ヨハン・マルティン・シュライヤー Johann Martin Schleyer (1831〜1912)が考案した人工言語ヴォラピューク語 Volapük の拡張ラテン字母のひとつ。
UCS登録申請はN4031に行われ、N4346で字形がシュライヤー考案による本来の字形に修正されたものがUCSに採用され、ユニコード7.0で採用された。
見た目はラテン文字
クローズドオープンE?《ʚ》の左中央部のノッチをよりくぼませた形状になっているが、にしき的フォントの字形は見た目が区別が付かないので注意。
ヴォラピュークの解説書『
Volapük: easy method of acquiring the universal language』(1888年)によると、ドイツ語の《ö》[エ]と同じ発音となっていて、この字母の英語の近似発音は〈UR〉[ɜː アー, əː アー]となっている。
のちにドイツ語と同じ《Ö ö》に置き換えられた。
なお、初期ヴォラピュークの字形は大文字が《Ö》で小文字が《ʚ》となっている書籍
*1も存在していた (AEとUEも対応するウムラウト付き母音字が大文字になっている)。