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ここでは、ストローク付きD LATIN LETTER D WITH STROKE を取り上げます。
LATIN CAPITAL/SMALL LETTER D WITH STROKE - ストローク付きD大・小文字【Đ đ】
解説
音声記号
中世ヨーロッパ略字
点字
使用言語・文字
言語
特殊文字
異体字
備考
関連項目
別字
対になる発音
参考HP
ラテン文字
ここでは、ストローク付きD LATIN LETTER D WITH STROKE を取り上げます。
LATIN CAPITAL/SMALL LETTER D WITH STROKE - ストローク付きD大・小文字【Đ đ】 
| 文字名称 | ヂェー / DJE (クロアチア語), デー / DDEE (ベトナム語) |
| 大文字 | Đ |
| 小文字 | đ |
| 文字部首 | D部 |
| ユニコード | (大)U+0110、(小)U+0111 |
| 文字参照 | (大)Đ、(小)đ |
| LaTeX | (大)\DJ、(小)\dj |
| JIS X 0213 | (大)1-9-39 {※ETH}、(小)1-10-48 |
| 仮名転写 | (クロアチア語の)ヂュ[ʥ], (ベトナム語の)ド[ɗ], (サーミ語の)ズ[ð] |
| 点字(現行ベトナム式) | DOTS-2346《⠮》(U+2819) |
| 点字(クロアチア式) | DOTS-1456《⠹》(U+2839) |
| 代替表記 | DJ, Dj, dj (クロアチア) ; DD, Dd, dd (ベトナム) |
解説
おそらくこの拡張字母が最初に採用されたのは、古代イタリアのゴール語 Gaulish Language と思われる。
17世紀にベトナム語でクォック・グーの字母のひとつとして取り入れられた。
19世紀にセルビア語DJE《Ђ ђ》に対応するクロアチア語正書法の字母として、リュビデッド・ガイがこの字母を取り入れた。
他にも北サーミ語やスコルト・サーミ語にも採用され、旧ソ連の汎チュルク文字としてバシキール語やアディゲ語などで使用された。
これらは英語THの有声音と同じズ[ð]音を現す。
17世紀にベトナム語でクォック・グーの字母のひとつとして取り入れられた。
19世紀にセルビア語DJE《Ђ ђ》に対応するクロアチア語正書法の字母として、リュビデッド・ガイがこの字母を取り入れた。
他にも北サーミ語やスコルト・サーミ語にも採用され、旧ソ連の汎チュルク文字としてバシキール語やアディゲ語などで使用された。
これらは英語THの有声音と同じズ[ð]音を現す。
音声記号
印欧語学やゲルマン語学で、英語THの有声音[ð]の字母として使用されている。
アメリカ音声記号では、IPAの有声歯摩擦音[ð]に対応する字母として取り入れられたが、近年ではアメリカ音声学でもIPAの[ð]が使用されることが多くなった。
アメリカ音声記号では、IPAの有声歯摩擦音[ð]に対応する字母として取り入れられたが、近年ではアメリカ音声学でもIPAの[ð]が使用されることが多くなった。
中世ヨーロッパ略字
語頭では〈DE-, DER-〉、語中では〈-ERE-〉、語末では〈-UD〉を示し、小文字ではミドルチルド付きD《ᵭ》で表記される場合も同義である。
単独では大文字で De, Deus「神」や Dominus「創造主」を示すが、正式には横棒の位置が右側になっている。
小文字では denarius 「デナリウス銀貨」の略字を表す。
単独では大文字で De, Deus「神」や Dominus「創造主」を示すが、正式には横棒の位置が右側になっている。
小文字では denarius 「デナリウス銀貨」の略字を表す。
点字
使用言語・文字
言語
- †アディゲ[ʧ]、†アブハズ[dʷ]、イラクシュ[ð]、クロアチア[ʥ]、ゴール[ts]、サーミ(イナリ/北/スコルト/†南)[ð]、ジャライ[ɗ]、†シュグナン[ð]、スラヴィスク[ð]、チュラウ[ɗ]、チュルー[ɗ]、‡ナシカ[θ]、パエリグニ[dʲ]、†バシキール[ð]、フォルクスプラーク[d]、フリジア[ð]、ベトナム[ɗ]、ボスニア[ʥ]、モンテネグロ[ʥ]、レバノン・アラビア[ᵭ]、ワラパイ[d̪ʰ]
特殊文字
- RFE[ð]、アフリカ・リファレンス(1982年式)[ð]、アメリカ音声学[ð]、印欧語学[ð]、ウルドゥー転写(ローマン・ウルドゥー)[ɖ]、キリル翻字(ISO 9)[ʥ]、ケルト語学、ゲルマン語学[ð]、スペイン音声学[ð]、中世ヨーロッパ略字[de-, der-, -ere-, -ud]、汎ヨーロッパ[ʥ, ð]、ビシュヌプリヤ転写[ɖ]、ベンガル転写(ウィキペディア式)[ɖ]、‡ロシア転写(ラティンカ)[硬音符]
異体字
- 《d》のボウル部分に横線が入ったもの。Doulos SILフォントのバリアント字形として収録されている。
- 『世界音声記号辞典』(三省堂)に見られる、《d》のボウル部分に斜線が入ったもの。
- 中世ヨーロッパ略字で De の縮約形を示すものやコーカサス諸言語及びバシキール語のヤナリフ系旧ラテン文字正書法では《D》の右側中央に短い横線が入ったもの。
- ゴール語とパエリグニ語の大文字は《Ɵ》のようにDの内部に横棒を収めた字形あるいは、横棒を伸ばした字形。
備考
- 韓国のKS文字コードや日本語の“JIS X 0212”及び“JIS X 0213”では、大文字はETH《Ð》で代用。
関連項目
別字
- ラテン文字ETH【Ð ð ᴆ】
- ラテン文字AFRICAN D, D WITH TAIL【Ɖ ɖ】
対になる発音
- ラテン文字THORN【Þ þ】(アメリカ音声学 : 無声音)
参考HP
ラテン文字
【LATIN CAPITAL LETTER D WITH STROKE - fileformat.info】
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/0110/...
http://www.decodeunicode.org/en/u+0110/properties
http://en.wikipedia.org/wiki/D_with_stroke 【A dictionary of the art of printing - Google ブックス】
http://books.google.com/books?id=QLXukDnn4PMC&hl=j...
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/0110/...
- 【LATIN SMALL LETTER D WITH STROKE - fileformat.info】
- http://www.fileformat.info/info/unicode/char/0111/...
http://www.decodeunicode.org/en/u+0110/properties
- 【LATIN SMALL LETTER D WITH STROKE - decodeunicode.org】
- http://www.decodeunicode.org/en/u+0111/properties
http://en.wikipedia.org/wiki/D_with_stroke 【A dictionary of the art of printing - Google ブックス】
http://books.google.com/books?id=QLXukDnn4PMC&hl=j...
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