世界の特殊文字ウィキ - ドットなし【J】
拡張ラテン文字辞典 - 拡張ラテンJ】カテゴリです。
ここでは、ラテン文字ドットなしJ LATIN SMALL LETTER DOTLESS J を取り上げます。

LATIN SMALL LETTER DOTLESS J - ドットなしJ小文字【ȷ】

文字名称ドットレス・ジェイ / DOTLESS J
大文字J
小文字ȷ
文字部首J部
ユニコード(小)U+0237
文字参照(小)ȷ
LaTeX(小)\dotlessj
仮名転写(半母音の)イ[j]

その他

イタリック𝚥
ユニコードU+1D6A5
文字参照𝚥
LaTeX\jmath

由来

ラテン小文字《j》から上点(英語では、ティットル TITTLE 或いは ジョット JOTと呼ばれる)を抜き取ったもの。

解説

TeXなどのコンピュータプログラムで、ラテン小文字《j》にダイアクリティカルマークを付加するために使用する特殊文字。
フォント作成ソフトでも《j》の基字としてこの字母を土台とすることがある。
ユニコードでは、通常の小文字も数学記号用イタリック体も共にバージョン4.1から使用可能になった。
旧ソ連の汎チュルク文字では、カレリア語 Karelian language とノガイ語 Nogai language でこの字母が採用され、大文字はドット付きのものと同じく《J》を共用していた。

音声記号

スウェーデン方言字母では、IPAの[j]に対応している。
フォノタイプ系のエリス文字では、硬口蓋音を示す連字用としてのみ使用され、《Lȷ》で[ʎ]を、《Nȷ》で[ɲ]を示す。

人工言語

初期ヴォラピュークでは、フランス語J[ʒ]に由来する借用語のために使用されていたが、廃字となった。大文字は不明。

使用言語・文字

言語

  • †ヴォラピューク[ʒ]、†カレリア、クン、†ノガイ

特殊文字

  • エリス[硬口蓋音]、スウェーデン方言字母[j]、分析的正書法[j]

記号

  • 数学記号

備考

  • 表内の大文字は、ノガイ語及びカレリア語旧正書法で使用される基本ラテン文字で示している。
  • ユニコードでは《ĵ》や《ǰ》といったダイアクリティカルマーク付き小文字Jの合成分解では、通常の《j》が使用される。

関連項目

親字

派生字

ドットなし字母

参考HP

【LATIN SMALL LETTER DOTLESS J - fileformat.info】
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/0237/...
【\[DotlessJ] - Wolfram Mathematica 7 Documentation】
http://reference.wolfram.com/mathematica/ref/chara...
【LATIN SMALL LETTER DOTLESS J - decodeunicode.org】
http://www.decodeunicode.org/en/u+0237/properties
【アクセントつき文字およびその他の複合文字を構築する方法 (fontforge)】
http://fontforge.sourceforge.net/ja/accented.html