ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

拡張ラテン文字辞典 - ラテン文字N】カテゴリです。
ラテン文字Nから派生した拡張ラテン文字を取り上げます。

拡張文字

ENG【Ŋ ŋ】

【使用言語・文字】
  • IPA、RFE[ŋ]、アヴェスタ転写[ŋ]、アゼラ[ŋ]、アフリカ[ŋ]、アフリカ・リファレンス[ŋ]、アメリカ音声学[ŋ]、アメリカ先住民語学[ŋ]、†アリュート(ヤナリフ)[ŋ]、アルファダズン[ŋ]、アンガベ[ŋ]、†彝[ŋ]、イェンバ[ŋ]、イヌピアック[ŋ]、イングリア[ŋ]、†インドネシア(マリンド式)[ŋ]、ヴィラル[ŋ]、ウォロフ[ŋ]、ヴテ[ŋ]、†ウデヘ[ŋ]、ウニヴェルサル[ŋ]、ウラル音声学[ŋ]、ウルドゥー転写(ローマン・ウルドゥー)[鼻音]、エウェ[ŋ]、†エヴェン[ŋ]、†エヴェンキ[ŋ]、エウォンド[ŋ]、SSA[ŋ]、エリス[ŋ]、OR-E[ŋ]、CanIPA、カビイェ[ŋ]、カラング[ŋ]、ガン[ŋ]、ガンダ[ŋ]、キアス翻字、キリル翻字(KNAB式)[ŋ]、クカチャ[ŋ]、クク[ŋ]、グベヤ[ŋ]、クペレ[ɲ]、クマン[ŋ]、クラマース[ŋ]、クララム[ŋ]、クリオ[ŋ]、コーテ[ŋ]、サーミ(イナリ/北/†キルディン/スコルト/†南)[ŋ]、ザルマ[ŋ]、シオ[ŋ]、スウェーデン方言字母、†セリクプ、ソニンケ[ŋ]、ダインチッツァ[ɲ]、ダガラ[ŋ]、ダグバニ[ŋ]、†タタール[ŋ]、タマハック[ŋ]、チュートニスタ[ɲ]、チパヤ[ŋ]、‡中国(ピンイン)[ŋ]、チュートニスタ[ŋ]、†チュクチ[ŋ]、†チワン[ŋ]、ディンカ[ŋ]、デネ=コーカサス祖語[ŋ]、テムネ[ŋ]、ドゥアラ[ŋ]、†ナーナイ[ŋ]、ナファーンラ[ŋ]、†ニヴヒ[ŋ]、†ノヴゴロドフ[ŋ]、†バシキール(イェシチェ式)[ŋ]、パパゴ[ŋ]、バリ(スーダン)[ŋ]、†ハンティ[ŋ]、バンジャラン[ŋ]、バンバラ[ŋ]、汎ヨーロッパ[ŋ]、ピットマン[ŋ]、†プイ[ŋ]、フェッフェッ、フラニ[ŋ]、ベンジャミン[ŋ]、マイシン[ŋ]、マサイ[ŋ]、マニンケ[ŋ]、†マリ、†マレー(マリンド式)[ŋ]、†マンシ[ŋ]、マンディンカ[ŋ]、†ミャオ[ŋ]、†ヤクート[ŋ]、†ユピック[ŋ]、ヨルング[ŋ]、†リス[ŋ]、†ルイセーニョ[ŋ]、ルーン翻字[ŋ]
【異体字】
  • チワン語大文字は小文字《ŋ》をそのまま大きくしたもの。
  • アフリカ諸語の大文字では小文字を大文字基本幅に合わせたもの。
  • ピットマン系文字の大文字は、キリル文字I《И》にフックを付加して大文字基本サイズに圧縮した形状。
【備考】
  • 大文字のユニコード基本字形はサーミ語あるいはアメリカ音声学記号のもので、《N》大文字にフックを付けたもの。
  • アメリカ音声学記号では、大文字が無声音になっている。
  • 中国語では1956年のピンイン草案でこの字母が含まれ、その名残りか漢語ピンイン方案では〈NG〉の縮写形として中国語の振り仮名用補助文字として認められているが、あまり使われていない。
  • タタール語の“ヤナリフ”では、Nにディセンダー記号(キリル文字《Ц》や《Щ》の下部の小さな突起)が付いた字形の異体字で、ユニコード未登録のため代用されている。なおディセンダー付きNはこの字形で代用されているが、1930年代のキルディンサーミ語ラテン文字では別字になっている。

N WITH LEFT HOOK【Ɲ ɲ】

【使用言語・文字】
  • IPA、アフリカ・リファレンス(1982)[ɲ]、CanIPA、グベヤ[ɲ]、クペレ[ɲ]、ザルマ[ɲ]、スス[ɲ]、†ネネツ[ɲ]、ノヴゴロドフ[ɲ]、バンバラ[ɲ]、フラニ[ɲ]、マニンケ[ŋ]、†ヤクート[ɲ]
【異体字】
  • 1924〜29年のノヴゴロドフ文字を改造したヤクート語ラテン文字正書法などで使用されていた、小文字《ɲ》をそのまま大きくした大文字。

N WITH LONG RIGHT LEG【Ƞ ƞ】

【使用言語・文字】
  • †IPA[n̩]、ダコタ・スー[鼻音]、チュートニスタ[ɲ]、ナコタ[鼻音]、メテルチッツァ[ts]、ラコタ[鼻音]
【異体字】
  • スロベニア語で19世紀中頃に一時的に使用されていたメテルチッツァでは、大文字が基本サイズに収まっている。
【備考】
  • 1949年版IPAでは、日本語のN《ん, ン》の音(音節的な[n]音で、モーラ表記は /ɴ/)を示すための字母として“その他の記号”に採用されていた。

N WITH CURL【ȵ】

N WITH RETROFLEX HOOK【ɳ】

SMALL CAPITAL N【ɴ】

【使用言語・文字】
  • IPA、アフリカ・リファレンス(1982)[ŋ]、アメリカ先住民語学、ウラル音声学[n̥]、英語辞書(AHD式)[鼻音]、音声記号(メイエ-コーアン式)[n̥]、CanIPA、クラマース[ɴ]、†クルド(旧ソ連1928年式)[n]、日本音声学[鼻音]、bRitic[ŋ]

SMALL CAPITAL REVERSED N【ᴎ】

N WITH MIDDLE TILDE【ᵰ】

N WITH PALATAL HOOK【ᶇ】

NUM【ꝴ】

N WITH DESCENDER【Ꞑ ꞑ】

N WITH OBLIQUE STROKE【Ꞥ ꞥ】

N WITH CROSSED-TAIL【ꬻ】

  • クロスドテール付き【N】?を参照。

ENG WITH CROSSED-TAIL【ꬼ】

  • クロスドテール付き【ENG】?を参照。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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