今回、TBC模試とLEC模試の双方の財務事例で、標準原価計算が出てきた。
ただし、
TBCでは「計算問題」として。
LECでは「企業の問題の解決策」として。
という違いがある。
1次試験なんかを通して「標準原価計算は計算問題として解くもの」という考え方がいつの間にか定着していた。TBCの模試も、その延長線上で、計算のうえで分析結果を述べる問題だった。
だから、LECの模試の事例で「原価の管理がうまくいっていない」といった記述が出てきた際に、標準原価計算を「問題の解決策」として利用するという発想ができなかった。
「昨日の敵は今日の友」。1次試験においてボクがビシバシとやっつけていた標準原価計算は、2次試験において、事例企業を助けてくれる味方になっていたのだ。そんなあなたの気持ちに気づいてあげられなかったなんて、うぅ、ごめんなさい。
同じことはABC(活動基準原価計算)や直接原価計算にも言えるかも知れない。どちらも計算問題として成立する一方で、原価管理におけるソリューションになりうる手法でもある。
「昨日の敵は今日も敵」。そんな「思考のとらわれ」によって適切な解決策が浮かばない、そんなことがないようにしておかなければならない。原価計算の他にも、あるいは他の科目にもそういったものがないか、探しておこう思う。
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