世界の特殊文字ウィキ - 人工表意文字
【
人工言語の文字
】カテゴリです。
人工的に作られた表意文字を取り上げます。
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日本
ロコス - LoCoS
http://www.tamabi.ac.jp/soumu/gai/hojo/seika/2002/...
http://bamanda.com/locos/locos_subsite/index.html
作成者: 太田幸夫 (作成年: 1964年)
資料:『新しい絵ことばLoCoS』(講談社刊, 1973年)
絵ことばを使ったコミュニケーションシステムで、文字記号は四角い枠内に配置される。
幾何学的な字形やハートをアレンジした字形(顔の表情付き)などの面白い字形が多数存在している。
字素
という基本字形を組み合わせて表意文字を作成したり、字素自体がアルファベットのように音価を持ち、組み合わせによっては音節文字となる。
字母を縮小して、9つの配置で発音を変化させる。
中央……O (枠内全体の場合は無音になることもある) / 上……A / 下……I / 左……U / 右……E。
長音は、左上が《Ā》, 右上が《Ē》, 左下が《Ī》, 右下が《Ū》を示すが、《Ō》の場合は通常の配置。
子音字C《◡》は、母音がI・Eの場合は[ʧ]音になるが、A・O・Uの場合は[ʧ]音か[k]音のいずれかになる。
『新しい絵ことばLoCoS』では多数のロコス字母が掲載されている。
文章枠は三列に分かれていて、中央が名詞・動詞(名詞を示す字母の左に動詞字を付加)、その上が副詞(上から下に読む)、最下列が形容詞(下から上に読む)を示す。
地球語 - Earth language
http://www.earthlanguage.org/jhome.htm
作成者: マクファーランド・佳子
表音文字と表意文字からなる人工的な文字で、70種以上の基本字母(そのうち表音字母50種)からなる。
重ね文字による表意字形は複雑なものが多いが、意味は近似的なものが多い。
あだなグリフ -Adanaglyph
http://myglyph.akiraak.com/
作成者: 小酒井輝
六角形の配置図内部にある白点を線でつなげて作成した表意文字に、あだ名を名付ける感覚で表語文字の意味を付け足すもの。
自分のあだ名を設定できる。
イギリス
ピクト - Pikto
http://www.evertype.com/standards/csur/pikto.html
http://eo.wikipedia.org/wiki/Pikto
2100種類の
マスターワード
を組み合わせて単語を表現する表意文字。
字形の詳細は不明だが、線を基本としている。
フランス
エッフェル・システム - Effel system
http://www.michelcartier.com/McArticleB.php3?id_ar...
作成者: ジャン・エッフェル
独特の表意文字で、上段部に名詞や動詞などを識別する識別符号が付加される。
ドイツ
サフォ - Safo
http://de.wikipedia.org/wiki/Andre_Eckardt
作成者: アンドレ・エックアルト
漢字の構成をヒントにし、字形はブリスシンボルをヒントに作成された、シンプルなデザインの表意文字。
波ダッシュ《∼》が「手」でそれを縦にしたものは「火」を意味する。
ロシア
レオンジ - Reonji
http://www.omniglot.com/writing/reonji.php
作成者: レオニード・エリセーエフ
ロシア語に対応した人工表意文字。
漢字のようにスクエア状に収まる字形になっていて、シンプルな文字になっている。
動詞や形容詞は補助記号を左右に付加する。
前置詞記号はクリー文字やポラード文字を彷彿させる。
ヴァルゴール文字/国際会話文字 - Valgol Script / Universal International Writing
作成者: V.N. ゴロヴァッチ (作成年: 2007)
特殊な記号で単語を示す文字。
全世界の人々との会話をしやすくするシステムに使用。
この文字を記した英語・中国語・ロシア語の書籍があるが(管理人は未読)、字形などは詳細不明。
トキポナ系文字 - Writing Systems of Tokipona
トキポナ表意文字 - Toki Pona Script
http://www.theiling.de/schrift/tokipona.html
作成者: ヘンリーク・テイリング
ソンジャ・エレン・キサさんが考案した人工言語〈トキポナ語〉を表記する表意文字として作成された。
大半がユニコードで使用できるシンボルを取り入れていて、他にラテン文字から《&, ᴥ》、エチオピア文字から《ዥ, ፨》、
カナダ音節文字
から《ᑈ, ᔔ, ᘙ》、ティフィナグ文字から《ⵅ》を採用しているが、発音は借用されていない。
意味が世界共通の記号と一致するものもあり、八分音符《♪》[kalama]が「声, 音」、雄《♂》[mije]が「男」を示す。
形状のイメージと少し異なるものは、温泉マーク《♨》[seli]が「火」の表意文字で、上向きの指《☝》[mama]は「母」、白旗《⚐》[kon]は「風, 空気」となっている。
ユニコード順で配列した
トキポナ表意文字一覧
も参照のこと。
対応する漢字の案も存在し、トキポナ・フォーラムで提案されている (
http://forums.tokipona.org/viewtopic.php?f=38&t=15...
)。
スマイリートーク文字 - Smiley Talk
http://sites.google.com/site/lukinpona/0100whatiss...
トキポナ語を表記するために作られた表意文字。
図案化した絵文字が多く見られる。
主語や目的語は波カッコ { } で括られ、動詞は山カッコ〈 〉で括られる。
丸数字1《①》は[mi]「私」を示し、無限大《∞》は[olin]「愛, 恋; 愛する」を示す。