんだけ金を落としたんだみたいなのがあるわけじゃん」
泰行「うんうん」
高樹「そんなような気持ちでもう一度こうね」
泰行「好きになるまで聴く」
高樹「そうそう。そういう気持ちで聴こうかなと」
泰行「確かに我慢して聴いてた時代ってのがあるからね。あの、たやすくリモコンで飛ばせなかった頃とかさあ。曲を」
高樹「あとどうしてもほら、外資系のおっきいCD屋さんに行きがちなんだけと、まあもちろんそこも行った方が良いんだけど、レコファンとかさあ、ああいう中古を扱っているところ?」
泰行「いま一度」
高樹「だって、100円とかで売ってるからね、“え、こんなのが?”みたいな。ちょっともう一回、レコード屋さんとかCD屋さんとかを巡る生活にしようかと思ってます」
泰行「なるほどね」
高樹「でもわかんない。Amazonとかで買っちゃうかも。まあ、なんにせよ、判決を長引かせようと思って。判決を出すのをね。すぐ“死刑!”じゃなくて」
泰行「えん罪をなくすためにね。やっぱり良いレコードだったっていうことがあるかもしれないからね」


♪小さな窓
高樹「これも偶然CD屋で見つけたんですよ」
泰行「あ、本当」
高樹「かつてね。だからこういう巡り会いがないなと思ってね」
泰行「まあ確かにね」
高樹「こういうユニークなアルバム。だからちょっとね、足で。やっぱ刑事は足だよ。足で星を見つけなきゃ」
泰行「CD刑事(デカ)は」
高樹「靴をすり減らすよ。東京靴流通センターで靴買って」



投書:ビルボードライブ東京、個人的にはキリンジ史上最良でした。兄弟でサポートし合っている姿にホロッときます(灯台守)
高樹「結構いい歳ですけどね」

投書:お兄様のアレンジ熱、どこまでいってしまうのか楽しみです(せえぞお)
高樹「お兄様」

投書:小さなおとなたち、“つがいのリス”っていう言葉が可愛い。ユニゾン部分、つま先立ちのようなハラハラする感じがあります(みよ)
高樹「どういうことですか。僕が下手ってことですか」


高樹「今年の抱負で、大事なことを忘れていましたね。“アルバムを作ります”っていう抱負を」
泰行「あー、そうだね」
高樹「肝心なことを」
泰行「何よりも」
高樹「そうですよ。なんか、面白いアルバムになるような気がしてますけどね」
泰行「まあ、おもろいものにしましょう。頑張って」
高樹「はい」

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