ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

拡張ラテン文字辞典】カテゴリです。
基本ラテン文字【Z z】を取り上げます。
文字名称(英)ゼット, ゼッド; (米)ズィー / ZED; ZEE
大文字(半)Z、(全)Z
小文字(半)z、(全)z
ラテン語名ゼータ / ZETA
IPANo.133 有声歯茎摩擦音
NATO式呼称ズールー / ZULU
異称イザード, エゼッド / IZZARD, EZED
セム系文字原義武器
源流フェニキア文字ザイン / ZAYIN《𐤆》
源流ギリシャ文字ゼータ / ZETA《Ζ ζ》
源流古イタリア文字ツェー / ZE《𐌆》
ユニコード(半角)(大)U+0059、(小)U+0079
ユニコード(全角)(大)U+FF39、(小)U+FF59
文字参照(半角)(大)Z、(小)z
画数(大)3画あるいは1画、(小)3画あるいは1画
仮名転写ズ[z]、(ドイツ語の)ツ[ts]、(イタリア語の)ヅ/ズ[dz]、(スペイン語の)ス[θ]、(トルクメン語の)ズ[ð]
モールス信号--・・[ツーツートントン]
点字DOTS-1356《⠵》(U+2835)
ローマ数字数価(中世ヨーロッパ)2000
スモールキャップᴢ (U+1D22)
上付き文字ᶻ (U+1DBB)
下付き文字ユニコード未登録
イタリックZ z 《𝑍 𝑧》(U+1D44D , U+1D467)
ドイツ文字ツェット / ZETT《ℨ 𝔷》(U+2128 , U+1D537)
フレイザーヅァ / DZA《ꓜ》(U+A4DC)
異体字Z WITH STROKE《Ƶ ƶ》(U+01B5 U+01B6)、EZH《Ʒ ʒ》(U+01B7 U+0292)

解説

英語ラテン文字第26字母(ラテン語ラテン文字では第23字母)で、最終字母である。
ラテン文字が誕生した当初は第7字母だったが、一旦廃字となるが、ギリシャ語からの借用語表記用として紀元前1世紀に再利用され、ラテン文字最後の字母となった。

名称

ラテン語の字母名はギリシャ文字から借用したゼータで、それに由来するものが多い(英語のゼッド、ドイツ語のツェット、スペイン語のセータなど)が、アメリカ英語のズィーなど例外もある。

発音

基本発音はズ[z]音だが、ドイツ語のツ[ts]音、イタリア語のツ/ヅ[ts/dz]音、スペイン語のス[θ]音(方言では[s]音)、トルクメン語のズ[ð]音などの変種音が多い。
母音字及び音節文字としての使用

日本語ヘボン式ローマ字の考案者ジェームス・カーティス・ヘボン James Curtis Hepburn が1867年に『和英語林集成』初版 ( http://www.meijigakuin.ac.jp/mgda/index5b_j.html ) で《Z》を中舌母音化した“ウ”[ɯ̈]を示す母音字として、SZは《ス》, TSZは《ツ》, DZは《ズ/ヅ》とサ行・タ行のウ段を表記するを採用したが、第2版では母音字のZは現行ヘボン式と同じ《U》に変更された。
中国語のラテン化新文字では、《Z》単独でピンインの《ZI》に対応する ズ(ー) /ʦɿ/ [ʦz̩ ツ(ー)]音を表す音節文字として使われる。
日本・三重県の津 Tsu[ʦɯ̈] 市では1994年にローマ字表記を《Z》一文字で表記できるように提案したことがある。

字形

筆記体
筆記体大文字は《3》に似た形状のもの(アメリカ式)、大文字活字に忠実なもの(ベルギー式・チェコ式)、ストロークを付加したもの《Ƶ》のもの(ドイツ・ラテン式)、EZHに似た字形にストロークを付加したもの(コロンビア式)、ロシア語キリル文字筆記体《З》に《Q》の下部に似たループが付加されたもの(ウルグアイ式。大小とも)がある。

点字

DOTS-1356《⠵》が基本字形。世界各国の諸言語のラテン翻字は一部を除き、これに沿っている。
ハンガリー語はDOTS-126《⠣》で点字S《⠎》の上下逆、ラトビア語はDOTS-345《⠜》で点字Sの逆になっているように、点字Sの派生を採用している。
マルタ語ではDOTS-12356《⠷》で、本来の点字Zは[z]音を表すドット付きZ《ż》に当てている。
ベトナム語点字では方式がかなり変遷しているが、現行のものでは[z]音を示す《D》に対して点字Zを当てているため、DOTS-6《⠠》を左に置いて表している。

派生文字

  • チェロキー文字では字形のみを借用したNO《Ꮓ》がある。
  • カナダ音節文字の一種であるキャリアー文字では小文字《z》を借用したCARRIER Z《ᙆ》とINITIAL Z《ᙇ》がある。
  • シンハラ文字では小文字《z》を借用した字母*1があり、[s]音を表すダンタジャ・サヤンナ DANTAJA SAYANNA《ස》の後に小文字《z》を借用した字形を置いて有声音の[z]を示す連字〈සz〉[zʌ, zə]を生成し、ダンタジャ・サヤンナに母音記号や補助記号を付加して音節文字を作成した後に《z》記号が置かれる(例:〈සූz〉[zuː])。なお、ユニコードではラテン文字《z》と統合されている。

特殊用法

声調

  • チワン語では第2声調として用いられる。

スモールキャピタル

  • スモールキャピタル【Z】?を参照。

フレイザー文字

イタリア語の有声音であるヅ[dz]音を示す。単独では[dza]という音節を示す。

備考

  • 字母の画数は、資料によっては書き方や占い判断によって1画か3画に分かれることがある。

Wiki内検索

メニューバーA

記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

管理人/副管理人のみ編集できます