i-Radioキリンジの「KiKi KIRINJI」を記録するために作りました。

vol.193

公開日:2011/09/22

song list
  1. 「Jelly Fish」キリンジ
  2. 「The Way I Am」Ingrid Michaelson
  3. 「Animal Arithmetic」Jonsi
  4. 「わたしの青い空」キリンジ

主な内容・話題
  • 新築祝いライブ
  • SONGBOOK裏話〜バケツは楽器
コメントなど
投書:最近、詩吟を始めました。録音した自分の声に慣れません(たなごころさん)
泰行「自分の声ってのは最初は抵抗あるよね。子供の時とかでもテープレコーダーで録音した自分の声とかね」
高樹「すごい違和感あったもんね」
泰行「“違う”と思ったもんね」
高樹「やっぱり頭蓋骨に響いた声を聴いてるからだっていう話だけどね、自分自身はね」
泰行「はいはい。鼓膜って言うよりは。まあ、それは僕ら慣れてきますよね。デモテープとか作ってるうちにだんだんと、そういう恥ずかしさが薄れていくというか。で、だいたいどういう風に聞こえてるんだろうっていうことも分かるようになるじゃないですか」
高樹「そうだね。あんまり恥ずかしいとかっていうのもないけど、人前で歌うのはやっぱり恥ずかしいよね、その何もないところで。ライブ会場とかだったらまだしもさあ、それこそ結婚式とかさ、カラオケ連れて行かれてとか、そういうのはちょっと恥ずかしいね」
泰行「はいはい。人んちの新築祝いで歌ったのがすごい恥ずかしかったな」
高樹「ああ、小島さん?」
泰行「そう。PV撮ってる小島さんが、もともと九州出身で、福岡に居を構えて、そこの新築祝いで“魂を入れてくれ”って言われたんだけど」
高樹「よくわかんない」
泰行「音玉だか言霊だかを。まあ、タダで行けるしまあ良いかと思って、せっかくだからっつってやってみたけど。全然インストアとも違うって言うかさ、こっちのことよく知らない人ばっかりいる中で小島さんだけノってるんだけど、スウィートソウルとか歌って。スウィートソウル小島さんがビデオ撮ってるんで。まあやってきましたけど、あれは変な緊張を味わったね」
高樹「そうだよね」
泰行「それこそ結婚式で歌うのに近いような」
高樹「でもこの詩吟なんて良い趣味だから、長いこと続けたらいいんじゃないですかね」
泰行「確かにきっと発声とかもあるんだろうね、良い悪いとか」
高樹「なんか上手く声が出たっていう瞬間を感じられたらまた面白くなってくると思うんですよね。きっとね」
泰行「そうだね。体も気持ちいいからね、歌を歌ったり声を出すって言うのは」


泰行「流れとしては、その前に、ビルボードでやったセルフカバー曲中心のライブっていうのがあるのか」
高樹「そうそう。それがまずあったんだ。そこで録った演奏を元にして何曲かはそれをリメイクして作り込んだ感じになってるのかな」
泰行「そうだね。だからレコーディングの進め方としては初めてのやりかた」
高樹「そうですね。さっきのJelly Fishとかもビルボードの演奏が使われてるよね」
泰行「ベーシックになりつつ」
高樹「そういう曲が1、2、3、4…半分か。やっぱりライブ盤として出してもあんまり嬉しくないじゃないですか。聴く方としては」
泰行「まあ丁寧に作られてるものの方が嬉しいかもしれないよね、作品っていう雰囲気のするものの方が。聴く人はね」
高樹「なんで演奏し直したりとか、この楽器いらないなって、ライブではあったかもしれないけど思い切ってカットしてしまったりとか、歌い直したりとかコーラス足したり、みたいな作業がなされて、ちゃんとミックスされてるというね。面白かったですけどね、僕はそういう作業は」
泰行「そうだね、まあ独特の難しさもあったね」
高樹「あそう」
泰行「ライブの伴奏に後から素面の人が合わせていくっていうか」
高樹「あー、なるほどね」
泰行「それはなんかテンション感というよりもタイム感っていうか、その場にいる人同士はごく自然に理解し合ってるものを、後から素面の人が入ってってそれを理解するまでにちょっと時間がかかったり。ちょっとしたタイミングとか難しかったですね。ギター弾いたり歌うたったりするのも。でもなんか、なかなか面白い8曲」
高樹「そうですね」

泰行「僕的には、かけらんないけど若葉の頃やが良い仕上がりになったなっていうか、まあ僕はギター弾いて歌うたったぐらいですけど」
高樹「これもビルボードの音源を元にしてるんですけど、ビルボードの時は俺がガットギターを弾いて、泰行が歌うたってって感じだったんですけど、なんか、ガットギターやめようと思って。泰行のギターをダビングしてあとシンセを入れて。リードシンセね。で、メロウな感じでいい感じで仕上がりましたよね、これも」
泰行「そうだね。これ押したいね、僕としては」
高樹「じゃあ言ってください。レコード会社の人に」
泰行「これ押したいんだなと思ってるんだけど。…まあまあね、そこは。これでもお楽しみだから。買った人のお楽しみはちゃんと残しておくという意味では」
高樹「そうそう。12曲とかあればね、またあれなんだけど。8曲なんであんまり」
泰行「バンバンかけらんないってうね」

♪わたしの青い空
高樹「これバケツ叩いてるんですね、実は」
泰行「イケアの」
高樹「イケアのバケツなんです」
泰行「でかいバケツ?」
高樹「いや、直径30センチぐらいで高さが40センチ弱」
泰行「ふーん。いい音すんね」
高樹「赤ん坊がバンバン叩いてて、うるさいなーと思って。あれ? でもよく聴いたらいい音しないか?”って」
泰行「何の楽器だろうと思うよね」
高樹「子供から取り上げてレコーディングしました」

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