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拡張ラテン文字辞典】カテゴリです。
基本ラテン文字D d】を取り上げます。
文字名称ディー / DEE
大文字(半)D、(全)D
小文字(半)d、(全)d
ラテン語名デー / DE
IPANo.104 有声歯茎破裂音
NATO式呼称デルタ / DELTA
セム系文字原義
源流フェニキア文字ダレト, デルト / DALETH, DELT《𐤃》
源流ギリシャ文字デルタ / DELTA《Δ δ》
源流古イタリア文字デー / DE《𐌃》
ユニコード(半角)(大)U+0044、(小)U+0064
ユニコード(全角)(大)U+FF24、(小)U+FF44
文字参照(半角)(大)D、(小)d
文字参照(全角)(大)D、(小)d
画数(大)"2画"、(小)"2画"
仮名転写ドゥ[d]、トゥ/(ピンイン翻字で)ドゥ[t]、(デンマーク語の)ズ[ð]、(ツォウ語の)ドゥ[ɗ]、(ベトナム語の)ズ[z]、(フィジー語の)ンドゥ[nd]
モールス信号-・・[ツートントン]
16進数価13
点字DOTS-145《⠙》(U+2819)
ローマ数字数価500《Ⅾ ⅾ》
スモールキャップᴅ (U+1D05)
上付き文字ᴰ (U+1D30)、ᵈ (U+1D48)
下付き文字ユニコード未登録
イタリックD d 《𝐷 𝑑》(U+1D437 , U+1D451)
ドイツ文字デー / DE《𝔇 𝔡》(U+1D507 , U+1D521)
フレイザーダ / DA《ꓓ》(U+A4D3)
異体字D WITH STROKE《Đ đ》

解説

ラテン文字第4字母。ギリシャ文字デルタ《Δ δ》が源流で、キリル文字デー《Д д》が親類である。
デルタから派生した古イタリア文字デーはエトルリア語では使用されていなかった。
小文字はアンシャル体由来である。

数価

ローマ数字の由来は、本来の1000《ↀ》が分割した〈ⅠↃ〉から変化したものである。

発音

原則的にドゥ[d]音だが、中国語ピンインやアイスランド語などでは無声のトゥ[t]音を示す。語末の無声化はドイツ語やオランダ語などで見られる。
各言語の発音
珍しい発音はベトナム語のズ[z]音やデンマーク語の英語THのズ[ð]音(スペイン語の語中にも見られるが、仮名翻字では《ドゥ》になっている)、ツォウ語の入破音のドゥ[ɗ]、フィジー語のンドゥ[nd]音を表す。がある。

字形

筆記体
筆記体は活字体にほぼ忠実なものが多いが、ジュッターリン式では大小共にギリシャ文字シータシンボル《ϑ》に形状が似ている。

点字

DOTS-145《⠙》が基本字形。世界各国の諸言語のラテン翻字は一部を除き、これに沿っている。

派生文字

  • 19世紀のアルバニア語ギリシャ文字では、ラテン文字《D》を大小文字ともに借用した。小文字斜体は《α》の左上部分を伸ばした形状になっている。
  • コミ語キリル文字旧正書法では《Д》の代わりに《Ь》を左右逆にしたコミ語DE《Ԁ ԁ》を使用。小文字はラテン文字《d》と同型。
  • チェロキー文字では字形のみを借用した第1字母A《Ꭰ》が存在する。
  • カナダ音節文字の一種であるキャリアー文字ではDH行《ᗜ ᗝ ᗞ ᗡ》が、Dに由来すると思われる。
  • ウォレアイ文字PIはラテン大文字《D》の字形のみを借用している。
  • フォックス=ホチャック文字では、ラテン小文字《d》の筆記体を改造した字母が、フォックス語が[ʃ]音、ウィニベゴ語では[ʒ]音を表す。

特殊用法

スモールキャピタル

  • スモールキャピタル【D】?を参照。

フレイザー文字

ラテン文字の基本発音と同じ。単独では[da]という音節を示す。

備考

  • ピンインの仮名文字翻字では、ダ行の字母を用いている辞書や参考書がある。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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