中小企業診断士 1次試験攻略wiki - ロジックで理解する経営法務
1次試験の「経営法務」はどうしても暗記が必要になってくる。

といっても、暗記ばかりでは大変なので、少しでも理屈で覚えられるところを見つけたほうが、多少はラクになるかなと思う。というわけで、今回は1次学習中に得た、理屈で覚えられそうな知識をシェアいたします。
(注:法律の内容は、2006年時点のものです)


「ロジックで理解する運営管理」という名著があるけれど、ネタがたまったら「ロジックで理解する経営法務」とか作りたいなぁ…。



その1 【大会社には会計監査人の設置が必須である】
⇒大会社ということは「資本金5億」か「負債200億」の条件を満たしている
⇒多額のお金を動かしているということは「見張り役が必要」
⇒したがって、会計監査人が必須ということになる


その2 【監査役の解任には株主総会の特別決議が必要】
⇒会計参与や会計監査人の選解任は普通決議で決める
⇒監査役も選任は普通決議で決める
⇒ただし、「業務の見張り役」である監査役が、取締役からの報復などによって容易に解任されてはガバナンス上よろしくない
⇒したがって、監査役の解任のみ特別決議が必要となる

【監査役の任期を短縮することはできない】
【定款に定めていない場合、監査役の報酬は(取締役会ではなく)株主総会で決める】

これらも同じような理由からだと思われます。


その3 【時間外取引で1/3以上の株式取得時には公開買い付けが必要】
ライブドアの件で有名になったやつです。

⇒うろ覚えですが、「1/3以上」である根拠は、「特別決議の要件が2/3」であるためだそうです
⇒すなわち「特別決議を否決できるだけの影響力を持った株主が実現する状況では公開買い付けが必要」ということになるのだと思います。

他にも思い出したら、また書きます。


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