ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

特殊音声記号】カテゴリです。
IPA制定以前に作成されたラテン文字系の音声記号を取り上げます。
参考文献はGブック検索で見られる音声学系アーカイブを参照してください。

特殊文字主体のもの

ローミック記号 - Romic notation

・作成者: ヘンリー・スウィート
ラテン文字をベースにした音声記号で、精密ローミック簡略ローミックの2種。
ラテン文字や句読点など英語の一般記号を逆向きにしたり、スモールキャピタルを使用したり、イタリック体にしたりして字母を追加。

パレオタイプ - Palaeotype

・作成者: アレクサンダー・ジョン・エリス (発表年: 1867)
http://www.omniglot.com/writing/paleotype.htm
ラテン文字をベースにした音声記号。
ラテン小文字の他、スモールキャピタルや逆にした字母やブラックレター体、イタリック体が含まれる。
ローマン体とイタリック体とでは発音が異なる。
連字が多いのが特徴。

分析的正書法 - Analytic Orthography

・作成者: サムエル・シュテーマン・ハルデマン Samuel Stehman Haldeman (発表年: 1860)
今まで発表されてきた音声記号やラテン系人工文字を研究して作成された音声記号。
ラテン文字の他にギリシャ文字やキリル文字を採用したり、既存の文字を逆さや横倒しにしたり、さらにはラテン文字活字の一部を削り取って字母を作成している。
一部字母には大文字も存在する。

ダイアクリティカルマーク中心のもの

レプシウス文字 - Standard Alphabet

・作成者: リチャード・レプシウス (発表年:1855)
・出典『Standard alphabet for reducing unwritten languages and foreign graphic systems to a uniform orthography in European letters』(初版:1855, 2版:1863)
ダイアクリティカル付きラテン文字が大多数を占めているが、特殊文字としてギリシャ文字4文字(《Γ γ》,《Δ δ》,《Θ θ》,《χ》)が追加され、ギリシャ文字《χ》の大文字は小文字を大文字化したものである。
例示されているアルファベット表は小文字のみだが、会話例では大文字が見られる。

フィジオロジカル・アルファベット - Physiological Alphabet

・作成者: フリードリヒ・マックス=ミューラー
・出典:『Lectures on the Science of Language』(1865)
ラテン文字とダイアクリティカルマークを中心にした音声記号。
インド系文字翻字とほぼ同じものが多い。
ギリシャ文字のプシリとダシアに似たシングル引用符を、向きにより無気記号と有気記号としている。
尚、マックス=ミューラー式インド系翻字はこの音声記号とほぼ共通したものを取り入れていて、サンスクリット用の特殊記号として、ギリシャ文字の《φ》と《χ》を取り入れている。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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