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拡張ラテン文字辞典 - 拡張ラテンD】カテゴリです。
ここでは、ラテン大文字アフリカンD LATIN CAPITAL LETTER AFRICAN D 及び ラテン小文字テール付きD LATIN SMALL LETTER D WITH TAIL を取り上げます。

LATIN CAPITAL LETTER AFRICAN D - アフリカンD / LATIN SMALL LETTER D WITH TAIL - テール付きD小文字【Ɖ ɖ】

文字名称ダー / RDA (アフリカアルファベット) ; ディー・レトロフレックスフック / D RETROFLEX HOOK (ユニコード1.0)
大文字Ɖ
小文字ɖ
文字部首D部
IPANo.106 有声そり舌破裂音
IPA英意味VOICED RETROFLEX STOP, VOICED RETROFLEX PLOSIVE
ユニコード(大)U+0189、(小)U+0256
文字参照(大)Ɖ、(小)ɖ
JIS X 0213(大)1-9-39 {※ETH}、(小)1-10-78
仮名転写(そり舌音の)ドゥ[ɖ]
点字(WBU90年式)DOTS-1246《⠫》(U+282B)
IPA点字DOTS-256+145《⠲⠙》
ASCII翻字X-SAMPA《d`》, キルシェン《d.》, ワールドベット《dr》
代替表記Ḍ ḍ

由来

小文字《d》にレトロフレックスフックを加えたもの。

解説

1925年に開催されたIPAのコペンハーゲン会議で提案され、1927年に正式採用されたIPAの字母。
そり舌音を示す レトロフレックスフック RETROFLEX HOOK を加えたそり舌音用字母のひとつ。
1928年のアフリカ・アルファベットに採用され、そのときにラテン文字《D》にストロークを付加した大文字が生まれた。
IPAに採用される以前のスウェーデン方言字母にも採用されていて、おそらくIPAの字母のルーツと思われる。しかし、IPAと異なり“舌尖音のD”を示す。

点字

WBU 1990年式では、DOTS-1246《⠫》が基本字形で、第2のD SECUND D とも呼ばれ、アラビア点字ではDAD《ﺽ》[ᵭ], インド点字ではDDA《ड》[ɖ]という風にラテン翻字で《ḍ》となる字母に対応する。
トーゴ式点字もWBU 1990年式と同型である。
現行のIPA式では、そり舌音を示す記号とDの連字“DOTS-256+145《⠲⠙》”となっている。

使用言語・文字

言語

  • アジャ[ɖ]、エウェ[ɖ]、カビイェ[ɖ]、トゥラ[ɖ]、バサ、フォン[ɖ]

特殊文字

  • IPA、アフリカ[ɗ, ɖ]、アフリカ・リファレンス[ɖ]、CanIPA、スウェーデン方言字母[d̺]

異体字

  • TeXのフォントでは大文字の棒線が斜線になっている。

備考

  • 日本語の“JIS X 0212”及び“JIS X 0213”での大文字は、ETH《Ð》と統合されている。

関連項目

別字

参考HP

ラテン文字

【LATIN CAPITAL LETTER AFRICAN D - fileformat.info】
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/189/i...
【LATIN CAPITAL LETTER AFRICAN D - decodeunicode.org】
http://www.decodeunicode.org/en/u+0189/properties 【African D - Wikipedia】
http://en.wikipedia.org/wiki/African_D 【Voiced retroflex plosive - Wikipedia】
http://en.wikipedia.org/wiki/Voiced_retroflex_plos...

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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