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基本ラテン文字【H h】を取り上げます。
基本ラテン文字【H h】を取り上げます。
- 拡張文字は拡張ラテン【H】を参照してください。
| 文字名称 | エイチ / AITCH, EITCH |
| 大文字 | (半)H、(全)H |
| 小文字 | (半)h、(全)h |
| ラテン語名 | ハー / HA |
| IPA | No.146 無声声門摩擦音 |
| NATO式呼称 | ホテル / HOTEL |
| 異称 | (方言系)ヘイチ / HAITCH |
| セム系文字原義 | 柵, 囲い |
| 源流フェニキア文字 | ヘート, ヘット / HETH, HET《𐤇》 |
| 源流ギリシャ文字 | エータ / ETA《Η η》 |
| 源流古イタリア文字 | ヘー / HE《𐌇》 |
| ユニコード(半角) | (大)U+0048、(小)U+0068 |
| ユニコード(全角) | (大)U+FF28、(小)U+FF48 |
| 文字参照(半角) | (大)H、(小)h |
| 文字参照(全角) | (大)H、(小)h |
| 画数 | (大)"3画"、(小)"2画" |
| 仮名転写 | フ[h]、(ロマンス諸語の)無音、(クロアチア語の)フ[x]、(日本語の)ヒ[ç]、有気音[ʰ]、(チェコ語の)フ[ɦ] |
| ローマ数字数価 | (中世ヨーロッパ)200 |
| モールス信号 | ・・・・[トントントントン] |
| 点字 | DOTS-125《⠓》(U+2813) |
| スモールキャップ | ʜ (U+029C) |
| 上付き文字 | ᴴ (U+1D34)、ʰ (U+02B0) |
| 下付き文字 | ユニコード未登録 |
| イタリック | H h 《𝐻 ℎ》(U+1D43B , U+210E) |
| ドイツ文字 | ハー / HA《ℌ 𝔥》(U+210C , U+1D525) |
| フレイザー | ハ / XA《ꓧ》(U+A4E7) |
| 異体字 | - |
ラテン文字第8字母で、源流のギリシャ文字エータ《Η η》とは大文字が共通であるが、大文字が同型のキリル文字エヌ《Н н》は全く無関係であり、イー《И и》がギリシャ文字やラテン文字と兄弟関係である。
ギリシャ文字エータは母音字だったが、エトルリア文字ヘーは子音字だったため、ラテン文字も子音字として採用された。
なお、アルメニア文字HO《Հ հ》の小文字は h に似ているが、ラテン文字との関連性は不明。
ギリシャ文字エータは母音字だったが、エトルリア文字ヘーは子音字だったため、ラテン文字も子音字として採用された。
なお、アルメニア文字HO《Հ հ》の小文字は h に似ているが、ラテン文字との関連性は不明。
基本的な発音はフ[h]であるが、セルビア・クロアチア語や中国語ピンイン、フレイザー文字ではドイツ語achの〈CH〉[x]音、チェコ語やアフリカーンス語では有声の[ɦ]音を、日本語の各種ローマ字表記の《ヒ》の翻字では i の前の場合ではドイツ語ichの〈CH〉[ç]音に変わる。
ルーマニア語を除くロマンス諸語では単独では無音になっている。特にフランス語は有音のH(子音と同等の扱い)と無音のHの区別があるが、それぞれ黙音であるもののリエゾン(連声とも呼ばれる)に影響する。
ルーマニア語を除くロマンス諸語では単独では無音になっている。特にフランス語は有音のH(子音と同等の扱い)と無音のHの区別があるが、それぞれ黙音であるもののリエゾン(連声とも呼ばれる)に影響する。
インド系文字を使用する各種言語翻字では、ラテン語のギリシャ語借用語用表記からの伝統である無声・有声子音字の後に《H》を付加することで、有気音を示す。
子音字の後に書くことで、発音の変化を示す連字(英語の〈SH〉[ʃ]などの摩擦音や、英語の〈CH〉[ʧ]などの破擦音、イタリア語やルーマニア語における〈CH〉の後の eとi における[k]音、ジャワ語の〈DH〉[ɖ]などのそり舌音、など)を多数の言語の正書法で生み出してきた。
ドイツ語などでは母音字の後に付加して長音を示す。
子音字の後に書くことで、発音の変化を示す連字(英語の〈SH〉[ʃ]などの摩擦音や、英語の〈CH〉[ʧ]などの破擦音、イタリア語やルーマニア語における〈CH〉の後の eとi における[k]音、ジャワ語の〈DH〉[ɖ]などのそり舌音、など)を多数の言語の正書法で生み出してきた。
ドイツ語などでは母音字の後に付加して長音を示す。
DOTS-125《⠓》が基本字形。
ラテン翻字では、キリル文字の場合、《Х》に対応するクロアチア語《H》の点字に当てはめている。
ギリシャ文字の場合、ラテン翻字が《H》である気息記号ダシア《῾》に当てはめている。
中国式では、ピンイン《H》の他にピンイン《X》もこの字母で共用している。
ラテン翻字では、キリル文字の場合、《Х》に対応するクロアチア語《H》の点字に当てはめている。
ギリシャ文字の場合、ラテン翻字が《H》である気息記号ダシア《῾》に当てはめている。
中国式では、ピンイン《H》の他にピンイン《X》もこの字母で共用している。
- ギリシャ文字では、古代方言音韻表記用としてラテン文字《h》を借用して[h]音を表記。字母名は左半分のエータ《Ͱ ͱ》と同じくヘータ HETA である。
- キリル文字では、カザフ語などでSHHA《Һ һ》と呼ばれる小文字《h》由来の拡張文字が追加されている。
- ルーン文字HAGLAZ H《ᚺ》とその派生字HAEGL H《ᚻ》。
- チェロキー文字では大文字由来のMI《Ꮋ》と小文字由来のNI《Ꮒ》があり、どちらも鼻子音で母音がI段になっているのが面白い。NIの派生字として、YO《Ᏺ》がある。
- カナダ音節文字では、大文字Hを借用したNUNAVUT H《ᕼ》がある。
- ウォレアイ文字では大文字由来のI《H》と小文字由来のWI《Һ》がある。
- スモールキャピタル【H】?を参照。
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