【拡張ラテン文字】カテゴリです。
アルバニア語の拡張ラテン・ギリシャ文字及び人工文字を取り上げます。
『言語学大辞典(別巻) 世界文字辞典』(三省堂)に取り上げられている。
ラテン文字の筆記体に似せた人工文字で大文字・小文字の別が存在する。1840年代に作成された。
《B》の小文字は2種類存在する。
作成者の名前からヴェチルハルジ文字 Veqilharxhi Alphabet と呼称される。
ラテン文字とギリシャ文字をベースにした人工文字。字形は筆記体風。
アルバニア語の拡張ラテン・ギリシャ文字及び人工文字を取り上げます。
http://www.mdevaan.nl/research/index.htm
http://www.archive.org/details/albanischeforsch01m...
イタリアのアルバレシュ語 Arbëresh language を表記するために使用されていた。
ギリシャ文字由来(OU《Ȣ ȣ》[y]) や新たに創作した字母 (TRESILLO《Ꜫ》[z]など) を追加している。
別の言語学者の著書により、新たな拡張文字(LAMBDA《λ》[ɫ]やグレイブ付きE《È è》[ə])が追加されている。
http://www.archive.org/details/albanischeforsch01m...
- 作成者: フランシスクス・ブランクス Franciscus Blanchus
イタリアのアルバレシュ語 Arbëresh language を表記するために使用されていた。
ギリシャ文字由来(OU《Ȣ ȣ》[y]) や新たに創作した字母 (TRESILLO《Ꜫ》[z]など) を追加している。
別の言語学者の著書により、新たな拡張文字(LAMBDA《λ》[ɫ]やグレイブ付きE《È è》[ə])が追加されている。
- 現行正書法の DH[ð]に当たる正書法 (連字で現行正書法THの音[θ]を示す) がユニコードでは表現不可能のため、ギリシャ文字XI《ξ》で代用していることがある。
- 作成者: コスタンディン・ネルコ・クリストフォリジ Kostandin Nelko Kristoforidhi
『言語学大辞典(別巻) 世界文字辞典』(三省堂)に取り上げられている。
- L WITH ACUTE【Ĺ ĺ】[ɫ] (現行正書法では〈LL〉)
- N WITH ACUTE【Ń ń】[ɲ] (現行正書法では〈NJ〉)
- S WITH CARON【Š š】[ʃ] (現行正書法では〈SH〉)
- 【TŠ】[ʧ]は現行正書法の〈Ç〉に当たる。
- 【DŠ】[ʤ]は現行正書法の〈XH〉に当たる。
- Z WITH CARON【Ž ž】[ʒ] (現行正書法では〈ZH〉)
- G WITH ACUTE【Ǵ ǵ】[ɟ] (現行正書法では〈GJ〉)
- K WITH ACUTE【Ḱ ḱ】[c] (現行正書法では〈Q〉)
- R WITH DOT ABOVE【Ṙ ṙ】[r] (現行正書法では〈RR〉)
- U WITH DIAERESIS BELOW【Ṳ ṳ】[y] (現行正書法では〈Y〉)
- E WITH DOT BELOW【Ẹ ẹ】[ə] (現行正書法では〈Ë〉)
- GREEK DELTA【Δ δ】[ð] (現行正書法では〈DH〉)
- GREEK THETA【Θ θ】[θ] (現行正書法では〈TH〉)
http://www.archive.org/details/grammatikderalba00p...
http://p100.ezboard.com/Albanian-Alphabet/fbalkans...
ラテン文字に、ギリシャ文字やキリル文字を改造した字母を加えたアルバニア語ラテン文字。
大文字と小文字が大幅に異なる字形がある。
Qが[c]音、Xが[dz]音を表すなど、現在の正書法に近い発音の字母もある。
1908年に現行正書法が制定された後でも、短期間使用されていた。
『世界の文字の図典』(吉川弘文館)に字形が取り上げられている (作成された年が“1904年”と示されている)。
『Grammatik der albanesischen Sprache : Laut- und Formenlehre』(著 : Georg Pekmezi, 1908年)の11ページには、フラシャリ文字 Frashëri として小文字のみ取り上げられていて、フォント字形も異なっていて、ギリシャ由来字母もラテン化されている。
http://p100.ezboard.com/Albanian-Alphabet/fbalkans...
- 作成者:サミ・フラシャリ Sami Frashëri
ラテン文字に、ギリシャ文字やキリル文字を改造した字母を加えたアルバニア語ラテン文字。
大文字と小文字が大幅に異なる字形がある。
Qが[c]音、Xが[dz]音を表すなど、現在の正書法に近い発音の字母もある。
1908年に現行正書法が制定された後でも、短期間使用されていた。
『世界の文字の図典』(吉川弘文館)に字形が取り上げられている (作成された年が“1904年”と示されている)。
『Grammatik der albanesischen Sprache : Laut- und Formenlehre』(著 : Georg Pekmezi, 1908年)の11ページには、フラシャリ文字 Frashëri として小文字のみ取り上げられていて、フォント字形も異なっていて、ギリシャ由来字母もラテン化されている。
- C WITH CEDILLA【Ç ç】[ʧ] (現行正書法と同型)
- B WITH TOPBAR (大文字) / D WITH TOPBAR (小文字)【Ƃ ƌ】[ð] (現行正書法では〈DH〉)
- SCRIPT G【G ɡ】[ɡ] (現行正書法では〈G〉。小文字はIPAのGと同型)
- GREEK GAMMA【Γ g】[ɟ] (現行正書法では〈GJ〉。小文字はラテン文字ローマン体Gの基本字形)
- GREEK EPSILON【E ε】[ɛ] (現行正書法では〈E〉)
- GREEK LAMDA【Λ λ】[ɫ] (現行正書法では〈LL〉)
- GREEK RHO【P ρ】[r] (現行正書法では〈RR〉)
- LUNATE SIGMA【Ϲ σ】[ʃ] (現行正書法は〈SH〉。大文字は《C》の小文字を大きくした字形)
- PL【e】[ə] (現行正書法では〈Ë〉。大文字はPとLのリガチャ〔冥王星《♇》に似た字形〕でユニコード未登録)
- Z WITH CEDILLA【Z̧ z̧】[ʒ] (現行正書法は〈ZH〉。ユニコードでは合成で表現)
- ALBANIAN THETA【ϴ】[θ] (現行正書法は〈TH〉。小文字はユニコード未登録)
- ALBANIAN PI【Π】[p] (現行正書法は〈P〉。小文字はユニコード未登録で、アルメニア小文字REH《ր》に近い)
出典:『Grammatica albanese. Con le poesie rare di Variboba』
- 作成者: ヴィンセンツォ・リブランディ Vincenzo Librandi
- ギリシャ文字Θ θ[θ], Δ δ[ð]が追加され、Xの小文字が《χ》で、Zの小文字が発音によって《z》と《ζ》になっている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Arvanitic_alphabet
http://www.christusrex.org/www1/pater/JPN-alb-tosk...
19世紀頃にトスク方言及びギリシャのアルバレシュ語 Arvanitic language (ギリシャ語名はアルヴァニティカ語 Αρβανίτικα) の表記で使用されていた。
http://www.christusrex.org/www1/pater/JPN-alb-tosk...
19世紀頃にトスク方言及びギリシャのアルバレシュ語 Arvanitic language (ギリシャ語名はアルヴァニティカ語 Αρβανίτικα) の表記で使用されていた。
- ラテン文字・キリル文字の借用字がある。例: Ƃb, Dd, Jj。
- Σなどにドットアバブやダイエレシスを付加してギリシャ語に無い発音を表示。
- 《Ȣ ȣ》(ΟとΥのリガチャ)が正式なアルファベットとして追加。
- B WITH TOPBAR【Ƃ b/ƅ】[b] (現行正書法では〈B〉)
- GAMMA WITH DOT ABOVE【γ̇】[ɟ] (現行正書法では〈GJ〉)
- LATIN D【D d】[d] (現行正書法では〈d〉。本来の小文字は《α》の右上の棒を伸ばした形状)
- EPSILON WITH TILDE BELOW【ε̰】[ə] (現行正書法では〈Ë〉)
- ZETA WITH DOT ABOVE【ζ̇】[ʒ] (現行正書法は〈ZH〉)
- YOT【J ϳ】[j] (現行正書法は〈J〉。大文字はユニコード未登録のため、ラテン大文字で代用)
- KAPPA WITH DOT ABOVE【ϰ̇】[c] (現行正書法では〈Q〉)
- LAMDA WITH DOT ABOVE【λ̇】[ɫ] (現行正書法では〈LL〉)
- NU WITH DOT ABOVE【ν̇】[ɲ] (現行正書法では〈NJ〉)
- RHO WITH DOT ABOVE【ρ̇】[r] (現行正書法では〈RR〉)
- SIGMA WITH DIAERESIS【σ̈】[ʃ] (現行正書法では〈SH〉)
- 【Τσ̈】[ʧ]は現行正書法の〈Ç〉に当たる。
- 【Dσ̈】[ʤ]は現行正書法の〈XH〉に当たる。
- OU【Ȣ ᴕ】[u] (現行正書法では〈U〉。拡張ラテン文字の同型字で代用)
- CHI WITH DOT ABOVE【χ̇】[h] (現行正書法では〈H〉)
http://books.google.com/books?id=-SYTAAAAYAAJ&hl=j...
アルバレシュ文字と異なり、ラテン文字の追加がなく、ギリシャ文字にダイアクリティカルマークを付加したり、廃字となったディガンマを使用している。
ギリシャ文字にない字母名はアラビア文字名から借用されているものが多い (Googleブックス内の Die sprache der Albanesen oder Schkipetaren アーカイブ参照)。
アルバレシュ文字と異なり、ラテン文字の追加がなく、ギリシャ文字にダイアクリティカルマークを付加したり、廃字となったディガンマを使用している。
ギリシャ文字にない字母名はアラビア文字名から借用されているものが多い (Googleブックス内の Die sprache der Albanesen oder Schkipetaren アーカイブ参照)。
- DIGAMMA/ガイン【Ϝ ϝ】[ɟ] (現行正書法では〈GJ〉)
- DELTA WITH DOT ABOVE/ダール【δ̇】[d] (現行正書法では〈D〉)
- EPSILON WITH TILDE BELOW/エヴ【ε̰】[ə] (現行正書法では〈Ë〉)
- KAPPA WITH DOT ABOVE/カーフ【ϰ̇】[c] (現行正書法では〈Q〉)
- LAMDA WITH DOT ABOVE/ラーム【λ̇】[ɫ] (現行正書法では〈LL〉)
- NU WITH DOT ABOVE/ヌーン【ν̇】[ɲ] (現行正書法では〈NJ〉)
- PI WITH DOT ABOVE/ビー【π̇】[b] (現行正書法では〈B〉)
- SIGMA WITH DIAERESIS/シーン【σ̈】[ʃ] (現行正書法では〈SH〉)
- CHI WITH DOT ABOVE/ヒー【χ̇】[h] (現行正書法では〈H〉)
http://www.zemrashqiptare.net/article/Personalitet...
左右逆にしたギリシャ文字で、発音の区別を施している。
[l]音は《Λ》ではなく、ラテン文字《L》で表記されたり、《Γ》の小文字が異なっている。
《Δ》は直角三角形状の形状になっている。
- 作成者: アナスタス・クルリオティ Anastas Kullurioti (発表年: 1882)
左右逆にしたギリシャ文字で、発音の区別を施している。
[l]音は《Λ》ではなく、ラテン文字《L》で表記されたり、《Γ》の小文字が異なっている。
《Δ》は直角三角形状の形状になっている。
http://www.omniglot.com/writing/albanian.htm
1750年頃に作成された人工文字。ギリシャ文字やグラゴル文字ベース。
ラテン文字の小文字のように高さが異なっている。
1750年頃に作成された人工文字。ギリシャ文字やグラゴル文字ベース。
ラテン文字の小文字のように高さが異なっている。
http://books.google.com/books?id=m-A-AAAAYAAJ&hl=j...
ラテン文字の小文字のように高さが異なっている。
19世紀後半に字母の由来と思われるキリル文字やグラゴル文字の研究が行われていたこともあり、『Die Albanesischen und Slavischen Schriften』(1883年)で、その研究がまとめられている。
- 作成者: セオドル・ハジフィリピ Theodor Haxhifilipi
ラテン文字の小文字のように高さが異なっている。
19世紀後半に字母の由来と思われるキリル文字やグラゴル文字の研究が行われていたこともあり、『Die Albanesischen und Slavischen Schriften』(1883年)で、その研究がまとめられている。
http://www.obib.de/Schriften/AlteSchriften/Albanie...
シンプルなデザインのアルバニア語用人工文字。
Alte Schriftenという世界の文字サイト(ドイツ語)にフォントがある。
シンプルなデザインのアルバニア語用人工文字。
Alte Schriftenという世界の文字サイト(ドイツ語)にフォントがある。
- 作成者: ナウム・ヴェチルハルジ Naum Veqilharxhi
ラテン文字の筆記体に似せた人工文字で大文字・小文字の別が存在する。1840年代に作成された。
《B》の小文字は2種類存在する。
作成者の名前からヴェチルハルジ文字 Veqilharxhi Alphabet と呼称される。
- 作成者: ヤン・ヴェララ Jan Vellara (発表年: 1801)
ラテン文字とギリシャ文字をベースにした人工文字。字形は筆記体風。
アルバニア語をキリル文字で表記したもの。
基本キリル文字では、Ъ が現行正書法の《Ë》[ə], Хが《H》[h]に対応する。
【拡張文字】
基本キリル文字では、Ъ が現行正書法の《Ë》[ə], Хが《H》[h]に対応する。
【拡張文字】
- Ѳ ѳ (=Th) [θ], І і (=I) [i], Ї ї (=I, J) [j], Ꙋ ꙋ (=U) [u], Ѣ ѣ (=J) [j], Џ џ (=Xh) [ʤ].
- ГЇ (=GJ) [ɟ], КЇ (=Q) [c], ЛЇ (=LL) [ɫ], НЬ (=NJ) [ɲ], РР (=RR) [r], ДС (=X) [dz].
アルバニア語をアラビア文字で表記したもの。オスマン・トルコ語アラビア文字ベース。
SWASH KAF《ڪ》が現行正書法の《Q》[c]に対応し、KAF《ﻙ》が現行正書法の〈GJ〉[ɟ]に対応する。
SWASH KAF《ڪ》が現行正書法の《Q》[c]に対応し、KAF《ﻙ》が現行正書法の〈GJ〉[ɟ]に対応する。
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