【特殊音声記号→IPA派生の音声記号】カテゴリです。
各言語学者がIPAへの追加目的または独自研究用のために独自に作成した発音記号を取り上げます。
各言語学者がIPAへの追加目的または独自研究用のために独自に作成した発音記号を取り上げます。
- 日本人によるものは【拡張発音記号〜日本編〜】へ。
・作成者: ダニエル・ジョーンズ Daniel Jones
基本母音設定や日本で最も知られている英語IPA表記を考案したことで有名だが、それ以外にも、1900年代にシンハラ語転写用の《t》の変形字母(発音は[ʈ])を作成。
『世界音声記号辞典』にこの字形が登録されているが、ユニコード未登録。
基本母音設定や日本で最も知られている英語IPA表記を考案したことで有名だが、それ以外にも、1900年代にシンハラ語転写用の《t》の変形字母(発音は[ʈ])を作成。
『世界音声記号辞典』にこの字形が登録されているが、ユニコード未登録。
・作成者: クレメント・マーチン・ドーク Clement Martyn Doke
バンツー諸語やコイサン諸語の発音表記用として1920年代中期からIPAに無い特殊記号を数種類作成した。
『世界音声記号辞典』やユニコード、TIPAフォントにドーク式音声記号の一部が登録されている。
クン語用に作成された吸着音用音声記号は 数学記号PITCHFORK《⋔》に似た字母や《Q》の筆記体を改造した字母などがあり、N2790でUCS登録の申請があったが、採用されていない。
・スワッシュ付き記号《ȿ, ɀ》は『世界音声記号辞典』に未登録。
バンツー諸語やコイサン諸語の発音表記用として1920年代中期からIPAに無い特殊記号を数種類作成した。
『世界音声記号辞典』やユニコード、TIPAフォントにドーク式音声記号の一部が登録されている。
クン語用に作成された吸着音用音声記号は 数学記号PITCHFORK《⋔》に似た字母や《Q》の筆記体を改造した字母などがあり、N2790でUCS登録の申請があったが、採用されていない。
・スワッシュ付き記号《ȿ, ɀ》は『世界音声記号辞典』に未登録。
・作成者: D.M. Beach
コイサン諸語の吸着音用の音声記号が中心。
アフリカ音声学で伝統的な硬口蓋歯茎吸着音《≠》(IPAの標準字形は[ǂ])の字形を二重ハイフンを加えた《ʃ》に変えたりカール付きのTURNED T《ʇ》などの追加を提案した。
TeXフォントのTIPAに登録されている。
コイサン諸語の吸着音用の音声記号が中心。
アフリカ音声学で伝統的な硬口蓋歯茎吸着音《≠》(IPAの標準字形は[ǂ])の字形を二重ハイフンを加えた《ʃ》に変えたりカール付きのTURNED T《ʇ》などの追加を提案した。
TeXフォントのTIPAに登録されている。
・作成者: 趙元任 Zhao Yuanren
中国の言語学者が考案した一連の音声記号。
1989年にIPAが採用したチャオ式声調文字が最も有名だが、奇抜な字母も多い。
マヤ諸語や旧ソ連の少数民族言語で使用されていた字母HENG《ꜧ》を“英語の語頭[h]音と語末[ŋ]音の中間”と奇抜な解釈をし、仮想音声記号として取り入れている。
中国の言語学者が考案した一連の音声記号。
1989年にIPAが採用したチャオ式声調文字が最も有名だが、奇抜な字母も多い。
マヤ諸語や旧ソ連の少数民族言語で使用されていた字母HENG《ꜧ》を“英語の語頭[h]音と語末[ŋ]音の中間”と奇抜な解釈をし、仮想音声記号として取り入れている。
・作成者: J.R. Firth
1948年に作成。ユニコードに採用されている《ƹ》を[ʕ]として使用。
《ʕ》が[ʔ]音を示すなど、IPAと一部発音が異なるものもある。
1948年に作成。ユニコードに採用されている《ƹ》を[ʕ]として使用。
《ʕ》が[ʔ]音を示すなど、IPAと一部発音が異なるものもある。
http://www.sweb.cz/ls78/phonetics.htm
・作成者: Libor Sztemon
2001年に作成。IPAに母音字を数種類追加したもの。
[i-y]と[ɪ-ʏ]の中間の音を示す字母として、IPAで廃字になったIOTA《ɩ》と《y》のイタリック体の一種を直立させたものを取り入れている。
他にも中間母音にキリル文字から《є》、ギリシャ文字から《ω》を借用している。
・作成者: Libor Sztemon
2001年に作成。IPAに母音字を数種類追加したもの。
[i-y]と[ɪ-ʏ]の中間の音を示す字母として、IPAで廃字になったIOTA《ɩ》と《y》のイタリック体の一種を直立させたものを取り入れている。
他にも中間母音にキリル文字から《є》、ギリシャ文字から《ω》を借用している。
・作成者: バーナード・ブロック, ジョージ・トレーガー
1942年にアメリカ構造言語学の拡張音声記号として作成。
主にダイアクリティカルマーク(ドットアバブとダイエレシス)や横棒付き字母《ɨ, ᵻ》を使用し、スモールキャピタル体も取り入れている。
1942年にアメリカ構造言語学の拡張音声記号として作成。
主にダイアクリティカルマーク(ドットアバブとダイエレシス)や横棒付き字母《ɨ, ᵻ》を使用し、スモールキャピタル体も取り入れている。
・作成者: ジョージ・トレーガー
1964年にIPA或いはアメリカ音声記号に対する追加提案として作成。
雌記号《♀》を音声記号にして採用するなど奇抜な字母が多い。
1964年にIPA或いはアメリカ音声記号に対する追加提案として作成。
雌記号《♀》を音声記号にして採用するなど奇抜な字母が多い。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~fkr/computer.htm
福井玲さんによるTeXフォント“TIPA”の解説。
HP内のPDFファイル『TIPAマニュアル』も参考になる。
福井玲さんによるTeXフォント“TIPA”の解説。
HP内のPDFファイル『TIPAマニュアル』も参考になる。
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