ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

拡張ラテン文字辞典 - 拡張ラテンO】カテゴリです。
ここでは、ラテン文字ヴォラピューク語OE LATIN LETTER OE を取り上げます。

LATIN CAPITAL/SMALL LETTER VOLAPUK OE - ヴォラピューク語OE大・小文字【Ꞝ ꞝ】

文字名称ウー / OE, アー / UR (英語読み)
大文字
小文字
文字部首O部
ユニコード(大)U+A79C、(小)U+A79D
文字参照(大)Ꞝ、(小)ꞝ
仮名転写エ~ウ[ø~œ]、(イギリス英語の)アー[əː~ɜː]

由来

  • ドイツ文字の《O》をラテン文字と調和した字形に変化させたもの。

解説

ヨハン・マルティン・シュライヤー Johann Martin Schleyer (1831〜1912)が考案した人工言語ヴォラピューク語 Volapük の拡張ラテン字母のひとつ。
UCS登録申請はN4031に行われ、N4346で字形がシュライヤー考案による本来の字形に修正されたものがUCSに採用され、ユニコード7.0で採用された。
見た目はラテン文字クローズドオープンE?《ʚ》の左中央部のノッチをよりくぼませた形状になっているが、にしき的フォントの字形は見た目が区別が付かないので注意。
ヴォラピュークの解説書『Volapük: easy method of acquiring the universal language』(1888年)によると、ドイツ語の《ö》[エ]と同じ発音となっていて、この字母の英語の近似発音は〈UR〉[ɜː アー, əː アー]となっている。
のちにドイツ語と同じ《Ö ö》に置き換えられた。
なお、初期ヴォラピュークの字形は大文字が《Ö》で小文字が《ʚ》となっている書籍*1も存在していた (AEとUEも対応するウムラウト付き母音字が大文字になっている)。

使用言語・文字

言語

  • †ヴォラピューク[ø, œ]

異体字

  • ユリウス・ロット Julius Lott 著『Die Kunst die internationale Verkehrssprache „VOLAPÜK“ schnell zu erlernen』(1888年)の書体では、左中央にノッチが付いていて、右上に曲がったフックが付いた形状の上部が開いた《O》になっている。UCSへの初期の追加申請となるN4031の字形はこの書籍に忠実だった。

関連項目

初期ヴォラピューク字母

参考HP

ラテン文字

【LATIN CAPITAL LETTER VOLAPUK OE - fileformat.info】
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/a79c/...
【N4031 - Proposal to encode “Teuthonista” phonetic characters in the UCS】
http://std.dkuug.dk/jtc1/sc2/wg2/docs/N4031.pdf 【Volapük: easy method of acquiring the universal language - Johann Martin Schleyer, Alfred Kirchhoff, Klas August Linderfelt - Googleブックス】
http://books.google.co.jp/books?id=4q0LAQAAMAAJ&hl...
【Volapük, dat is de wereldtaal: spraakkunst - Johann Martin Schleyer, Servaas de Bruin - Googleブックス】
http://books.google.co.jp/books?id=yhBWAAAAcAAJ&hl...
【Volapük - Wikipedia】
https://en.wikipedia.org/wiki/Volap%C3%BCk

Wiki内検索

メニューバーA

記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

管理人/副管理人のみ編集できます