世界の特殊文字ウィキ - 基本ビルマ母音字と特殊字
【
拡張ビルマ文字辞典
】カテゴリです。
モン=ビルマ文字の基本母音字と特殊文字を取り上げます。
※タイ・ナ文字の
円体
は方正字庫の【
徳宏タイ文 圓体
】フォントのものを参考に、由来となるビルマ文字のものを示します。
※タイ・ロ文字及びチャクマ文字、ラーンナー・タイ文字(クン語やユアン語)などユニコードでは別カテゴリとなるビルマ派生文字は近似字形を示します。
母音字
MYANMAR LETTER A【အ】
【発音】
カヤー、キリスト教ポー・カレン[ə, ʔ]、ゲバ・カレン、スゴー・カレン[a, ʔ]、パーリ[a]、パオ、ビルマ[á, ʔ]、仏教ポー・カレン[ə, ʔ]、モン[a, ʔ]、ルーマイ・パラウン
MYANMAR LETTER I【ဣ】
【発音】
パーリ[i]、ビルマ[í]、モン[i]
MYANMAR LETTER II【ဤ】
【発音】
パーリ[iː]、ビルマ[i]
MYANMAR LETTER U【ဥ】
【発音】
タイ・ロ[u]、パーリ[u]、ビルマ[ú]、モン[u]
MYANMAR LETTER UU【ဦ】
【発音】
パーリ[uː]、ビルマ[u]
MYANMAR LETTER E【ဧ】
【発音】
キリスト教ポー・カレン[ʔ, ɦ]、スゴー・カレン[ɦ]、パーリ[e]、ビルマ[e]
備考
カレン系文字では子音字。
MYANMAR LETTER O【ဩ】
【発音】
ビルマ[ɔ]、モン[o]
MYANMAR LETTER AU【ဪ】
【発音】
パーリ[o]、ビルマ[ɔ̀]
ビルマ数字
ビルマ文字の他に、タイ・ナ文字でも使用される。
但し、シャン文字では
シャン数字
、パケー語ノラー文字では
算用数字
が使用される。
MYANMAR DIGIT ZERO【၀】
【異体字】
フォントによっては斜線が内部に加えられている。
【備考】
WA《ဝ》と同型。タイプライターでは共用となっている。
MYANMAR DIGIT ONE【၁】
MYANMAR DIGIT TWO【၂】
MYANMAR DIGIT THREE【၃】
MYANMAR DIGIT FOUR【၄】
MYANMAR DIGIT FIVE【၅】
MYANMAR DIGIT SIX【၆】
MYANMAR DIGIT SEVEN【၇】
MYANMAR DIGIT EIGHT【၈】
【異体字】
GA《ဂ》と同型。タイプライターでは共用となっている。
タイ・ナ文字の場合、キリル文字《л》の筆記体に似た形状。
MYANMAR DIGIT NINE【၉】
ビルマ句読点
MYANMAR SIGN LITTLE SECTION【၊】
【意味】
コンマ
MYANMAR SIGN SECTION【။】
【意味】
ピリオド、終止符
【備考】
《။ ။》という形式でコロンを示す。
ビルマ略語字母
MYANMAR SYMBOL LOCATIVE - 所格記号【၌】
【意味と発音】
所格「〜において」[n̥aiʔ]
MYANMAR SYMBOL COMPLETED - 完了形記号【၍】
【意味と発音】
接続助詞「〜して」[jwé]
MYANMAR SYMBOL AFOREMENTIONED - 前述記号【၎】
【意味と発音】
(《၎င်း》として)「〜も〜も」[laɡàũ]
備考
当初の
N1729
に申請したとき(そのときの名称は“BURMESE SYMBOL 4NG”)は単独の字母だったが、正式にユニコード3.0に採用されたときは連字《၎င်း》として採用、
N3043
でキンジーが上に付いた単独字母の使用例が報告されたため、ユニコード5.1からは本来の単独字になった。
MYANMAR SYMBOL GENITIVE - 属格記号【၏】
【意味と発音】
属格「〜の」[ʔí]
別カテゴリ
PARENTHESIS【( )】
【使用法】
ビルマ語の外来語表記のとき、発音しない字をカッコ内に入れる。
ビルマ数字が字母との混同を防ぐために入れることがある。
QUESTION MARK【?】
【異体字】
シャン語では、モン=ビルマ系文字に合わせたデザイン(下の点がリング状)になっているフォントがある。
KAYAH LI SIGN CWI【꤮】
【備考】
カヤー語ビルマ文字表記では、カヤー文字のこの記号が使用される。