中小企業診断士 1次試験攻略wiki - 標準原価計算 : 「昨日の敵は今日の友」
今回、TBC模試とLEC模試の双方の財務事例で、標準原価計算が出てきた。

ただし、

TBCでは「計算問題」として。
LECでは「企業の問題の解決策」として。

という違いがある。

1次試験なんかを通して「標準原価計算は計算問題として解くもの」という考え方がいつの間にか定着していた。TBCの模試も、その延長線上で、計算のうえで分析結果を述べる問題だった。

だから、LECの模試の事例で「原価の管理がうまくいっていない」といった記述が出てきた際に、標準原価計算を「問題の解決策」として利用するという発想ができなかった。

「昨日の敵は今日の友」。1次試験においてボクがビシバシとやっつけていた標準原価計算は、2次試験において、事例企業を助けてくれる味方になっていたのだ。そんなあなたの気持ちに気づいてあげられなかったなんて、うぅ、ごめんなさい。

同じことはABC(活動基準原価計算)や直接原価計算にも言えるかも知れない。どちらも計算問題として成立する一方で、原価管理におけるソリューションになりうる手法でもある。

「昨日の敵は今日も敵」。そんな「思考のとらわれ」によって適切な解決策が浮かばない、そんなことがないようにしておかなければならない。原価計算の他にも、あるいは他の科目にもそういったものがないか、探しておこう思う。


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